エックスサーバーの「新サーバー簡単移行」で最新の SSD RAID 10 メモリ 192GB のサーバーへ移行したら処理速度は向上するのか?

2017/07/17

2016年11月29日よりサーバーのメモリが最大 96GB から 192GB へ増設され、2017年7月11日より HDD から SSD RAID 10 のストレージでの運用が始まったエックスサーバー。

エックスサーバーのスペック(仕様)ってどれくらい?【2017年最新版】
2017年7月11日より、エックスサーバーの構成が HDD から SSD RAID 10 に切り替わることが発表されました。これまで MySQL のあるデータベースサ...

これらの最新サーバーを利用できるのは、基本的に新規で契約したサーバーからとなっていますが、将来的に全てのサーバーがスペックアップされる予定が組まれています。

エックスサーバー

【sv1 ~ sv1999】2017年秋より順次変更予定
【sv2001 ~ sv2999】2017年冬より順次変更予定

しかし、最も古いサーバーはメモリ 16GB と貧弱なサーバーであったため、既存のサーバーを利用しているユーザーに向けて、新サーバーへの移行希望者に対して2016年末より「新サーバー簡単移行」なる自動移行プログラムが提供されました。

当初この移行プログラムはメモリ 192GB のサーバーへ移行するためのもので、僕の利用していたサーバーは 96GB であったため、あまり恩恵を得られないことから手続きを保留にしていました。しかし、ストレージが全て SSD に変更される発表がなされ、これは最新のサーバーに移動するチャンスだと確信し「新サーバー簡単移行」の処理を実行しました。

処理の手続きは思った以上に簡単で、小一時間ほどで移行が完了しました。移行対象はメインとなるサーバーと MySQL のバージョンが新しくなったデータベースサーバーです。WordPress を利用していても、設定ファイル自体の書き換えも自動的に行われるため、ストレスなく移行することができました。

今回はこの「新サーバー簡単移行」の手順について簡単に触れ、新サーバーへ移行した結果、処理速度はどのように変わったのかを検証していきます。

エックスサーバー「新サーバー簡単移行」の手順

  1. インフォパネルからデータコピー申請
  2. データコピー開始時にメール受領
  3. データコピー終了時にメール受領
  4. コピー結果のログを確認
  5. サーバー切り替え実行
  6. DNS が変更されるまで24時間待つ

細かい確認画面などの遷移はありますが、ユーザー側が行う手続きは「データコピー申請」と「サーバー切り替え実行」の2つだけです。詳しい手順は公式サイトに細かく明記されているので、ここでの説明は割愛します。以下のリンクを参照ください。

新サーバー簡単移行 ご利用手順 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

移行処理に掛かる時間はどれくらい?

データのコピー申請をしても、すぐには開始されません。一気に大量のデータをコピーするとサーバーにも負荷が掛かるため、申請順に処理が行われます。またデータコピーの時間は自身のサーバー上にあるデータ量に依存するため、一概にどれくらいで終わると断言することはできません。

エックスサーバーから送られてきたメールには次のように記されています。

  • データコピー申請からコピー開始まで …… 数時間~最大24時間程度
  • データコピー開始から終了まで …………… 数時間~最大24時間程度

僕は SSD RAID 10 へのサーバー構成変更のお知らせメールが届いた当日に実施したので、かなり待ち時間が生じると予測していたものの、かなりスムーズに処理が進みました。

データコピー申請からコピー完了まで掛かった時間
  • 移行対象データ量 …………… 約2GB
  • データコピー申請時刻 ……… 18:19
  • データコピー開始時刻 ……… 18:33(14分後)
  • データコピー終了時刻 ……… 18:45(12分後)

半日以上は覚悟していたものの、たった26分でデータコピーが終わってしまいました。最後のサーバー切り替えは瞬時に終わるので、データコピー結果のログ確認時間を含め、申請から40分程度で全ての移行処理が完了といったところです。

申請のタイミングによっては、このように30分未満で終わらないこともあります。必ずしも処理時間が短く済むわけではないので、予めご注意ください。

データコピー実行ログにはどのような内容が出力されるのか?

ログの内容は大きく2つに別れます。

  • ファイルコピー時のエラーログ
  • ファイル補正ログ

前者はドメイン毎のコピー結果を示します。特に問題なければ「ok」と出力されます。もしここでエラーになってしまった場合は、該当するファイルを手動でコピーする等の対応が必要になります。(こちらは状況によって時折エラーが出るようです。)

後者は、新サーバーに対応するために各種設定関連ファイルを書き換えた結果が出力されます。例えば WordPress のデータベース接続先を変更したログや、.htaccess ファイルにおける不要項目のコメントアウト等があります。

もしエラーが出て、どうすれば良いか分からなくなってしまったら、エックスサーバーのサポートへご連絡ください。

DNS 変更で24時間待つってどういうこと?

