DODA 転職フェアの流れと実際に会場へ行ってきた感想

「転職」の2文字が頭に浮かんだら、転職フェアへ行ってみよう!
先日行った @type エンジニア転職フェアに続いて、DODA の転職フェアへも足を運びました。@type の場合は「IT 系エンジニア」と「ものづくりエンジニア」に特化したフェアでしたが、DODA の転職フェアは様々な職種に対応している上、数日間にも渡る大規模なイベントなのが特徴です。
場所は @type の時と同じく、東京ドームシティ「プリズムホール」にて開催されました。
それでは DODA 転職フェアの一連の流れから説明していきましょう。
入力情報は多いが事前登録は欠かせない
企業ブース提出用のエントリーシートを、事前にネット上から作成することができます。これは会場へ入場する際に、必要になります。当日、入退場は自由です。しかし、ウィンドウショッピングのような感覚で、手ぶらで入って適当に出るようなことは出来ません。
もし何も用意していなくても大丈夫です。当日会場内で、エントリーシートを作成できます。ただ土日祝は混雑する上、開場前からエントリーシートを作成するために並ぶ人が多いので、事前作成することをおすすめします。
事前登録のメリット
DODA の転職フェアに限らず、一般的な転職イベントにおいては、事前登録でプラスになるメリットがあるので覚えておいてください。
- スムーズに入場できる
- 企業からのスカウトメールが来る
- 事前登録特典を得られる
今回の DODA の事前登録特典は、Amazon ギフト券500円分のプレゼントでした。しかも一回限りではなく、連日行った場合はそれぞれの日に対して500円ずつもらえるサービスとなっています。
概ね交通費でプラマイ0といったところです。開催日が平日であれば、夜21時まで開いているので、会社帰りに立ち寄ることも可能です。
経歴に関係なくスカウトメールが届くこともある
DODA の転職フェアでは総合職・ものづくり系エンジニア・IT系エンジニアと様々な職種のブースが展開されているため、未経験歓迎のスカウトメールも届きます。
例えばタクシー運転手や飲食店の店長候補など。基本的に人出が足りない業界は容赦なくメールが飛んできます。(スカウトメールが同一企業から何通も届くことはありません。)
エントリーシートに登録した情報を、きちんと読んでいるのか怪しい企業もあります。でも、当然そのような企業に足を運ぶことはありません。それでも中には、面白そうと思う職種も稀にあります。
どの会社を回るのか、最初の取っ掛かりとしてスカウトメールを有効活用してみてください。
転職フェア当日の流れ
どんな服装で行けば良い?
大半がスーツです。どうしようと迷っているくらいなら、きちんとした格好で行きましょう。私服をマイナスに捉える会社はあっても、スーツでマイナス評価するような企業はありません。
なお、ブースにいる各企業の担当者は、スーツスタイルが標準です。
目的がセミナーだけであれば、私服でも全く問題ありません。
普段から大半の社員が私服で働くような会社であっても、転職フェアのような場においては、スーツに悪い印象は持ちません。ただし、身だしなみは細かく見られるので、きちんとした格好を心がけてください。
受付と希望業種の選択
開場時間に合わせて会場へ到着しても、週末や祝日は入場手続きを行うための長い行列ができています。事前にネットで登録したエントリーシート情報を印刷していても、経験上10分から15分くらい待つこともあります。
@type の場合は希望職種のシールを服の上から貼り付けましたが、DODA では首から下げる形式でした。それともう一つ、自身の ID と紐付いた情報が取り出せるビーコンを渡されました。このビーコンを企業ブースの読取機にタッチすることで、向こうのパソコンにエントリーシートの情報が表示される仕組みになっています。
選択できる希望職種は IT 系・ものづくり系・総合職 があり、その中で更に3つの業種に分類されていました。
企業情報が掲載されているパンフレットは160ページにも及び、企業毎に待遇や PR 項目が細かく明記されています。
企業ブース訪問
ブースに入ると、ビーコンをタッチして自身の情報を表示します。印刷したエントリーシートは渡さないことが大半でした。しかしどこで必要になるか分からないので、念のため事前印刷しておいた方が無難です。
1つのブース辺り、所要時間は15分ほどです。話の内容によっては、もっと長くなることもあります。具体的にどのような事業を行っているのか、そしてどういった人材を求めているのか話を聞けます。福利厚生や残業時間に関する情報も質問すれば答えてくれるので、パンフレットの情報や聞いた話以外で知りたいことは、どんどん質問するようにしましょう。
もしスカウトメールに従ってブースを訪れた場合は、DODA の方から別途特典を得ることができます。今回は2社訪問につき、Amazon 商品券500円分がもらえ、最大1,000円分までとなっています。事前登録と合わせると合計1,500円です。これは訪問しておかないと勿体ないですね。
