予算10万円以下で買えるノートパソコンの選び方から、おすすめパソコンの紹介

ビジネス用に留まらず、今や学生でもレポート等の作成に欠かせないノートパソコン。
お金を出せば高性能な端末が入手できるものの、学生であれば予算の都合で手が出せないケースが多く、会社で利用する場合は会計処理の都合で 10万円未満 が購入の条件になっていることもあります。
一昔前と違って、今は10万円も出せばかなり高性能なマシンが入手できます。ただしパソコンの選び方を間違えると、性能を存分に活かしきれない勿体ない買い物になってしまいます。そこで10万円以下でも満足度が得られるノートパソコンをどう選ぶのか、そして実際に購入するならどのようなパソコンがあるのか、厳選して紹介していきます。
どれがいいのか結論だけ知りたい方へ
細かい理由は置いといて、最終的にどのパソコンが良いのかを知りたい方へ向けて、先におすすめパソコンをリストアップしておきます。なぜこれらの機種がおすすめなのか、そしてそれぞれの機種がどのような特徴を持つのか詳しく知りたい方は先を読み進めてください。
僕がおすすめする10万円以下のパソコンの性能
CPU | Intel 第8世代 Core i シリーズ以降の Core i5 以上 |
---|---|
メモリ | 8GB 以上 |
ストレージ | SSD 256GB 以上 |
おすすめ機種一覧
テンキーなし小型モデル
テンキーあり大型モデル
ではもっと詳しく知りたい方は続きをどうぞ。
【初心者向け】パソコン構成の選び方
パソコンを選ぶ上で、最も重要なのは何に使うかです。どのような用途での使用を想定しているのか、それを踏まえた上で最適な性能のマシンを選ぶ必要があります。
なお今回紹介するパソコンは10万円以下(税込・送料込)の条件付きであるため、ゲームや動画編集のようなマシンパワーを使うような目的には適していません。ある程度の性能が求められる用途においては、20万円前後で販売されているようなパソコンが必要なケースもあるのでご注意ください。
10万円で買えるパソコンはどのような性能か?
価格帯としては、一般的にエントリーモデルからスタンダードモデルと呼ばれることが多く、ビジネスの現場において最も利用される頻度が高いのが特徴です。
ネットサーフィンやメールをしたり、Word や Excel といった事務系の処理をするには必要十分な能力を持っています。昨今は起動ディスクに SSD が採用されたパソコンも増え、それだけで平均的な起動時間が大幅に短縮されました。
- ネットサーフィン・動画閲覧 OK
- Word、Excel 等の事務用途も大丈夫
- メモリ容量によってはプログラミングも可能
- Minecraft のような軽いゲームならプレイできる
- 起動時間が高速(ただし SSD 搭載モデルに限る)
- DVD ドライブ搭載(モデルによる)
- SD カードリーダー搭載(モデルによる)
CPU はどれを選べばいい?
CPU はパソコンの頭脳です。ここをケチって安く済ませるのは、正しい選択肢ではありません。しかし予算が10万円以下となると、自ずと選択肢が狭まり、必然的に次の5種類が候補になります。
- Intel Celeron プロセッサー
- Intel Core i3 プロセッサー
- Intel Core i5 プロセッサー
- AMD Ryzen 3 プロセッサー
- AMD Ryzen 5 プロセッサー
先にお伝えすると、僕が薦める CPU は 第8世代以降で Intel Core i5 以上 です。理由はこのあと解説していきます。
上記の中で最も性能が低いのは Celeron です。Intel の廉価版 CPU の位置付けで、低価格が売りであるものの、性能もいまいち。他の CPU について説明する前に、ここでコア数とスレッド数の違いをご覧ください。(一般的なノートパソコンに採用されている CPU を例に挙げています)
CPU | コア / スレッド | 最大周波数 |
---|---|---|
Intel Celeron | 2 / 2 | 2.6GHz |
Intel Core i3 | 2 / 4 | 3.9GHz |
Intel Core i5 | 4 / 8 | 4.2GHz |
AMD Ryzen 3 | 4 / 4 | 3.4GHz |
AMD Ryzen 5 | 4 / 8 | 3.6GHz |
コア数とは CPU 内にある脳の数、スレッド数とはその脳内で同時に処理できる数です。周波数は1コアあたりの処理速度だとお考えください。
どちらも数字が大きいほど、同時処理できるタスクが増えます。結果的に、コア数・スレッド数が大きいほうが処理が速くなるのです。Celeron のような2コア2スレッドの CPU は、もはや過去のものになりつつあります。