データを保管するサーバーが変わると、ネットワーク上でそのデータの位置を示す「IP アドレス」も変わります。つまりこのブログで利用しているドメイン「nj-clucker.com」をアドレスバーに打ち込んだ時に参照する IP アドレスが変更されます。

この組み合わせの情報が DNS(ドメインネームサーバー)に保管されているのですが、毎回チェックしていると負荷が大きいため、TTL と呼ばれる設定にて指定した時間キャッシュが保持されるようになります。つまりこのキャッシュ情報が全てリフレッシュされるまでは旧 IP アドレスに接続してしまうのです。

つまり、同じアドレス https://nj-clucker.com にアクセスしても、タイミングによっては旧サーバーと新サーバーのどちらかにつなぎにいってしまうのです。

このため、うっかり接続したサーバーが旧サーバーだった場合、WordPress で記事を投稿しても新サーバーには変更した内容が反映されない(サーバー間では同期されない)ので注意が必要です。

このキャッシュデータがリフレッシュされるのが概ね24時間くらいなので、その間はサーバーのデータを更新しても最終的に反映されない可能性が高いのでお気をつけください。

パソコン内の hosts ファイルを更新して、新しいサーバーの IP アドレスにドメインを紐付けることも可能です。(この内容が何を指しているのか分からない方は、下手に hosts ファイルをいじらずに24時間経過するのをお待ちください。)

エックスサーバー SSD 新サーバー移行による処理速度の変化を確認

旧サーバであっても性能は悪くないため、ストレージが HDD から SSD になったことで大幅な性能向上は期待できるのでしょうか。ページのパフォーマンスをチェックできる Web ツール「GTmetrix」を用いて、実際に移行前後の状態を比べてみましょう。

GTmetrix | Website Speed and Performance Optimization

Adsense を載せていない軽いページの場合

トータルリクエスト数が減っているので、ページのサイズも小さくなってます。パフォーマンススコアが向上しているものの、この数値は読み込まれる広告系の画像により大きく左右されます。それぞれ平均をとったスコアを載せているので、全体的には少しだけ良くなったと言えるかもしれません。

Adsense 他、複数広告を載せた重いページの場合

全体の読み込み時間が短くなったものの、これは SSD のお陰ではなく、外部サーバーの応答が早かっただけと思われます。複数回繰り返すと、もう少し読み込み時間が短くなることもあれば20秒近く掛かることもありました。

単純にサーバー性能だけ確認するのであれば GTmetrix では判断するのは難しいですね。

これでは全く検証にならないので、サーバの応答時間に注目してみましょう。

Google Analytics でサーバーの平均応答時間を確認

Analytics の [行動] → [サイトの速度] にある [ページ速度] を開きます。指標を「平均読み込み時間(秒)」から「サーバーの平均応答時間(秒)」に切替えることで確認することができます。

具体的に Analytics の画面を掲載することはできないので、移行前後の2週間のデータを基に平均値を算出して示しておきます。

平均応答時間対象PV数
移行前0.36秒約84,000PV
移行後0.26秒約92,000PV

【結果】平均 0.1 秒早くなった!

旧サーバーも高性能であることは間違いないので、著しい向上は期待していなかったものの、処理速度は速くなったと言える十分な結果ではないでしょうか。前述の通り、広告等の外部データを読み込んでいる場合は、速度向上の恩恵を感じづらいです。

ただ Analytics 上のグラフは、明らかに移行後から改善しているのが分かるほどなので、SSD 対応サーバーへ移行してよかったと実感しています。

あとは HTTP/2 に対応してくれれば最強だと言えるのですが……とマイナス面に触れようとしましたが、2017年9月に Web サーバー nginx の導入と HTTP/2 の対応が正式に発表されました。既存のサーバーは冒頭のアップグレード計画に合わせて対応が予定されています。また上記で紹介した「新サーバー簡単移行」にも対応しています。

新規契約であればすぐに HTTP/2 対応したサーバーを利用できます。これまで様々なレンタルサーバーを利用していますが、ここまで対応されてしまってはエックスサーバー以外を選択肢で考えるのは難しくなりました。レンタルサーバーとしては本当に満足度の高いサーバーであることは間違いありません。

エックスサーバー

結果が示す通り「新サーバー簡単移行」で SSD 搭載の最新サーバーに移行して良かったと思っています。(HTTPS/2 対応が分かっていれば、もう少し待ってから実施したかったですね。)DNS の都合上しばらく更新作業が行えなくなるデメリットはありますが、古いサーバーを使い続けるメリットも無いので、悩んでいる人はぜひ最新サーバーへの移行をご検討ください。

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気力・体力勝負なシステム業界のエンジニアを経て、個人事業主として独立。Web サイト運営、動画制作など活動の場を広げています。目指すところへの道のりは険しいですが、自分が自分らしくあるために、一歩ずつ進んでいきます!

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