ただ、転職活動を前提としているので、精神的な疲労も結構あります。自分の将来のための活動である信念を持って行動しないと、多くのブースを回るのはきついのが正直なところです。
企業が求める人材としてマッチすれば、そのまま書類選考通過扱いとなり面接の日取りを決めることもできます。なお会社によっては社長が同席することもあるため、一気に転職までの道が開ける可能性があるのも転職フェアの醍醐味です。
フェア開催期間中、1日だけしかブースを出さない企業もいます。もし話を聞きたいと思っている企業があるなら、ブースを出す日程を事前に下調べしておくのは必須です。
DODA の講習会は特別ゲストが凄い
今回の目的の1つである講習会、いわゆるセミナーのようなものですが、DODA 転職フェアは毎度著名人が登場するのが特徴です。
過去にはジャーナリストの田原総一朗さんや、世界ふしぎ発見!の草野仁さん、福澤朗アナウンサーや高橋名人など、転職に関係なく話を聞いてみたいと思わせる人の講演会が行われています。
僕が行った際のメインとなる講演者は、元大阪府知事・前大阪市長、そして弁護士の肩書を持つ橋下徹さんです。13:45からの講演でしたが、入場できる人数に制限があるため、開場直後の11:00から整理券の配布が行われました。
講演会の会場へは、開始10分前から入れます。人気のある講演になると、100人近い人が整理券のキャンセル待ちをしています。しかし、キャンセル待ちで入れるのは皆無に近いです。もし DODA の転職フェアに行って、目的の講演会がある方は、整理券配布の時間帯を確認することから始めましょう。
橋下徹さんと言えば、大阪都構想の住民投票反対の結果を踏まえて政界から引退をしました。元政治家と転職フェアなんて、つながりが無いと思うかもしれませんが、政治理念として転職しやすい環境を作り、雇用の流動性を生む社会を作っていくよう活動していた話を聞くことができました。
実現しませんでしたが、労働基準法を撤廃した特区を作って、働き方を選べるような地域を作りたかったともおっしゃっていました。随分ととんでもない発想をするもんだと思いましたが、それくらい行政にメスを入れられるようなアイデアがあってこそ、短い期間で大きく成果を挙げたのだろうと感じます。このような人が政界を去ってしまうのは残念ですが、今後メディアへの露出は確実に増えていくので、そこで大きく活躍していただきたいですね。
また、大阪でやったことを東京まで伝えるのは大変だといった話も印象的でした。批判を受けるような話はすぐに広がっても、うまくいったことはなかなか広がらないようで、西からの情報が箱根の山を超えるのは難しいそうです。
確かに、大阪の自治体として改善された点が、東京のメディアで取り上げられることは少ないです。橋本さんは伝える手段として、想像の斜め上を行くとんでもないことをやること、ようやく少しだけ伝わるとも言っていました。批判が先行される中、世間に注目を浴びるために努めるのは大変そうだと感じました。
仕事は自身の成長ツールであり、一生懸命に頑張ることで結果がついてくることを身をもって示してくれた橋下徹さん。最期は参加者からの質疑応答も行われ、60分の講演時間のところ、15分近く延長され行われました。考えの違う石原慎太郎氏と組んだ理由など、表には出ていない話も聞くこともできました。
講演会は転職フェアのおまけ的な位置付けですが、貴重な話を聞けたのは自分にとってもプラスになりました。講演会を聞く整理券を貰うために、早い時間から出向いた価値は十分にあったと実感しています。
全体を通した感想
DODA の転職フェアは @type エンジニア転職フェア と異なり、様々な業種の企業がブースを展開している割に、理想の企業と出会うことはありませんでした。しかし講演会を含めるとトータルではよかったと思っています。
期間中全ての日程に足を運んだら、もっと違った感想になるかもしれません。転職活動の初歩段階として様々な企業と話ができる転職フェアイベントは、転職するイメージをつかみやすく、雰囲気を知るには丁度良いイベントではないでしょうか。
あえて問題提起するならば、DODA の係員の手際の悪さでしょうか。橋本さんの講演前に昼ごはんを取るために一時退室していたのですが、再入場手続きに10分以上掛かりました。講演会の入場もギリギリです。
単に預けたビーコンと希望職種のカードを受け取るだけなのに、渡した番号札から見つけ出すのにかなり時間を要して、一体どんな管理をしているのかと文句を言いそうになるくらいでした。唯一、こんな要領の悪い働き手のいる会社では働きたくないと思った出来事です。
何となく転職を考えている人にはぴったり
転職がどのようなものか知るには、転職フェアほど適したイベントはありません。興味本位だで、気軽に企業ブースへ入って話を聞けます。
様々な企業の話を聞くための敷居が低いのが、フェアならではのポイントです。転職するつもりがなくても、情報収集のつもりで参加してみるのも良いのではないでしょうか。
転職フェアの情報ってどうやって知るの?