しかも最新の Celeron 搭載マシンよりも、数年前の Core i シリーズの CPU が搭載された中古パソコンのほうが高い性能を持っていたりします。Celeron はコストを大幅に抑えるために採用されるので、教育用途に向けての端末(小学校などで使われるような端末)に丁度いいくらいです。
必要な CPU 性能が把握できていないなら Celeron は避けたほうが無難です。
Intel と AMD は CPU メーカーが違うだけで、性能差はほぼ同じです。ただ AMD のほうが価格が安いため、パソコンの価格を抑えるために Ryzen が選ばれることがあります。しかしここは注意ポイント。利用するソフトによっては、推奨環境が Intel のみで AMD の CPU だと動かないケースもあります。
AMD Ryzen は、目的の用途において CPU のメーカーに依存しないことが分かっている上で選ぶべきです。Intel のみ推奨はあっても、AMD のみ推奨とするケースは稀なので、もしよく分からないのであれば Intel 製の CPU を選んでおくほうが安心です。
先程のコア数・スレッド数のリストに「第8世代」と記しましたが、ここも重要なポイントです。Intel の CPU は第7世代から第8世代にかけて、性能が大幅に向上しました。
世代 | CPU | コア / スレッド | 最大周波数 |
---|---|---|---|
第7世代 | Intel Core i3 | 2 / 4 | 2.7GHz |
Intel Core i5 | 2 / 4 | 3.6GHz | |
Intel Core i7 | 2 / 4 | 4.0GHz | |
第8世代 | Intel Core i3 | 2 / 4 | 3.9GHz |
Intel Core i5 | 4 / 8 | 4.2GHz | |
Intel Core i7 | 4 / 8 | 4.6GHz | |
第11世代 | Intel Core i3 | 2 / 4 | 4.1GHz |
Intel Core i5 | 4 / 8 | 4.2GHz | |
Intel Core i7 | 4 / 8 | 4.7GHz |
第8世代になり i5 の性能が4コア8スレッドになり、前世代の Core i7 に近い能力を発揮できるようになりました。目的が明確でない限りは、i7 を選ぶメリットが薄くなったと感じています。また第8世代で大きく性能が向上したため、第9世代の CPU 採用は見送られ、第10世代が出たと思ったらほぼ同等の性能で第11世代が登場しました。
比較のために、今回は予算の都合で対象外としている Core i7 の情報も載せています。世代が上がれば、全体的に性能向上するものの、Core i5 に至っては頭脳となるコア数・スレッド数どちらも2倍にアップしています。
第8世代から第11世代は3世代の違いがあるように見えて、実際は1世代ほどの性能しか向上していません。しかもそこまでインパクトのあるものではないので、2020年であっても基本的な考え方は第8世代以降の Core i シリーズが良いと思ってください。
また Core i5 のような処理性能が高いパソコンを買っておけば、それだけ使える期間も長くなります。普通に使っても最低5年、長ければ10年くらいは問題なく使えます。
一方で Core i3 ではダメなのか?といった疑問もあるでしょう。第8世代以降であれば Core i3 を選んでも大丈夫です。それでも第8世代以降は Core i5 のコスパが高すぎるので、予算が許すなら i5 を選ぶほうが満足度が高いです。
第7世代と第8世代の違いは、Core i3 や Core i5 の後ろに付いている4桁の数字で判断できます。7000番台なら第7世代、8000番台なら第8世代です。なお11世代も4桁になり、1100番台なら第11世代と覚えておいてください。
- Intel Core i3-7130U …… 第7世代
- Intel Core i5-7360U …… 第7世代
- Intel Core i3-8145U …… 第8世代
- Intel Core i5 8265U …… 第8世代
- Intel Core i5 1135G7 …… 第11世代
メモリは 4GB と 8GB のどちらがいい?
メモリは CPU が処理する際に、データを一時的に保存しておく領域です。CPU の頭脳がいくら賢くても、キャパシティが少なければ能力が発揮できません。
ブラウザでネットサーフィンをするだけなら 4GB でギリギリ足ります。使い終わったらアプリを閉じる。見終わった Web ページは閉じる。そのような運用ができるなら安い 4GB モデルでやりくり出来ますが、想像するだけでも面倒ではないでしょうか?
