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ナンバープレートの種類と表記ルール

更新日: 公開日:2016/01/26

自動車のナンバープレートについて調べる機会があったので、情報をまとめておきます。

ナンバープレートのサイズ規定

大型番号標
普通次自動車で車両総重量8トン以上、最大積載量5トン以上、または乗車規定員30名以上のもの22cm × 44cm
中型番号標
大型番号標に属さない普通自動車、小型自動車および軽三・四輪車(自家用、業務用ともに排気量360cc超のもの)16.5cm × 33cm
小型番号標
小型二輪・軽二輪者および軽三・四輪車(排気量360cc以下で、分類番号が 40~49、50~59、80~89 を除くもの)12.5cm × 23cm

50音の表記規定

ナンバープレートの左側に表示されるひらがな表記ルールです。車の種類に応じて利用される字が決まっています。

登録自動車
業務用あいうえかきくけこを
自家用さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ
レンタカー用われ
駐留軍人軍属
私有車両等
EHKMTYよ
軽自動車
業務用りれ
自家用あいうえかきくけこさすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆよらるろを
レンタカー用
駐留軍人軍属
私有車両等
AB

ナンバープレートに使用されないひらがな

「お」「し」「へ」「ん」の四文字になります。利用されない理由は次の通り。

  • お : 字体が「あ」「す」「む」と似て読み間違いを避けるため。
  • し : 死を連想させるため。
  • へ : 屁を連想させるため。
  • ん : 発音がし難いため。

自動車の分類番号

ナンバープレート上部の地名の右横に表示される番号です。昔は一桁でしたが、今は車両数が増えて新規発行される番号は全て3桁表記となっています。

車種分類番号
普通・貨物自動車大型トラック
ダンプカー
1, 10~19, 100~199
普通・乗合自動車バス2, 20~29, 200~299
普通・乗用自動車自家用車3, 30~39, 300~399
三輪以上の
小型・貨物自動車
小型トラック4, 40~49, 400~499
6, 60~69, 600~699
三輪以上の
小型・乗用自動車
および乗合自動車
自家用車5, 50~59, 500~599
7, 70~79, 700~799
特殊用途自動車パトカー
消防車
救急車
8, 80~89, 800~899
大型特殊自動車クレーン車
フォークリフト
9, 90~99, 900~999
大型特殊自動車のうち
建築機械に該当するもの
ブルドーザー
ロードローラー
0, 00~09, 000~099

枯渇するまで使われない番号がある

小型貨物の 600 番台は、400 番台が枯渇した段階で利用されます。それと同様に自家用車の 700 番台は、500 番台が枯渇した段階で利用されます。一部の地域では既に割り当てられています。

今は5ナンバーと言っていても、そのうち7ナンバーと呼ぶ時代がやってくるということです。

3ナンバーと5ナンバーの違いは?

道路運送車両法では普通乗用車が3ナンバー、小型乗用車が5ナンバーと区分されています。感覚的に大きい車が3ナンバー、普通の車が5ナンバーと認識している方が多いと思います。

言葉のあやではありますが、名前の上では3ナンバーの車が大きいのではなく、5ナンバーの車が小さいといった扱いになっています。それぞれのナンバーを付ける基準が車体サイズ排気量であり、以下の2つを満たす場合に5ナンバーとなります。

  • 全幅 1,700mm 以下、全高 2,000mm 以下、全長 4,700mm 以下
  • 排気量 2000㏄ 以下

つまり車体サイズが小さくても排気量が大きいパワーのある車は3ナンバーの扱いになります。

3ナンバーと5ナンバーで税金が変わるのは間違い?

