【レビュー】dodocool 4 ポート USB 3.0 ハブ は使いやすい上向き端子で無駄な重さのない軽量なハブ

パソコンの USB ポートが足りなくなった場合、どうしますか?
デスクトップパソコンであれば PCI スロットを利用して拡張するのも選択肢の1つです。そしてもう1つの方法が、ハブを噛ませる方法です。
一昔前までは USB 2.0 が主流でしたが、今ではパワーアップした USB 3.0 が当たり前になりました。そしてノートパソコンではコネクタの形状も変わり USB Type-C を搭載する機種も増えてきました。USB コネクタに関する詳しい話は以下のページを参照してもらうとして、ハブを利用する上でこの USB のバージョンに合ったものを使うことで、その能力を最大限まで発揮させることができます。
USB 3.0 のコネクタに接続して拡張するのであれば、USB 3.0 対応のハブを利用する。そこで今回紹介するのが dodocool(ドドクール)の 4 ポート USB 3.0 ハブです。
既にこちらの製品は販売が終了しています。同じケーブル長が 1m ある Buffalo の USB3.0 ハブを掲載しておくので、是非こちらもチェックしてみてください。
こちら dodocool 社より提供いただきレビューを行っておりますので、予めご了承ください。
dodocool 4 ポート USB 3.0 ハブ DC02 の概要
- USB ハブ本体
- 取扱説明書(日本語なし)
ハブを利用する上でドライバは不要です。(プラグ&プレイ対応)つまり、パソコンの USB 3.0 ポートに接続するだけで利用することができます。説明書といっても製品の仕様説明が載っている程度なので、日本語の表記が無くても困ることはありません。
仕様については下記をご覧ください。
製品仕様
- 対応OS: Windows, MacOS, Linux
- ケーブル長: 1m
- 最大転送速度: 5.0Gbps
- プラグ&プレイ対応
- ホットスワップ対応(PCの電源を入れたまま抜き挿し可能)
- バスパワー対応(電源不要)
- 本体底面にゴム足付き
セルフパワーではなく(つまり別に電源アダプターを利用しない構造で)バスパワーに対応しているので、パソコンの USB 端子から電力をもらって動く仕組みになります。
ケーブルは本体にくっついていて、取り外すことはできません。ケーブル長が 1m とそれなりの長さがあるため、持ち運んで使うというよりも、デスクに固定して使うことを想定された製品だとお考えください。
なおパソコンにハブを接続すると、本体中央部の LED ライトが点灯します。通電状態が一目で分かるメリットはあるものの、ON /OFF を切り替えるような製品でないため、常に点灯しているのが人によっては邪魔に感じるかもしれません。
dodocool 4 ポート USB 3.0 ハブ DC02 の使用感
では、こちらの dodocool のハブをしばらく使った感想を含め、どのような使い方に適しているのか説明していきましょう。
充電用として使うには不向き
バスパワーの場合、別途電源を必要としないため、簡単に USB ポートを増やすことができる反面、電力量が弱いデメリットがあります。具体的には USB 3.0 の仕様として、バスへの電力供給が最大 900mA と定義されています。
一般的なスマートフォンを通常の時間で充電するには 1A 必要です。一応バスパワーのハブでも充電できるものの、アンペア数が少ないため充電に時間が掛かってしまうことを覚えておいてください。ましてや 4 ポートあるので、他のポートが利用されていれば更に充電用に使われる電力量は低下します。パソコンに USB が付いていても、そこから供給される電力は弱いので、個人的にパソコンから USB 充電を行うことはおすすめできません。
これは dodocool の製品だからではなく、バスパワーのハブ全般に言える内容です。別途電源アダプターを接続するような、セルフパワータイプのほうが充電には適しています。もし複数台一気に充電したいのであれば、ハブではなく充電アダプターを利用すべきです。例えば次の製品であれば、全ポートが急速充電に対応しているのでおすすめです。
パソコンの USB 端子が 2.0 でも使える
USB 3.0 用ハブだからといって、必ずしも接続元であるパソコンの端子が USB 3.0 (接続端子部分が青くなっている)である必要はありません。ただし、データ転送速度が 480Mbps と約10分の1に落ち込みます。
USB 3.0 の一番のメリットはこの転送速度の向上なので、こちらのハブの能力を最大限に活かすのであれば、パソコン側もきちんと USB 3.0 のポートへ接続するようにしましょう。
ケーブルが長いことによるメリット
僕のメインパソコンはデスクトップ型で、本体がミドルタワーなのでそれなりの大きさがあります。デスク上に置くと場所をとってしまうため、足元に置いてデスク面の領域を大きく使えるようにしています。
そのため、ハブのケーブルはある程度の長さがないと使い勝手が悪すぎるのです。このハブはケーブルが 1m あり、僕の利用環境においてはちょうど良く、ケーブルが余り過ぎることもないので非常に快適です。
ノートパソコンだと逆にケーブルが長すぎて邪魔になることがあるので、自身の利用する環境を想定した上で選ぶようにしましょう。完全にデスクトップ用として最適化されている製品と捉えたほうが良いかもしれません。
本体が軽いから浮いてしまう?
最初にこのハブを手にして感じたのは 本体が軽すぎる ことでした。ケーブルを除くポート部分の重量が 60g(実測値)ほどしかありません。デスクに置くタイプのハブは一般的に重く、その主な理由はハブ本体の安定性を保つためです。
僕も最初は、軽さの影響で浮いてしまうことを心配しましたが、使ってみるとこの台形の形が程良く安定して、浮いて困るようなことはありませんでした。加重が必要ないのであれば、軽いに越したことはありません。軽量であればデスクから落下しても壊れる心配がないので、むしろこの軽さが適した重量でありメリットであるとも言えるのではないでしょうか。
USB 端子が上向きのメリット・デメリット
上向き USB 端子の最大のデメリットは、ほこりが入りやすいことです。接触不良の要因になるので気を付けなくてはいけません。使わない USB 端子に蓋をするキャップも販売されています。でもすぐに失くしてしまうので僕は使っていません。
確かに横向きであれば、ほこりが堆積しない利点があるものの、ほこりが入らないわけではありません。ほこりが気になったら、本体をひっくり返してエアダスターを吹き付けるだけで解決する問題なので、そこまで神経質になって考えなくても大丈夫です。
エアダスターが無ければ強めに息を吹きかけるのも有効です。ポイントは本体をひっくり返すことです。ちなみに、つばが飛ばないように気を付けてください。
そして横向きの端子と違って抜き挿ししやすいメリットがあります。また前項の重量に関係する話で、上から USB を接続するので本体が軽くてもバランスを崩すことがありません。
【総評】デスクトップユーザーに適したハブ
コンパクトで軽量な上向きタイプのハブはなかなかありません。dodocool のこちらのハブは、縦に一列で端子が並ぶハブと違って安定性もあるので、かなり使いやすい印象を持ちました。4ポートハブとしては珍しい形状をしていますが、ユーザーライクな作りであることは間違いないです。
僕と同じように、デスクの下にパソコンを設置している人には特におすすめできるハブなので、是非リンク先の情報を確認いただければと思います。
以上、dodocool 4 ポート USB 3.0 ハブの紹介でした。