世界遺産「東寺」の立体曼荼羅は一見の価値あり

2016/01/11

伏見稲荷大社へ初詣に行ったついでに東寺(とうじ)へ立ち寄ってきました。車だったので伏見稲荷大社から15分程で到着します。併設の駐車場が2時間600円で利用できます。14時頃到着したのですが、正月明けの平日だったので駐車場はガラガラでした。

東寺(教王護国寺とも呼ばれます)は東寺真言宗の総本山であり、その歴史は平安時代までさかのぼります。余談ではありますが、真言宗と言っても現在はいくつもの派に分かれていて、東寺含め本山が 18 存在します。

名前の通り昔は「西寺」もありました。平安京の玄関とも言える羅城門の東西に「東寺」「西寺」と2つの寺院が建てられたのが始まりです。現在は西寺は存在しておらず、跡地が国の史跡として残されています。

仏像が好きなら絶対に立ち寄るべし

東寺の観光地としての見所と言えば日本一高い五重塔でありますが、安置されている仏像は全て国宝または重要文化財に指定されています。これらの仏像を観るには拝観料が掛かりますが、お金を払うだけの価値は十分あると言えます。

東寺の駐車場

東寺は京都南ICから国道1号沿いに北へ向かって10分程の位置になります。駐車場は東寺の東側に位置します。カーナビで設定する際は「東寺洛南会館」で検索して向かうと良いでしょう。

駐車料金は前述の通り2時間600円で、以降1時間毎に300円追加されます。僕が行った時は駐車場も空いていたので、2時間を超えて駐車していましたが、出庫時の時間チェックはなく追加料金を取られることはありませんでした。毎月21日に行われる弘法市の日は駐車することが出来ないのでご注意ください。

東寺の拝観料

通常時は大人500円ですが、時期により五重塔の一階部分を開放していて、その場合は800円になります。細かく料金体系が設定されているので詳しくは東寺ホームページの「拝観のご案内」のページを参照してください。

食堂(じきどう)

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こちらは無料で入ることができます。本尊である十一面観世音菩薩が祀られており、催し物や法要を行っていない日は、中で写経を行うこともできます。外側から撮った写真なので分かりづらいかもしれませんが、うっすら奥に見えるのが観音菩薩様です。

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読み方こそ「じきどう」ではありますが、僧が食事をする場所です。つまり現代の “しょくどう” です。御朱印はこちらの納経所でいただくことができます。

講堂 – 重要文化財

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大日如来を中心とした五智如来、そして五大菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の全文で21軀の仏像が安置されています。写真は撮影禁止のため、仏像の名前で配置を表したものを用意しました。中央の五智如来は重要文化財で、その他は全て国宝になります。

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講堂は東寺の真ん中に位置する建物です。そしてその中に宇宙の中心と言われている大日如来像が安置され、まさに曼荼羅そのものを仏像の配置で表現し、立体曼荼羅とも言われています。一体ずつきちんと見て回ると、30分くらいあっという間に経ってしまいます。

五智如来(ごちにょらい)

  • 大日如来(だいにちにょらい)
  • 阿閦如来(あしゅくにょらい)
  • 宝生如来(ほうしょうにょらい)
  • 不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
  • 阿弥陀如来(あみだにょらい)

五大菩薩

  • 金剛波羅蜜多菩薩(こんごうはらみったぼさつ)
  • 金剛薩埵菩薩(こんごうさったぼさつ)
  • 金剛宝菩薩(こんごうほうぼさつ)
  • 金剛業菩薩(こんごうごうぼさつ)
  • 金剛法菩薩(こんごうほうぼさつ)

五大明王

  • 不動明王(ふどうみょうおう)
  • 金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
  • 降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
  • 大威徳明王(だいいとくみょうおう)
  • 軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)

四天王

  • 多聞天(たもんてん)
  • 持国天(じこくてん)
  • 広目天(こうもくてん)
  • 増長天(ぞうちょうてん)

その他

  • 梵天(ぼんてん)
  • 帝釈天(たいしゃくてん)

金堂(こんどう) – 国宝

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東寺の本尊である薬師如来が祀られているのがこの金堂です。左右に日光菩薩象、月光菩薩像が立っています。薬師如来の光背には小さな仏像が7体並べられ、これらは七仏薬師と呼ばれます。また台座にはこれらを守る武士、十二神将が円形に配置されているのが特徴です。

