失くした Android スマートフォンを探す方法!外部から操作してロックを掛けたり現在位置を追跡する!

Android のスマートフォンを紛失した時に、何ができるかご存知でしょうか。普段からパターンロックやナンバーロックを掛けていれば、個人情報を見られるリスクは軽減されますが、Android の場合は microSD カードが外挿しとなっています。
機種変更時など microSD カードを差し替えるだけで、メディア系のデータは移行できるのが便利である反面、カードを盗られてしまったら、そこに入っているデータを抜かれてしまうリスクが高いのが Android の難点です。
SD カード内のデータを保護するのは難しいですが、外部からの操作により端末にロックを掛けたり、場合によっては端末内データを全て削除することができます。
Android スマートフォンを実際に紛失してしまった人や、今後失くしてしまった時の備えとして、何ができるのかを確認していきましょう。
Android スマートフォン紛失時にできること
設定の事前確認
Android 側の設定により、外部から操作できる範囲が変わります。手元に Android がある人は、一度設定を見直してみましょう。
設定項目は Android デバイスマネージャーに存在します。Android のバージョンによって開き方が異なるので、以下に記載しているどちらかの方法にて試してください。
- 「Google 設定」のアプリを開く
- [設定] から [Google] を開く
Android デバイスマネージャーを開き [セキュリティ] を選択してください。すると次の画面が表示されます。(以下の画面は Android 6.0 のキャプチャ画面です。)
1つはリモートでスマートフォンを探せるようにする設定です。こちらは GPS を ON にしておかかないと設定できない項目です。
スマートフォンが出た頃は、バッテリー節約のために GPS を切っておいた方が良いとされていました。しかし、スマホも性能がアップして電池の容量も増えたので、現在は GPS を常時 ON にしておいてもバッテリーに対する影響は少なくなりました。特に気にならないようであれば、常時 GPS は ON にしても良いでしょう。
2つめはリモートで端末をロックしたり、リモートで端末内の全てのデータを削除できるようにするための設定です。
こちらは GPS 設定が OFF の場合でもリモート操作できます。リモートでロックできるので、余程のことがない限りデータの全削除は必要になりませんが、データ漏えいのリスクがある場合は、状況によって全削除も必要になるでしょう。
リモートで操作するためには Google アカウントが必要です。Android ユーザーであれば必ず作成しているアカウントで、Android を使っている限り、そのアカウントを使ってログインしているのが一般的です。
どちらも ON にしておくべき機能と言えなくもないですが、もし Google アカウントが流出してしまった場合、リモート操作を許可していると、逆に外部からロックを掛けられたりデータを削除されたりするリスクもあるので、Android 用のアカウントの管理はとても重要になります。
Android デバイスマネージャーの表示確認
スマホからでもパソコンからでも構わないので 以下の Google Play のページへ移動し、[表示] 列の項目を確認してください。ここで「メニューに表示する」にチェックをしておかないと、外部操作時に対象端末を探すことができません。
初期設定でチェックが入っているので、過去に自らチェックを外していない限りは問題ありません。また、上記ページから端末のニックネームを付けることもできます。過去使っていた端末も表示されているので、区別するために名前を付けておくと便利です。
外部からリモート操作でできること
- 現在地を確認する
- 着信音を鳴らす
- スマートフォンをロックする
- 端末データを全削除(初期化)する
上記全ての内容は、以下のサイトから実施することができます。スマートフォンで利用している Google アカウントでログインすることで対象の端末が表示されます。
ログインするとスマートフォンの現在地が表示されます。
[着信音を鳴らす] を選択すると、スマホから最大音量で音が鳴ります。この時マナーモードや静音の設定をしていても音が鳴ります。画面にタッチするまでの間、最大5分間鳴り続けます。
[ロック] を選択すると端末にロックを掛けるためのパスワード、そして画面に表示させるメッセージ、ならびに電話番号を指定し、入力した電話番号へ掛けるためのアイコンが表示されます。
設定後、対象の端末側では自動的にロックが掛かり、次のような画面表示になります。
画面に表示しているメッセージは、ロック時に設定した文言です。「所有者に電話」をタップすると、指定した電話番号へコールされます。スマホの中身を見ようとすると、PIN コードによるパスワード解除画面が表示されます。
ここで先ほど指定したパスワードを入力し、右下のチェックアイコンをタップすることでロックを解除することができます。入力できる桁数は決まっていないので、よほど簡単なパスワードを設定しない限り PIN コードが破られることはありません。
実際にロックした端末が手元に戻ったら [設定] → [セキュリティ] → [画面のロック] へ移動し、設定したパスワードを解除できます。このまま設定した PIN コードを使うことも可能です。
画面ロックとして選択できるのは、次の5パターンです。パスワードを掛けていない端末であれば、スワイプによるロック解除が一般的です。(端末購入時に設定されているものです。)
改めて Android デバイスマネージャーの話に戻りますが [消去] を選択すると、端末内の全てのデータを消去して初期化処理が実行されます。これはもう最終手段です。端末内のデータを削除せざるを得ない状況になった場合に限り実行するようにしてください。
もし後で端末が見つかっても、削除したデータは元に戻りません。
携帯電話を失くさないよう日頃から注意するのも大切ですが、いつ何がきっかけで紛失してしまうかわかりません。いざという時に何ができるのか、知っておくことはとても大切です。
ただし端末を拾った人が圏外に居たり、故意に電源ボタンを切った場合は現在地検索は行えません。ヘルプ機能であっても万能な機能ではないので、その点も予め覚えておいてください。