コンタクトレンズをネットで安く買うために医療機関名を入力したが大丈夫なのか?現状は確認される心配はない

コンタクトレンズの予備が無くなりそうなので、ネットで簡単に買えないものかと探していると、同じ製品なのに値段が全く違うことがあります。一方は条件なしで買えるもの、もう一方は処方箋の提出、もしくは医療機関名の入力が条件になるものです。
前者は無条件のため購入金額は高くなりますが、後者はかなり割安で購入することができます。製品によって概ね2割近く値段が異なります。
これはアキビューシリーズでおなじみの、ジョンソンエンドジョンソンの製品におけるケースで、2015年7月から実質値上げになったと話題になりました。
実際に売られている製品をご覧いただければ、金額の違いが歴然であることがわかります。では、次のアキビューオアシスの4箱セットをご覧ください。
条件なしでは9,000円前後、医療機関名を入力すれば8,000円前後で購入することが可能です。
日常的に利用するものなので、同じ製品であれば安く手に入れるに越したことはありません。
眼科へ行っても処方箋だけ貰えないケースがある
ネットでコンタクトレンズを安く買うには、前述の通り処方箋もしくは医療機関名の入力が必要になります。とは言え、手元に処方箋がなければ病院に行く必要があるため、診察代も掛かってしまいます。
しかし中には処方箋をお願いしても、発行してもらえないケースもあります。理由は様々ありますが、コンタクトも製品によって特性があるため、眼科医が把握できていない製品を購入する目的であると、もらえないことがあるようです。他には、提携している店で購入しないと発行できないと断られた人もいるようですが、これに関しては正しい断られ方とは思えないので、何とも言えないところではありますが。
仮に提携している店で購入するにしても、ネットで買うよりも価格が高いことが多いので、どうにか安く購入できないかと考えるのが人の常ではないでしょうか。
そこで処方箋提出の代わりに安く購入できる条件として存在しているのが「医療機関名の入力」による購入なのです。
なぜ処方箋や医療機関名を記さないと高くなるのか?
日本におけるコンタクトレンズを購入するための条件は、世界と比べても緩いと言われています。インフルエンザの薬のように、きちんと医師の処方が無いと購入できないといった法制化がなされていないため、ネットショップや近所のお店で簡単に購入できてしまうのです。
販売側の立場における安全確保のため?
今回の例はジョンソンエンドジョンソンの製品に限った話になるので、他のメーカーの製品では該当しませんが、これはメーカー側が決定した販売ルールになります。つまり医師の診断や処方に基づく購入が前提となるため、メーカーとしての責任の所在を分散するためのリスクヘッジではないかと推測されます。
そのため、無条件で購入できた時代の価格で手に入れるには、医師の判断をあおることが条件となり、無条件で購入する場合は、金額が上乗せされた価格でしか購入できなくなったと考えるのが妥当ではないかと思います。
医療機関名の入力に条件はあるのか?
前述の通り、日本でコンタクトレンズを購入するための処方箋は不要です。厳密には「高度管理医療機器」の扱いとなるため、処方箋ではなく装用指示書が正しい名称ですが、一般的に「処方箋」と説明したほうが理解されやすいので、そのように記されているのでしょう。
店側の立場からすれば、コンタクトレンズを購入した客が医師の指示に従って購入しているといった前提があれば、安心して商品を売ることができます。このため販売店によっては、自主的に処方箋の提示を必須にしているケースもあります。
一方で、医療機関名の入力に関しては、どのような条件があるのでしょうか?
医療機関名だけで病院は特定できない
ここまで読んでいただければ概ね予想がつくと思いますが、医療機関名の入力に関する条件はありません。半年前に受診しようが、一年前に受診しようが相手には分かりません。
処方箋なしでも購入可能なわけですから、販売店側もわざわざ記載された病院に問い合わせるような手間は掛けません。と言うよりも、そもそも入力する医療機関の情報が名称のみであるため、病院に問い合わせること自体が非現実的です。
例えば楽天で購入する場合、確認画面の備考欄にある所定の位置に医療機関名を入力するだけです。たったこれだけの情報で、日本中にある病院から特定するのは不可能ではないでしょうか。
嘘をついてもばれない?
罰する要素がないわけですから、嘘をついたところで損をするのは自分だけです。もし嘘をついて購入したコンタクトレンズが原因で、何かしら目を痛めるような状況になった場合、製品に対して否を問うのが難しくなるでしょう。
その時の目の健康状態が、コンタクトに適していないことも考えられます。嘘をついたことをとがめられるよりも大きなリスクを背負う行為になるので、単純に安く買えるからと安易に嘘をつくのはやめたほうが無難です。
過去に受診した医療機関名を書く場合は自己責任で
医療機関名を書かせる目的は、そもそも購入時に "コンタクトを付けても安全な状態であること" を医療機関で確認した証です。よって、受診してから時間が経過すればするほど、意味のないものになってしまいます。
過去に受診した医療機関名を記載する場合、それは確かに受診した実績ではあるものの、現状の健康状態を保証するものではないことを理解した上で、自己責任で書くようにしましょう。
少しでも不安材料があるならば、必ず眼科を受診してください。処方箋目的でなくとも、今まで通りコンタクトレンズを付けても問題ないか確認するだけで十分です。定期検査を受けていないと眼障害に気付かないこともあるので、可能な限り定期的に検査するように心掛けてください。
どこで買うのが一番安く買えるのか?
ワンデーアキュビューや2ウィークアキビュー等、ジョンソンエンドジョンソンの製品を購入するのであれば、処方箋提示が最も安く購入できます。続いて医療機関名の入力です。そして1箱ずつではなく、数箱のまとめ買いが一番お買い得です。
複数の購入になると送料無料になる店舗が多いため、あまりポイントは意識せずに安く買える店で買ってしまうのが良いでしょう。ちょっとした金額変動はあるものの、楽天は安定して安く手に入れることができます。製品によって最安値の店舗も変わってくるので、参考としていくつかリンクを掲載しておきます。
1箱あたりの単品が安く売っている店舗は、基本的に複数のまとめ買いも安く提供されています。これまでアキビューシリーズをまとめ買いした場合、全てメーカーからの直送で届いているため、どの店舗で購入するかは意識しなくても良いと思います。
最後に、コンタクトレンズは身近なものではあるものの医療機器であることを忘れないでください。ルールが甘いのであれば、それをきちんと把握しておくことが大切です。コンタクトに関して言えば、高ければ良いものではありませんので、自分の目にあったものをきちんと選ぶようにしましょう。
以上、コンタクトレンズ購入時に入力する医療機関名に関する話でした。