【レビュー】dodocool 急速充電器は USB Type-C ならびに Quick Charge 3.0 に対応した次世代アダプター

スマートフォンや Bluetooth イヤホンなど、USB 接続により充電する機器が多くなってきました。このため、ケーブルや充電用アダプターも、複数持っているのが一般的になっています。
自宅では純正のものを利用して、職場や出先用で予備のアダプターを用意している人も中にはいるでしょう。USB のアダプターは100均でも売っているので、こだわりがなければ、何を使っても同じように感じるかもしれません。
しかし、この充電用アダプターも、選びようによっては充電時間を短くすることができたり、複数台を一気に充電できるようになります。
今回紹介するのは、dodocool (ドドクール)社の提供による USB Type-C ならびに Quick Charge 3.0 に対応した2ポートの充電用アダプターです。まだ USB Type-C 対応機器は駆け出し程度の数しかありませんが、Macbook Pro や Nintedo Swich にも採用され、今後は右肩上がりで増え続けるのは必至です。
これから USB 充電用アダプターの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
なお以下で紹介している製品は、販売が終了しています。同等の機能をもつ製品のリンクを用意しましたので、こちらも合わせてご覧ください。
dodocool USB Type-C & QC3.0 急速充電器の仕様
- 重さ: 96g(実測値)
- USB Type-A: Quick Charge 3.0 18W
- USB Type-C: 15W
- 入力: 100V ~ 240V
- 最大出力 (Type-A): 3.6-6.5V / 3A or 6.5-9V / 2A or 9-12V / 1.5A
- 最大出力 (Type-C): 5V / 3A
- 電源プラグ: 折りたたみ式
2ポート同時充電時には出力値は下がるため、上記の値は1ポート利用時によるものと捉えてください。また Type-A の出力値が複数あるのは、このあと説明する Quick Charge に関係するもので、充電する機種の対応状況に応じて切り替わるためです。
写真の通り、一般的な2口のコンセントであっても、隣の口に干渉しません。背面のプラグは折りたためるので、持ち運び時に邪魔になりません。
Quick Charge とは?
名前の通り「急速充電」の規格です。そのバージョンとして 2.0 や 3.0 があり、数値の高いほうが高性能です。
具体的には通常の充電速度に対し、Quick Charge 2.0 は約3倍、そして Quick Charge 3.0 は約4倍のスピードで充電が行えます。以下の画像は一例ですが、30分あたりの充電量を比較しても一目瞭然です。
ただし Quick Charge を利用するには、アダプターだけでなく充電する側の機器(例えばスマートフォン)が対応していなくてはいけません。
「急速充電」の言葉を聞いたことがあっても「Quick Chage」を知らない人はたくさんいます。例えば docomo の場合、Quick Charge 2.0 の規格を「急速充電2」と称しているので、規格の正式名称が浸透しずらくなっているのかもしれません。
ちなみにこちらの製品、Quick Charge 3.0 に対応していない機器においては、通常モードもしくは 2.0 モードにて充電される下位互換の仕様になっています。簡単に言うと、充電で利用する機器を問ず利用できるのです。
Quick Charge 対応機種は?
Android であれば XPERIA が代表的なスマートフォンになりますが、2016年末に発売された XPERIA XZ と XPERIA X Compact から Quick Charge 3.0 に対応しました。XPERIA Z3 以降は、その1つ前の規格である 2.0 に対応しています。
僕の持つ XPERIA は、Quick Charge アダプターの使用により充電すると、ご覧のように「急速充電」の文字が表示されるようになります。もちろん dodocool の同製品においても、表示されました。
一方の iPhone は、最新の iPhone 7 であっても急速充電に対応していません。正確には Quick Charge の規格に対応しておらず、アンペア数の高い出力をもつ機器を介して充電すれば、標準アダプター(0.5A)よりも早く充電できる程度です。
つまり iPhone ユーザーは急速充電の恩恵を受けられないのです。
最新の Macbook Pro で使えるのか?
全てのポートが USB Type-C になった2016年末に発売されたタッチバー付きの Macbook Pro ですが、このアダプターを使うことができるのでしょうか?答えはノーです。
Macbook Pro に標準搭載される Type-C の電源アダプターは 61W もあります。しかし、このアダプターの Type-C 側は 15W しかありません。これは明らかにパワー不足です。
Macbook Pro に限らず、基本的には PC 用アダプターへの利用には向いていません。電力量の不足は使い方として間違っているので、必ず必要なワット数を確認してから購入を検討してください。
正しく使えば便利な2ポートアダプター
今でこそ出始めたばかりの USB Type-C コネクタですが、標準化の波はすぐそこまでやってきています。一般的な Type-A コネクタと共に2つのポートが提供される dodocool の充電用アダプターは、次の世代に向けたアダプターとして十分な役割を担ってくれます。
内部の構造も過負荷、短絡、過熱に耐えられる安全構造になっています。2ポートあれば複数のアダプターを持ち運ぶ必要がなくなるので、旅行用に携帯するにもぴったりのアイテムです。
この2ポートの機構であれば、かなりお手頃な価格ではないかと思います。
モバイル用としては、かなり有能なアダプターです。時期尚早なところはあるかもしれませんが、万人におすすめできるアイテムです。
冒頭の説明の通り、販売が終了しています。次の類似品は Type-C の出力が 45W もあるので、ノートパソコンの充電にも利用できます。
以上、dodocool(ドドクール) USB Type-C & Quick Charge 3.0 の充電用アダプターの紹介でした。