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【Excel】Microsoft Forms 2.0 Object Library の選択肢がない場合の参照設定方法

更新日:
Microsoft Forms 2.0 Object Library の選択肢がない場合の参照設定方法

VBE (Visual Basic Editor) の参照設定で Microsoft Forms 2.0 Object Library を追加したいのに、一覧のリストに表示されていない場合の対処法を紹介します。

現在のライブラリーの状況を確認

VBA のメニュー [ツール] → [参照設定] から現在の状況を確認します。まずは Microsoft Forms 2.0 Object Library が追加されていないことを確認します。

VBA の参照設定を開く

参照設定済みのライブラリーを確認

参照設定の一覧はアルファベット順に整列。既に参照済みのライブラリーは上にまとめて表示しています。

Microsoft Forms 2.0 Object Library 追加手順

直接ファイルを参照して追加する

通常は画面に表示されたリストから、該当のライブラリーを見つけてチェックします。しかし次のように一覧に表示されていないケースもあります。

一覧上に Microsoft Forms 2.0 Object Library が表示されていない

この場合、右の [参照] ボタンから直接ファイルを開けばライブラリーを追加できます。

参照ボタンからライブラリーを追加

参照するのは [C:\windows\system32] のフォルダに格納されている [FM20.DLL] もしくは [FM20] です。これらのファイルを選択してください。

sysytem32 から FM20 ライブラリーを追加

【注意】FM20ENU や FM20JPN ではなく FM20 です。

これで Microsoft Forms 2.0 Object Library が参照されるようになるので、あとは [OK] ボタンをクリックすれば作業は完了です。

Microsoft Forms 2.0 Object Library が参照される

ユーザーフォーム追加で自動的に参照設定

上記手順のようにわざわざファイルを指定しなくても、もっと簡単に Microsoft Forms 2.0 Object Library を参照する方法があります。それがユーザーフォームの追加です。

メニューから [挿入] → [ユーザーフォーム] を選択します。操作はたったこれだけ。

メニューから [挿入] → [ユーザーフォーム] を選択

参照設定の一覧に Microsoft Forms 2.0 Object Library が追加されています。

Microsoft Forms 2.0 Object Library が追加された状態

ただしユーザーフォームを追加すると、左側にある VBAProject のリストに [フォーム] → [UserForm1] が追加されます。そのままでも問題ありませんが、右クリックして [UserForm1 の解放] を選択すれば削除できます。

ユーザーフォームの解放

ユーザーフォームを削除しても Microsoft Forms 2.0 Object Library の参照設定はそのままです。

なお解放時にエクスポートするか問われます。これはユーザーフォームの設定データを外部ファイルで保存する機能なので、ここでは [いいえ] を選択しましょう。

ユーザーフォームエクスポートの確認ダイアログ

以上 Microsoft Forms 2.0 Object Library を参照設定する2つの方法でした。

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