メモリ不足を起こすと、パソコンの動作が一気に遅くなります。
いくら気にかけてても、いつの間にかたくさんのアプリを立ち上げてしまうもの。それならば最初から 8GB 以上のメモリがあったほうが、快適に利用できます。最近は 4GB のモデルは廃止される傾向にあります。
ちなみにノートパソコンでも、メモリ 16GB 以上を搭載できます。ただし10万円では予算不足です。
余談ですが、僕はメインのデスクトップ端末は動画編集や写真現像といったパワーの必要なアプリを使うので 32GB と大容量を積んでいます。一方でサブのノートパソコンには 8GB のメモリを積んでいます。
DVD ドライブは必要か?
必要性を問う時点で不要だと思います。インターネット経由ではなく、CD や DVD から何かをインストールする必要性があるなら、最初から光学ドライブ付きの製品を選べば良いです。
将来的に使うかどうかわからなければ、どちらでも構いません。必要になった時に、USB 接続できる外付けのドライブを買うといった選択肢もあります。USB3.0 に対応したものでも、3,000円弱で購入できます。
光学ドライブが無ければ、それだけ本体の重量も軽くなります。ぜひ自分の目的に合わせて、構成選びをしてください。
SSD とハードディスクなら SSD 一択!
次のうち、最もパソコンの速度向上が見込めるものはどれでしょうか?
- CPU を最新のものにする
- メモリの容量を大幅に増やす
- ストレージをハードディスクから SSD に変える
正解は3番です。
古いパソコンですらも、ハードディスク (HDD) から SSD に載せ替えるだけで、Windows の起動速度だけでなく、データ読み込み速度も飛躍的に向上します。これは HDD の読み込み速度が、SSD よりも著しく遅いのが原因です。
いくら良い CPU を使っていても、HDD のせいで動作が遅くなるのは勿体ないです。
逆に CPU の性能が悪くても、SSD が搭載していれば遅すぎるような印象は持たないでしょう。ただメモリ容量が少ない場合は、使っているうちにメモリ上の空き容量が減って、メモリ展開に時間が掛かるようになります。
処理速度が速い高性能なパソコンに仕上げるには SSD が必須ですが、全体的にバランスの良い構成選びをすることが大切です。
だからと言って SSD が完璧とまでは言い切れません。1GB あたりの単価が HDD よりも高く、大容量になると高額になるデメリットがあります。
どうしても大容量のデータを保存する必要があるなら、ハードディスク搭載のマシンを選ぶのも仕方ありませんが推奨はしません。もしそれらのデータが持ち歩く必要のないものであれば、外付けの HDD を購入する手段もあります。
なお SSD 搭載モデルにするなら、容量は 256GB 前後がおすすめです。128GB モデルもあるものの、ちょっとしたデータのダウンロードの積み重ねで、あっという間に容量がいっぱいになります。
常に空き容量を気にする状況なのは面倒です。256GB は予算的に十分手の届く容量ゆえ、価格から容量の少ない端末を選ぶより、256GB 以上の容量を持つパソコンを選ぶほうが汎用性は高くなるでしょう。
Office ライセンス付きで10万円で買える?
数年前なら、性能を落とさないと難しいと答えていました。でも今なら「セール販売を狙えば Office 付きも買える!」と答えます。
あくまでも用途ありきで性能を決めているので、金額が見合わないからと性能を下げるのはいい考えではありません。DELL でも Lenovo でも、クーポン適用によって頻繁に価格が動いています。タイミングが良ければ、Office 付き端末がセール対象になることもあります。
このあとの端末紹介で、クーポン価格の確認方法やセール情報ページのリンクを掲載しているので、そちらからチェックしてみてください。
なお Office 製品をずっと使い続けるのであれば、月額制の Microsoft 365 を使う手もあります。買い切りでないデメリットがある反面、バージョンが上がっても常に最新ソフトが利用でき、インストールできる台数は無制限(同時起動は5台まで)なのがポイントです。
年間払いにすれば、月額900円で利用できます。個人的には One Drive(オンラインクラウドサービス)の容量が 1TB になるのがおすすめポイント!(僕は写真などの画像データバックアップに使っています)
おすすめパソコン構成
では上記の内容を踏まえて、予算10万円以下で購入できるおすすめの構成をご覧ください。
CPU | Intel Core i5 8000番台 (第8世代) もしくは Intel Core i5 10000番台 (第10世代) |
---|---|
メモリ | 8GB 以上 |
ストレージ | SSD 256GB 以上 |
光学ドライブ | 必要に応じて |
ディスプレイや USB ポートは、機種によって仕様は様々です。最低限フルハイビジョンのモニター、USB ポートが2つ以上あれば、性能が足りなくて困るようなことはありません。
あとはデザインやキーボード配列を確認して、自分好みのものを見つけてください!それではお待たせしました。おすすめノートパソコンの紹介です!
