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Jayfi JA40 は低音が強いミドルクラスの良質カナル型イヤホン【レビュー】

更新日: 公開日:2016/10/24

僕の中のイヤホンの定義は、大きく四段階に分けています。

  • 安物: 1,000円以下のイヤホン
  • 中級: 3,000円程度のイヤホン
  • 上級: 10,000円前後のイヤホン
  • ハイエンド: それ以上のイヤホン

分かりやすく価格を基準に振り分けていますが、基本的に性能は値段に比例するものと考えて良いです。

今回紹介する Jayfi 社の JA40 は、Amazon で実売価格が3,000円を切って販売されているミドルクラスのイヤホンです。縁あって、商品を提供いただきレビューを書いていますので、予めご了承ください。

ミドルクラス Jayfi JA40 の実力はいかに?

それでは JA40 の詳細を見ていきましょう。

製品構成

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  • JA40 本体(サイズ中のイヤーピース付)
  • イヤーピース小・大
  • クリップ
  • 取扱説明書
  • イヤホンケース

商品パッケージはしっかりした作りになっており印象はとても良いです。製品を見た最初の印象は、イヤホンケーブルが細いと感じました。イヤホンは日常的に使うもので、カバンに投げ入れることが多いので、タフさは少し弱いかもしれません。

その代わりに付属しているイヤホンケースは、ナイロン製でありながらも厚みがあり、きちんとした作りになっています。

詳しくは後述しますが、個人的にはクリップがついているのは有り難いです。イヤホンの全長は 120cm と一般的な長さです。

説明書の冒頭にエージングの説明書き

説明書は英語と日本語で書かれているのですが、日本語の最初のページに「エージングのご案内」が記載されています。それによると、エージングの時間は約50時間ほどがおすすめと明記されています。

エージングを知らない人のために簡単に説明すると、一定時間イヤホンで音楽を流すことでイヤホンの振動膜の弾力が程好い状態となり、音楽の聴き心地が良くなるものです。つまり、イヤホンを買ってすぐに聴こえる音は実力発揮前の音質だと理解しておけば良いです。

初っ端にエージングの説明を持ってくるとは、かなりイヤホンのことを考えてる会社であることが伺えます。ただ、もう少し日本語の表現を変えた方が、素人にもエージングの必要性が伝わりやすいのではないかと思われます。

今回のレビューは説明に書いてある通り、50時間のエージングを経てレビューを行っていることを、事前にお伝えしておきます。

アルミ製の軽いハウジング

本体部分にズームすると、ご覧のように全面がアルミで作られたハウジングが高級感を演出しています。ゴツゴツしていないデザインが僕は好きです。

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そしてイヤーピースを外すと内側もアルミで作られているのが分かります。安物のイヤホンだと、見えないところに金属のバリが出来ることがあるのですが、JA40 には全くそのような箇所は見受けられなく、しっかりとした作りになっています。

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では肝心の音質チェックに進みましょう。

JA40 音質チェック

音質を確認するにあたり、特定の音楽ジャンルに偏ると正しい評価にならないため、いくつかのジャンルから選曲して聴き比べました。

  • ハードロック
  • ヘビーメタル
  • クラシック
  • ジャズ
  • ポップス
  • ゲームミュージック

低音の強さを売りにしているので、確かに低音がしっかり響いています。ただ純粋に低音だけ響かせせているわけでなく、低音付近が増幅されているようなイメージです。そのせいか、若干中域が潰れ気味になっています。高音部は可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。

ジャズやクラシックを聴くには丁度良い加減ですが、ハードロックやゲームミュージックのように、全ての音域で粒が揃っているような曲を聴くには物足りなさがあります。ポップスは中域への被りが少ない女性ボーカルの曲の方が明瞭度が高いです。

そして低音の印象が強いため、全体的な抜け感が弱く、輪郭がぼやけてしまっているのが残念です。エージングにより改善した点ではありますが、もう一歩レベルが上がって欲しかったのが正直なところです。でも、それをクリアしたら上級イヤホンに仲間入りしてしまうのですけどね。(笑)

ただ一点、音が左右へ頻繁に振られるような楽曲は苦手なようで、ボリュームが落ちた側の音の拾いが甘く違和感が残ります。これは低音強めに寄せたことによる弊害なのかもしれません。純粋に低音好きであれば、気にならない程度です。

音質に関しては、欲を言ってしまえば値段に関係なく求めてしまうのが僕の悪い癖なので、それを踏まえていただければと思いますが、ミドルクラスであれば十分な音質レベルです。

これまで安物のイヤホンを使っていたけど、値段も高くなく少し音質の良いイヤホンを買いたいと考えている人にはピッタリな製品です。

マイク付リモコンは iPhone や Android に対応

リモコンは1ボタン式でボリューム調整が付いていません。僕はボリューム調整をする場合、本体ではなくイヤホンのリモコンを使うので、これはマイナス評価です。ショルダーバッグに入れる機会が多いので、簡単にボリュームを操作できるのは重要視しています。

ボタンが1つしかないので、ボタン自体は押しやすいです。リモコンで音楽の再生・停止・スキップ・頭出しを操作できます。また電話に出たり切ることも可能です。iPhone だけでなく Android にも対応しています。

試しに Xperia Z3 Compact につないで会話しましたが、問題ありませんでした。

クリップはイヤホンの絡み防止に使う

冒頭に書いた通り、JA40 のケーブルは少し細めです。そのためカバンの中でケーブルが絡んでしまうことが頻繁に起こります。ケーブル絡みは全てのイヤホンに言えることですが、細い方が絡まりが酷くなる傾向にあります。

そんな時のために、付属のクリップを使うことをおすすめします。ご覧の通り、ハウジング部の根本をクリップで挟んであげると、激的に絡まる確率が減ります。

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余裕があれば、このクリップで留めた部分だけでもイヤホンケースに入れてしまえば、ほぼ絡まないといっても過言ではありません。いっその事イヤホンを挟むためのクリップとして、もっと挟みやすい構造にしてくれれば良いのにと思います。(笑)

JA40 はミドルクラスの良質イヤホン

総評としては JA40 は値段相応の良いイヤホンです。

日常使いにおいてはケーブルの細さが気になりますが、アルミのハウジングも影響し、全体的に軽いのが良いと評価することもできます。(クリップ含め実測値 15g)カナル型だから耳から外れることは無いにせよ、軽い方が耳への負担も減るため、長時間聴いていても疲労度が少なく済みます。

音質は聴く人によって評価が大きく変わるので明言するのは難しいですが、実売価格が3,000円を切っているのに、ここまで頑張れるんだと関心する程度であることは確かです。現状はハイエンドスペックの製品が存在しないようですが、上位クラスの機種があれば是非試してみたいところですね。

イヤホンは消耗品なので、毎日使っていれば1年程度しかもちません。買い換えることを踏まえると、通勤・通学に使うのであれば下手に高いものに手を出すより、程好いミドルクラスのイヤホンが丁度良いかもしれません。逆に1,000円台のイヤホンを買うくらいなら、少しだけ背伸びして予算を上げてください。確実に音質がレベルアップした音が聴こえてくるでしょう。

最後に Amazon のリンクを貼っておくので、気になる方は参照してみてください。

以上、Jayfi JA40 カナル型イヤホンのレビューでした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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