Office Premium とは、無償でアップグレード可能な新しい永続ライセンス形態
Micfosoft Office の個人用ライセンスは、大きく分けて2つありました。1つは昔からあるソフト自体を購入するもので、バージョン単位で購入します。そしてもう1つが、ライセンスを期間契約するもので、Office を使っている限りは継続的に利用料金が生じるものの、常に最新バージョンを使えるメリットがあります。
Office 2013 Office 2016 Office 2019、他 | バージョン単位の永続ライセンス。利用できる Office 製品の範囲により Personal, Home & Business, Professional のプランが存在する。 例えば、Office Psrsonal 2016 は、Word, Excel, Outlook が利用可能。買い切りライセンスなので、新しい Office にアップグレードすることはできない。 |
---|---|
Office 365 Solo | 1年間のライセンス契約。全ての Office 製品が利用可能。契約期間中にバージョンアップがあれば、新しい Office を利用することができる。 |
これら1つのライセンスにつき、最大で2台のパソコンにインストールして利用できます。つまり、ライセンスがあればデスクトップ端末とノートパソコンにそれぞれインストールできるようになっています。
しかし2017年発売のパソコンから、Office Premium と呼ばれる新しいライセンス形態の Office が同梱される端末が増えてきました。例えば新型 Surface Pro であれば Office Home & Business Premium が利用できます。
Office Premium のライセンス形態について
Office Premium で利用できるソフト
利用できるソフトの種類は、プラン毎に変わります。既存の名称と同じなので、馴染みのある人も多いのではないでしょうか。例えば個人用のパソコンであれば、Office Personal が同梱されているケースが多いです。
- Office Personal Premium
- Office Home & Business Premium
- Office Professional Premium
Personal | Home & Business | Professional | |
---|---|---|---|
Word | ○ | ○ | ○ |
Excel | ○ | ○ | ○ |
Outlook | ○ | ○ | ○ |
PowerPoint | × | ○ | ○ |
OneNote | × | ○ | ○ |
Publisher | × | × | ○ |
Access | × | × | ○ |
例えば2017年発売の新型 Surface Pro であれば Office Home & Business Premium がインストールされているので、PowerPoint や OneNote が利用できます。
Office Premium とは?
新しいライセンス形態である Premium は、上記の Office ソフトの永続ライセンスを持ち、かつ最新バージョンへのアップグレードが認められています。つまり現在 Office 2016 がインストールされていますが、将来的に次期バージョンである Office 2019 へ無償でバージョンアップできるライセンスになっています。
冒頭で紹介した永続ライセンスと Office 365 の両方のメリットを兼ね備えた Office Premium は、良いことだらけのように思われますが、利用する上で重要な制約があります。
Office Premium の利用条件
- プリインストールされたパソコン上でしか利用できない
- ライセンス利用可能台数は1台のみ
- 他のパソコンにライセンスを移せない
つまり、最初にライセンス認証したパソコン上でしか利用できないライセンスなのです。仮にパソコンが壊れて使えなくなったら、その時点でライセンスも意味のないものになってしまいます。ただしそれと引き換えに、同じパソコンを使い続ける限りは、永続的にアップグレードを保証してくれるのです。
既存のライセンス形態はそのまま残っているので、これまで通りバージョン毎の買い切りライセンスを利用することもできます。
Office Premium のライセンス購入方法
残念ながら Office Premium のライセンスだけを購入することはできません。Surface Pro のように、最初からライセンスとセットで販売されているパソコンを購入すると利用できるライセンスになっています。
ちなみにネット上では同ライセンスが販売されているサイトもありますが、これはプロダクトキーが転売されたものです。このようなキーを利用するとライセンス違反となりますのでご注意ください。
以上、Microsoft の新しい Office のライセンス形態 Premium に関する情報でした。