10万円以下おすすめノートパソコン・テンキーレス
以下で紹介するパソコンは、公式サイトのオンラインストアへのリンクを貼っています。Amazon や楽天などの外部サイトで販売されているケースもありますが、公式サイトでは割引セールが行われることもあり、外部の販売店よりも安く購入できるのが一般的です。
まずはノートパソコンとしての機動性がもある、テンキーのない持ち運びが可能なノートパソコンを紹介していきます!
昨今は自宅でなくても簡単にインターネット回線が使えるようになったので、テンキーレスの持ち歩いて使えるパソコンのほうが人気があります。
DELL Inspiron 13 5000
SSD 256GB メモリ 8GB モデルの販売価格は 約80,000円(税込・送料込) から。リンク先のクーポンコードを利用すれば、最安値で70,000円台で購入可能になります!
デルの公式サイトでは同じ製品でも様々な構成で販売しています。先に絞り込み検索をしておくと、目的の端末を探しやすくなります。
また販売価格は下の黒字で書かれた部分ではなく、上に赤字で書かれたクーポンコード適用価格を参照してください。
色々見すぎてあれこれ迷ってしまうくらいなら、黙って DELL を選んでおけば大丈夫。そう言える数少ない端末の1つである DELL Inspiron シリーズの 13 インチモデルです。
コンパクトながらもフルサイズの HDMI ポートを兼ね備え、USB-C 端子はもちろん USB-A 端子も2つ搭載しているバランスの良さを評価できます。
主な仕様
- CPU 第11世代 Intel Core i5-1135G7 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- 256GB or 512GB SSD 搭載
- 13.3 インチのフルハイビジョン
- USB ポート3つ、うち1つが USB-C
- microSD カードリーダー搭載
- HDMI 出力端子あり
- マイクロ SD カードリーダー搭載
- 重さ 1.05 kg
- DVD ドライブなし
CPU は第11世代 Intel Core i シリーズ搭載。実は i3 モデルでもストレージが 256GB あるので、ライトユーザーには i5 よりも i3 モデルがおすすめだったりします。(長く使いたければ i5 が良いです!)
リニューアルのたびに重さが軽くなり、ついに 1.05kg までの軽さになりました。ここまで軽くなればストレスなく持ち運べるので、数年掛けて本当に良いマシンに進化したと思います。
Dell のキーボードは誰が使っても打ちやすいように作られていて、長時間のタイピング作業も快適に行えます。使っててもマイナス要素が見つからない、全てにおいて満遍なく合格点を持つ端末です。
HP ENVY x360 13 スタンダードモデル
SSD 256GB メモリ 8GB モデルの販売価格は 約85,000円(税込・送料込) から。(ただしキャンペーン販売時における価格の場合)
HP の x360 シリーズは、その名の通りディスプレイが 360° 回転する作りになっています。またタッチディスプレイにも対応しています。重量は 1.28kg あり、ディスプレイを反転させてタブレットモードとして使えるのが大きな魅力です。
外観のデザインはこの ENVY x360 13 が最も高級感のある印象を受けます。頻繁にセールをやっているので、安く購入できるチャンスが多いのも嬉しいポイント。
主な仕様
- CPU 最新の AMD Ryzen 5 3500U 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- 256GB SSD を搭載
- 13.3 インチのフルハイビジョン/タッチディスプレイ
- USB ポート3つ、うち1つが Type-C
- microSD カードリーダー搭載
- 外部モニター出力端子なし
- DVD ドライブなし
Ryzen 5 3500U の性能は、第8世代の Intel Core i5 と同等の性能を持ちます。人気のある Intel の CPU よりも価格を抑えられるため、コスト重視なら AMD の CPU も十分ありです。パソコンをバリバリ使って作業をするようなことがなければ、Intel と AMD のどちらの CPU を使っても全く違いはありません。
タッチディスプレイは価格が高くなる傾向にあるところを、この低価格で抑えられえているのは、CPU に AMD を採用しているためです。デザイン性も高い ENVY シリーズは、HP の中ではスタンダードよりも上位モデルの扱いになります。紹介したベーシックモデルであっても、タッチパネルがあることで他の端末と一線を画しています。
事務処理専用マシンとして使う程度なら、Ryzen 3 3300U 搭載のベーシックモデルでも大丈夫です。手の届きやすい価格に抑えられているので、予算を下げるならこちらも選択肢としておすすめできます。
Lenovo Ideapad S540