フェア自体は頻繁に行われていますが、地域別に考えると年に数回しかありません。情報収集源としては、電車の中吊り広告やネットの広告が主です。もし転職フェアに行って、それから転職活動を本格的に始めようと考えている人は、予め転職サイトに登録しておくことで、フェア開催のお知らせがメールで届きます。
首都圏で開催されるのは大手企業のイベントなので、まずは以下4社を抑えておきましょう!
どんな企業が自分とマッチするか、そもそも悩んでいる人は転職エージェントに相談してみるのも1つの手段です。以下の記事に具体的な内容を記載していますので、興味がある方は参考にしてください。
DODA の運営会社が提供するサービス【ミイダス】が面白い
DODA の運営会社であるパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)のグループ会社が提供する ミイダス を使ったことはありますか?転職フェアのエントリーシートのように経歴を登録することで、企業が提示した最高年収の平均金額や、経歴に合った求人情報を提示してくれるツールです。
必要事項を登録すると、次ように自分にマッチした情報が表示されます。ちなみに、スマホから入力すると少々時間が掛かるので、経歴データの作成はパソコン入力するほうが楽です。
年収642万円……本当ですか?!
企業側の条件によって極端に年収が高くなる業種もあり、一概に表示金額が適正なものと判断するのは難しいです。しかも、最高年収の平均で算出されているため、基本的にはこの額を下回るのが一般的です。しかし、頑張れば手に入る可能性がある金額であるのも間違いありません。
企業の方の話を聞いていると、自身の能力を過小評価している人が意外と多いようです。特に技術職の方は、これまで築きあげてきたスキルに関して、もっと自信を持ってアピールして良いと思います。転職は自分を売るわけですから、嘘をつかなければ、少しくらい大口を叩くくらいの攻めの姿勢であった方が、良い結果につながります。
この ミイダス は、ときどき面接確約のオファーが届きます。つまり入力した経歴により、書類選考を通過した状態で企業からオファーを受けることになります。興味が無ければ無視すれば良いですし、そのまま応募することも可能です。
以下の画像は、僕のところに届いたオファーです。このようにオファー年収も波があるので、どの年収に落ち着くのかは実際に会って話をしてみないと分からないこともあります。
雇用側からすれば、どんな人間性を持った人材なのか、データだけでは分かりません。ゆえに、経歴から確約できる年収を提示するのは難しいことも理解しておきましょう。それでも書類選考をショートカットできるのは、転職する側としては気が楽になります。
面接確約オファーは、ミイダスのサイト上だけでなく、登録したメールアドレスにも届くようになっています。自身の手で探せる範囲には限りがあるので、このようなツールを使って可能性を広げるのは、自分にとっても大きな刺激になるでしょう!
ミイダスのサービスを使う上で、料金は発生しません。受け身ベースでオファーが来る画期的なサービスなので、企業選びのきっかけ作りの1つとして利用してみてはいかがでしょうか。
自分の評価を簡易的に知るには良いツールです。実際に希望の企業が見つからなくても、経歴に対する年収の相場が見られるのは、転職における年収の判断基準の目安になるでしょう。
転職活動の手段はたくさんある
このように転職1つをとっても、様々な手段があります。1つ1つ自身の手で調べていくには限界があります。転職フェアやエージェントにコンサルしてもらう方法、ミイダスのようなツールを使って自身の評価を確認する等、自分自身に合った手段を見つけることが転職活動成功の秘訣となります。
ガチンコで企業の口コミ情報を知りたいのであれば、【転職会議】のサイトを覗いてみるのも良いです。無料アカウントを作らないと口コミ情報は閲覧できませんが、企業が提供している情報だけでは見えてこない【良い点・悪い点】の評価が分かるが非常に参考になります。
自分の将来を左右する仕事を選ぶのですから、受け身になりすぎず、自ら行動することが大切です。ネットの情報だけに捕らわれず、足を運ぶことで得られる情報や知識もたくさんあります。あなたんと同じように、新しい職を求めている人はたくさんいます。その一方で、人材を求めている企業もたくさんあります。
転職を意識している人は、何かしら現在の職業に疑問を抱いているはずです。転職は、努力した人が最終的に結果を得られる活動なので、満足のいく天職を見つけられるようみなさんも頑張ってください!