古い作りの薬師如来像であるため、手には薬壺を持っていないのが特徴です。

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十二神将

  • 宮毘羅(くびら)大将
  • 伐折羅(ばざら)大将
  • 迷企羅(めいきら)大将
  • 安底羅(あんてら)大将
  • 頞儞羅(あにら)大将
  • 珊底羅(さんてら)大将
  • 因達羅(いんだら)大将
  • 波夷羅(はいら)大将
  • 摩虎羅(まこら)大将
  • 真達羅(しんだら)大将
  • 招杜羅(しょうとら)大将
  • 毘羯羅(びぎゃら)大将

五重塔 – 国宝

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木造では日本一となる高さ55メートルを誇る東寺の五重塔。近代に建てられたもの、再建されたものは鉄筋コンクリート製の五重塔が多く、中には70メートルを超える高さのものもあります。無論、平成の世でも木製の五重塔は建築されており、一番新しいのはおそらく平成23年に建てられた香川県高松市の法然寺(高さ25メートル)のものとなります。

現在の五重塔は1644年に徳川家光が寄進した五代目の塔となっています。幾度となく焼失をしては再建を繰り返していますが、昔はここまで高い建物が無かったので、落雷の被害を受けやすかったのでしょう。しかし地震によって倒壊した記録はなく、日本建築の耐震構造は昔から高度な技術によって支えられているのが見受けられます。

今回は五重塔初層内部の特別拝観を行っていたので、いわゆる一階部分の中に入って観ることができました。一年の中でも内部を拝観できる期間は限られているので、ちょうど良いタイミングに行くことができてラッキーでした。中心となる心柱を大日如来に見立てて周りには前述の五智如来の四体と八大菩薩が安置されています。

御影堂(大師堂) – 国宝

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弘法大師(空海)のかつての住まいであった御影堂。こちらは無料で拝観可能です。弘法大師像と不動明王像を安置していますが、不動明王像は秘仏であるため直接目に触れることはできません。法要の際はこの不動明王の前で護摩が焚かれるそうです。

この御影堂は、四国八十八カ所巡り、いわゆるお遍路への出発の挨拶をする場所でもあります。空海ゆかりの地を巡るわけですから、出発の挨拶は東寺で、巡礼終了の挨拶は高野山奥の院で行うのが礼儀とも言えるでしょう。

後七日御修法(ごしちにちみしほ)の練習に遭遇

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東寺を参拝していると園児たちが横一列に並び拝んでいる姿がありました。一体何が起こるのだろうと見ていると、毎年1月8日から1月14日までの一週間に渡り行われる行事「後七日御修法」の練習とのことでした。(撮影日は1月7日)御修法は正月の重要な行事として、元日から7日までを神事、8日から14日までを仏事で営み、後半7日を後七日と呼んだため、このような名前になっています。

真言宗各派総大本山の山主さまと定額僧といわれる真言宗全体から選ばれた高僧方が、鎮護国家・五穀成就・国土豊饒を祈って行われる、密教最高の儀式とされています。

毎年のイベントながらも前日にきちんとした練習を行っていると知って驚きました。

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東寺で購入したもの

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左側から2016年の干支である申があしらわれた「災い申(さる)水琴鈴守」と御念珠です。ちょうど一年前に東寺を訪れた際には羊の水琴鈴守を購入しました。その時は金色のものを購入したので、今回は銀色です。とても綺麗な音がして癒やされます。

水晶のブレスレットは12,000円ですが、そこまで出しても欲しいものだったので奮発してしまいました。生まれの干支である未年の本尊である大日如来を表す梵字が刻まれています。各干支に対する守護本尊と梵字については以下のページを参照ください。

干支別の守護本尊と梵字(ぼん字)、その読み方について
密教における思想の一つで、生まれ年により特定の仏様と結ばれており、その仏様は自分を守ってくれると言う伝えがあります。そしてその守護本尊は、干支(十二支)により決められ...

京都駅から歩いて行ける東寺

東寺の周りはたくさんのバスが通っているので、公共交通機関しか足が無い人は逆にどう行ったらいいのか迷ってしまいます。どの行き方が正解というのはありませんが、京都駅から歩いても15分ほどの距離なので、駅から出発するのであれば徒歩で向かうのも検討の余地があります。

その他、バス停の情報については東寺のサイトから「交通のご案内」のページを参照してください。

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気力・体力勝負なシステム業界のエンジニアを経て、個人事業主として独立。Web サイト運営、動画制作など活動の場を広げています。目指すところへの道のりは険しいですが、自分が自分らしくあるために、一歩ずつ進んでいきます。

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