SSD 256GB モデルの販売価格は 約70,000円(税込・送料込) から。(ただし、リンク先に掲載されたクーポンコード利用時の価格)
性能は Dell とほぼ変わらず、クーポンを利用すれば最も安い価格で手に入れられるのがこちらの Lenovo の端末です。
モニターのベゼル幅が狭く、ディスプレイが大きく見えるのが特徴。天板には最小限のロゴを配置したシンプルなデザインが個人的には好みです。重量 1.5Kg なので、ちょっと重いのがネックです。
この Ideapad シリーズはタイピングのタッチ感覚が柔らかく、ThinkPad ほどのキーの打ちやすさは持ち合わせていません。場合によっては外付けキーボードを使ったほうが快適になります。
それでも全体的な性能は高く、コストパフォーマンスは抜群の端末です。
主な仕様
- CPU 第8世代 Intel Core i5-10210U 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- 256GB or 512GB SSD 搭載
- 14 インチ フルハイビジョン
- USB ポート3つ、うち1つが Type-C
- SD カードスロットあり
- HDMI 出力端子あり
- DVD ドライブなし
こちらの製品はクーポンを適用すると、かなり安い価格で購入できます。公式サイトはクーポンを反映した価格がわかりやすく表示されているのが Lenovo の良いところです。
なお Lenovo は頻繁に機種を入れ替えてセールを行っています。通常時はこの IdeaPad が安く買えますが、場合によっては ThinkPad シリーズ(キーボードが打ちやすい)が10万円を切って登場するので、セール情報のページは要チェックです!
Microsoft Surface Go 2
販売価格は本体のみの Wi-Fi モデルで 約84,000円(税込・送料込)
この端末は、他の端末に比べると CPU 性能やストレージの容量は劣ります。最前線で使う端末というよりは、とにかく小さくて軽い持ち運びのストレスがないノートパソコンを探している人にはこれ以上ないぴったりな端末です。
しかも Microsoft Office が搭載されているので、ビジネスユースにも相性は抜群に良いです。
主な仕様
- CPU TDP 6W の省エネモデル Pentium 4415Y 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- 128GB SSD 搭載
- 10.5 インチディスプレイに 1920 x 1280 の解像度
- USB は Type-C ポート1つのみ
- microSD カードリーダー搭載
- Office Home & Business 2019 が付属
- DVD ドライブなし
- LAN ポートなし
省エネタイプの CPU を搭載しているので、544g の軽量でありながらも最大10時間の連続起動を実現しています。また SIM カードを挿せる LTE モデルも販売されています。
なお Surface Go 2 は実機レビューも行っています。元々、僕自身は Surface Pro シリーズの利用者なので、Surface ユーザーとしての観点からおすすめポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
Surface は他のメーカーと違って、機能をカスタマイズできません。そのため量販店で購入して、すぐに手に入るメリットがあります。容量が不足する場合は、マイクロ SD カードを使って拡張するのがおすすめです。
ちなみに以下 Surface Pro 用ではありますが、タイプカバーと Surface Pen のレビューも行っています。(タイプカバーは Surface Go 用とサイズが異なるので要注意)
持ち運びに適した端末の紹介はここまで!続いて自宅や職場に置きっぱなしにして使うような、大型のノートパソコンを紹介します。
10万円以下おすすめノートパソコン・テンキー付き
続いてテンキー付きの大型ディスプレイが搭載されたモデルを紹介します。こちらは重量があるモデルゆえ、携帯性は劣ります。
DELL Inspiron 15 5000
販売価格は Office なしで 約77,000円(税込・送料込) から。Office 付きモデルも9万円台で購入できる場合があります。(ただし、リンク先に掲載されたクーポンコード利用時の価格)
テンキーレスモデルに続き、価格と性能のコストパフォーマンスのバランスは Dell の製品が一番優れています。ストレージ容量も大きく、初心者から中級者まで網羅できる万能な端末です。
15インチのテンキー付きで、重量は 1.7 kg です。日常的な持ち運びには不向きですが、ビジネス用途には最適な端末です。
主な仕様
- CPU 第8世代 Intel Core i5-1135G7 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- SSD は 256GB が標準
- 15.6 インチのフルハイビジョン
