今年の恵方はどっち?恵方の正しい方角とその決め方【2024年】
2025年の恵方は「西南西やや西 」
節分の季節になると、恵方を向いて太巻きを食べると縁起が良いとして「恵方巻き」が日本全国に広がりつつあります。そもそも関西方面で行われていた習慣ですが、大手コンビニエンスストア(セブンイレブン)による全国展開での販売をきっかけに、様々な地域でも浸透してきています。
今年の恵方はどっち?
恵方巻きを向いて食べる方角
恵方は年によって異なります。様々な方角があるように感じるかもしれませんが、実は 恵方は全部で4方向しかありません。
- 東北東やや東
- 西南西やや西
- 南南東やや南
- 北北西やや北
一般的は、このような16方位の呼び方で紹介されるケースが多いです。しかしどの方角か分かりづらいです。実際に方位を図で表してみれば、一目でわかります。
16方位と恵方
東西南北の軸から、反時計回りに少しだけずれている程度です。言葉でわかりやすく言い換えると、こんな感じで表現できます。
- 東北東やや東 → 東のちょっとだけ北
- 西南西やや西 → 西のちょっとだけ南
- 南南東やや南 → 南のちょっとだけ東
- 北北西やや北 → 北のちょっとだけ西
恵方の方角の決め方
恵方の方角は、西暦の末尾の数字によって決められています。正確には、その年の十干(じっかん:甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)によって決められます。
十干と恵方
十干 | 西暦の末尾 | 恵方 | 年 |
---|---|---|---|
甲 | 4 | 東北東やや東 | 2024、2034、他 |
乙 | 5 | 西南西やや西 | 2025、2035、他 |
丙 | 6 | 南南東やや南 | 2026、2036、他 |
丁 | 7 | 北北西やや北 | 2027、2037、他 |
戊 | 8 | 南南東やや南 | 2028、2038、他 |
己 | 9 | 東北東やや東 | 2029、2039、他 |
庚 | 0 | 西南西やや西 | 2030、2040、他 |
辛 | 1 | 南南東やや南 | 2031、2041、他 |
壬 | 2 | 北北西やや北 | 2032、2042、他 |
癸 | 3 | 南南東やや南 | 2033、2043、他 |
「南南東やや南」が恵方となる年が、10年のうち4回、その他は10年のうち2回ずつとなります。このように西暦が分かれば、恵方は簡単に調べられるのです。
スマホアプリで方位を調べる
スマートフォン用アプリに方位磁針(コンパス)があるのをご存知でしょうか。そもそもスマホには磁気センサーが入っているため、どの方角を向いているのか分かるようになっています。
ナビアプリで向いている方向が分かるのも、この磁気センサーに依るものです。
ただし使い方を間違えると、異なる方位を示す場合があるので注意が必要です。
方位磁針(コンパス)アプリのダウンロード
基本的にどのアプリを使っても機能に違いはありません。Android 版、iOS 版で僕がよく使っているアプリを載せておきます。
方位磁針(コンパス)アプリの使い方
ここでは Android 版のアプリで説明しますが、どのアプリを使っても操作は同じです。
まず最初のポイント。アプリを起動したら磁性のあるものから離れましょう。具体的には、電化製品の近くから離れてください。家電から出る電磁波の影響を、限りなく無くすのが重要です。
起動したら精度のズレを修正するために、スマートフォンで何度か8の字を描きます。
磁気センサーを使うアプリは、どれも同じ方法で精度が修正できるので是非覚えておいてください。
精度を修正したらスマートフォンを水平にします。手の平に方位磁針を乗せるような感じでスマートフォンを持つか、テーブルの上に置くと良いです。
あとは目的の方位に合わせるだけ。画面の上の方がコンパスが示す方位になります。
恵方の方位角(度数)
画面上に方位角の度数が表示されている場合は、次の数字に合わせると正しい恵方に向くことができます。2023年は 165°ですね。
恵方 | 方位角 |
---|---|
東北東やや東 | 75° |
南南東やや南 | 165° |
西南西やや西 | 255° |
北北西やや北 | 345° |
ちょっと気になる恵方巻き商法
節分は季節の変わり目を指す雑節であり、年に四回あります。春を迎える2月の節分では豆まきをしたり恵方巻きを食べたりと、季節のイベント行事として行っている方が多いと思いますが、昨今では「夏の恵方巻き」や「秋の恵方巻き」と言った他の季節の変わり目でも、恵方巻きを販売する店が増えてきました。
更には恵方巻きと称して、ロールケーキのように単に筒状の商品までもが店頭に並びだす始末。そもそも七福神を模した七種類の具材を使った太巻きを食べることで、商売繁盛や無病息災を願う縁起物だったのに、年々商業的要素が強く出てきている傾向は、あまり良い印象を受けません。
各業界を活性させるきっかけとして良いのかもしれませんが、食品ロスも大きな問題になっています。食で縁起を担ぐ日本文化として相応なる、品を兼ね備えた商品であって欲しいと個人的には願います。