よくこの番号の違いで税金が変わると勘違いされている方もいますが、自動車税は排気量に応じて規定され、自動車重量税は車輌重量により決められるため、3ナンバーだからと言って絶対に税金が高くなるわけではありません。

輸入車だと図体は大きくても排気量が少ない車が散見されます。でも大きい車に乗るならパワーのあるものに乗りたいですよね。

一連指定番号

各ナンバー毎に「・・ ・1」~「99-99」まで割り振られます。ただ下二桁「42」「49」は死を連想させる縁起の悪い番号として払い出しは行われません。しかしこれは自動的に割り振られる場合に限って利用されないだけであり、希望番号制度により該当番号を利用することはできます。

数字がゼロ埋めされることはなく、頭の0はドット「・」で表現されます。なお数字が四桁になった時点で中央にハイフン「-」が加えられます。

ナンバープレートのカラー

自動車のナンバープレートカラーは業務用か否かで色が変わります。

登録自動車
業務用緑地に白文字
自家用、レンタカー用白地に緑文字
軽自動車
業務用黒地に黄色文字
自家用、レンタカー用黄色地に黒文字

業務用車の定義とは

業務用と言っても仕事で使う車を全て指すわけではありません。何かを運び利益を得ることを目的とした車が業務用車として定義されます。例えば運送用のトラックや路線バス、観光バス、タクシー等が該当します。

一方、消防車、救急車、クレーン車など、車自体が働く車種は白ナンバー扱いとなります。一般的な営業マンが移動に使うくるまも物を運ぶ目的としていないので、後者に属します。

建築現場に止まっているダンプカーには白ナンバーと緑ナンバーが混在しているケースがありますが、これはそれぞれ立場が異なります。白ナンバーのダンプカーは建築を請け負っている業者が所有しているもので、建築作業の過程で利用するため白となります。一方緑ナンバーは、業者が廃材等を運ばせることを目的に下請け業者へ依頼したダンプとなります。ここら辺の話はちょっとややこしいですね。

ナンバープレートに表記される地名一覧

ナンバープレートは使用の本拠(住所地や車庫など)を管轄する運輸支局/自動車検査登録事務所で登録を行い、管轄地域によって地名が割り当てられます。

北海道運輸局
北海道札幌、函館、旭川、室蘭、釧路、帯広、北見
東北運輸局
青森県青森、八戸
岩手県岩手、盛岡平泉
宮城県宮城、仙台
秋田県秋田
山形県山形、庄内
福島県福島、いわき、会津郡山
関東運輸局
茨城県水戸、土浦、つくば
栃木県宇都宮、とちぎ、那須
群馬県群馬、前橋高崎
埼玉県大宮、所沢、熊谷、春日部、川口川越越谷
千葉県千葉、習志野、袖ヶ浦、野田、成田
東京都品川、練馬、足立、八王子、多摩、世田谷杉並
神奈川県横浜、川崎、湘南、相模
山梨県山梨、富士山
北陸信越運輸局
新潟県新潟、長岡
長野県長野、松本、諏訪
富山県富山
石川県石川、金沢
中部運輸局
福井県福井
岐阜県岐阜、飛騨
静岡県静岡、浜松、沼津、伊豆富士山
愛知県名古屋、豊橋、三河、尾張小牧、岡崎豊田一宮春日井
三重県三重、鈴鹿
近畿運輸局
滋賀県滋賀
京都府京都
大阪府大阪、なにわ、和泉、
奈良県奈良
和歌山県和歌山
兵庫県神戸、姫路
中国運輸局
鳥取県鳥取
島根県島根
岡山県岡山、倉敷
広島県広島、福山
山口県山口、下関
四国運輸局
徳島県徳島
香川県香川
愛媛県愛媛
高知県高知
九州運輸局
福岡県福岡、北九州、久留米、筑豊
佐賀県佐賀
長崎県長崎、佐世保
熊本県熊本
大分県大分
宮崎県宮崎
鹿児島県鹿児島、奄美
沖縄総合事務局運輸部
沖縄県沖縄

赤字ご当地ナンバーです。ご当地ナンバーとは、2006年10月10日より対象市町村の区域を限って払い出しが出来るよう国土交通省が開始した制度です。ちなみに湘南ナンバーは新設された当時話題になりましたが、ご当地ナンバーではありません。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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