- DVD マルチドライブ搭載なし
- USB ポート3つ、うち1つが Type-C
- マイクロ SD カードリーダー搭載
- HDMI 出力端子あり
USB-C の端子だけでなくフルの HDMI 端子も搭載。USB-C からノートパソコンのバッテリーを利用して、スマホなどを充電することができます。
DELL のノートパソコンは、どの端末もキーボードが打ちやすいです。僕がシステムエンジニア時代に最も使う頻度が高かったのが、この Inspiron でした。長時間の利用においてもストレスがほとんどなく、使いやすさは抜群です。
なおディスプレイは非光沢なので、色合いの鮮やかさの表現は光沢モデルに劣ります。それでも昔のパソコンと比べると十分すぎるほど綺麗に発色してくれるので、心配は無用です。
HP Pavillion 15-cs3000
販売価格は SSD 256GB + HDD 1TB モデルで 約76,450円(税込・送料込) から。Ofiice ありモデルでも88,000円と安いです。
機能面は Dell の Inspiron 15 と同等です。15インチモデルのテンキー付きで、重量は 1.82 kg になります。
Pavillion 15 のモデルは SSD + 大容量 HDD の構成が選べるのが特徴です。サイズが大きなデータを、常に大量保存しておくような使い方においては最適な端末です。
主な仕様
- CPU 第10世代 Intel Core i5-1035G1 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- 256GB SSD と 1TB HDD がセットで搭載
- 15.6 インチのフルハイビジョン
- DVD マルチドライブ搭載なし
- USB ポート3つ、うち1つが Type-C
- SD カードリーダー搭載
- HDMI 出力端子あり
ディスプレイには IPS を採用しているので、色表現がとても綺麗です。また視野角が広いのも特徴であり、ディスプレイをどの角度にしても見やすいのがポイントです。
1TB のハードディスクを搭載していても、メインドライブに 256GB 採用。旧モデルが 128GB しなかなく物足りなかったので、この進化は過剰なくらい評価して良いポイントだと思っています。それくらい唯一の不満点が解消した端末なのです。
Lenovo ThinkPad E15 (Gen2)
SSD 256GB モデルの販売価格は 約85,000円(税込・送料込) から。(ただし、リンク先に掲載されたクーポンコード利用時の価格)
Lenovo の中でも人気があるのが ThinkPad シリーズ。ここで紹介しているマシンの中ではやや高めではあるものの、次の点が大きく評価できるポイントになります。
- キーボードが打ちやすい【一番おすすめ】
- ボディーに強度があり耐久面で優れている
キーボードの打ちやすさは、他のメーカーや Lenovo の Ideapad シリーズと比べても、飛び抜けて優れています。キーの打ちやすさを重視するなら全力で ThinkPad シリーズをおすすめします。
主な仕様
- CPU 第11世代 Intel Core i5-1135G7 搭載
- メモリ 8GB 搭載
- SSD・HDD はカスタマイズで選択可能
- 15.6 インチのフルハイビジョン(カスタム項目)
- USB ポート4つ、うち1つが USB-C
- HDMI 出力端子あり
- DVD ドライブなし
最新の第11世代 Intel Core シリーズを搭載した Gen2 モデルは、CPU 性能が少し上がったマイナーアップデートに留まりました。がしかし、前のバージョンよりセール時の価格が安くなる傾向にあり、個人的には一番おすすめだったりします。
Lenovo のパソコンをオンラインストアで購入する場合、ほとんどのケースにおいてクーポンが摘要できます。公式サイトには、クーポンを摘要した状態での税込価格が表示されるため、購入金額が分かりやすいのが特徴です。
また Lenovo のノートパソコンは、メモリ増設やディスクの交換といったカスタマイズがしやすい構造である点もポイントです。HDD から SSD へ簡単に載せ替え出来るので、パーツ交換したい人にとても人気があります。
主な仕様にある通りカスタム項目が多いため、是非こちらの構成で検討してみてください。
- OS: Windows 10 Home
- CPU: Core i5-1135G7
- メモリ: 8GB 以上
- ストレージ: SSD 256GB 以上
最新の第11世代 CPU を搭載しているので、複雑な作業をしなければ 6万円台で購入できる Core i3 モデルでも性能は十分 だったりします。カスタマイズパターンが多く、必要な部分を簡単にパワーアップして注文できるのが Lenovo の最大の魅力です。
ThinkPad シリーズはセールに登場していたら間違いなく「買い」なので、ぜひこちらも確認しておくと良いです。
国内メーカーや Amazon 等のネットショップのパソコンはどうなの?
国内有名メーカーの製品は値段が高い
上記で紹介したパソコン全て海外メーカーの製品です。
国の有名メーカーである Dynabook (2019年1月付で Dynabook 株式会社に名称変更) や富士通の FMV・LIFEBOOK、そして NEC の LAVIE など、家電量販店で売られているメジャーな機種は紹介できませんでした。
理由は次の通りです。
- おすすめ機種は10万円以上になる
- CPU 性能を落とさないと10万円以内で買えない
- デザインがいまいち
- 余計なソフトがたくさん入っている
国内メーカーにおける信頼性の面は十分評価できます。ただし予算10万円の条件をつけると、なかなか見合ったものが見つからないのが残念な点です。
どうしても国内メーカーで選びたいのであれば、15万円くらいの予算を用意してください。そうすれば推奨する 256GB 以上の SSD や、メモリ 8GB 搭載のモデルが手に入ります。
上記で紹介したマシンは、普通に使っていれば5年以上は余裕で使えるほどの性能を持ったパソコンです。ある程度年数が経って買い替えを検討するなら、性能を落とさず安く買えるものを選ぶほうが賢い買い方ではないかと僕自身は思っています。
Amazon や楽天で見つかる安いパソコンはどう?
Amazon や楽天で探すと、5万円くらいで購入できるパソコンもたくさん売られています。その大半は5年くらい前に最前線のマシンだったものが多く、少なくともどれもおすすめできる機種ではありません。
安いパソコンの特徴
- CPU の性能が悪い
- HDD なので起動が遅い
- データの読み込みが遅い
- メ複数アプリを起動すると動作が重くなる
安い理由は、性能が低いパソコンであるため。どうしてもパソコンは欲しいけど、可能な限り安く買いたいのであれば、上記で紹介した機種のうち Core i3 の CPU を搭載したパソコンを選んでください。5万円の激安パソコンよりも何倍も高性能なマシンが手に入ります。
普通は値段が倍になっても性能は倍になりません。でも予算が半分の5万円になった場合、性能は半分以下になります。値段に踊らされてゴミパソコンを選ばないように気をつけてください!
まとめ
パソコンはスマートフォンと違って、2~3年で買い換えるものではありません。昨今のパソコンは性能が著しく上がったので、5年以上は快適に使えます。その快適さのポイントになっているのは SSD です!CPU 性能が悪くても SSD を搭載していれば、少なくとも動作の重いストレスからは解放されます。
それに加えて、性能が著しく向上した最新の 第10世代・第11世代 の Intel Core i シリーズ と組み合わせることで、長きに渡って高性能パソコンとして利用できます。
10万円前後のパソコンは総じてコスパが高い
上記で主に紹介したノートパソコンは、予算10万円の中でも、かなりコスパの良いマシンです。一昔前なら、20万円近くするような性能を持ったパソコンばかり。どれを選んでも良い買い物になると思います。
パソコンは高額商品ゆえ、金額的に安く済ませたい気持ちは僕も同じです。それでも「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ」といった言葉があるように、安いから買うのではなく、欲しい性能だから買う!という意識で探せば、自ずと必要なパソコンが見つけられると思うので頑張ってください。
以上、予算10万円以下で買えるノートパソコンの選び方から、おすすめパソコンの紹介でした。