「わからない」を「わかった」に変えるブログ

イヤホンからの乗り換えにおすすめ Jayfi Touch H1 はスマホの通話機能を持つ低音重視のワイヤレス Bluetooth ヘッドホン【レビュー】

更新日: 公開日:2016/11/30

皆さんがヘッドホンを使う理由は何でしょうか?

理由は様々あるかと思いますが、一番の理由は良い音質で音楽を聴きたいということではないでしょうか。僕は普段イヤホンユーザーですが、時折ヘッドホンで音楽を聴きます。耳にダイレクトに聴こえてくるイヤホンと違い、空間で音楽を聴くような膨らみを持った聴こえ方がするのがヘッドホンの利点だと思っています。

今回紹介する Jayfi 社の Touch H1 は、Amazon で実売価格が5,000円台で販売されているミドルクラスのヘッドホンです。以前、同社のイヤホン JA40 のレビューを行いましたが、引き続き商品を提供いただきレビューを書いていることを事前にお伝えしておきます。

こちらは既に販売が終了した製品になりますので、予めご了承ください

Jayfi Touch H1 はどのようなヘッドホンか?

では実際に Jayfi Touch H1 の詳細を見ていきましょう。

製品構成

jayfi-touch-h1-ja-22-02

  • Touch H1 本体
  • 3.5mm プラグ有線接続用ケーブル
  • 充電用 micro USB ケーブル
  • 取扱説明書

Touch H1 の最大の特徴の1つとして、Bluetooth 4.1 接続によるワイヤレスでの利用ができることが挙げられます。

Bluetooth 4.1 対応により 4.0 と比べデータ転送量が増したことにより省エネ化されています。またペアリング後に切断されても、自動的に再接続されるのが 4.1 の利点でもあります。

梱包時の形状の通り、イヤーパッドが内側に折りたためるので、大きめのカバンであれば持ち運びも苦でありません。重量は実測値で 161g とワイヤレスヘッドホンとしては比較的軽い方ではないでしょうか。

また 3.5mm プラグのケーブル (約1m) が付属しているため、ワイヤレス利用時にバッテリーが無くなっても有線接続して利用することができます。

ここから少し踏み込んで、細かい部分を見ていきましょう。

説明書の冒頭にエージングの説明書き

説明書は英語と日本語で書かれているのですが、日本語の最初のページに「エージングのご案内」が記載されています。エージングのおすすめ時間は約50時間です。

エージングとは簡単に言うと慣らし運転です。時間が経つことで音の出る振動膜の状態が良くなり、音質のバランスが向上します。よほどエージングに詳しくない限り、意識することはないかと思いますが、簡単に言ってしまうと買った直後の状態より、1ヶ月使い込んだ後のほうが音が良くなっているのです。

今回はきちんとレビューを行うために、エージングの作業を実施しています。

耳当たりの良いフワフワのイヤーパッド

jayfi-touch-h1-ja-22-03

ワイヤレスヘッドホンは、どちらが右でどちらが左なのか分かりにくいのですが、ご覧の通りイヤーパッドの部分に [L] と [R] が書かれているため、迷子になる心配はありません。

そして何と言ってもイヤーパッドが柔らかい!音が出る中央部は薄手になっていますが、指で押すとフワフワな柔らかさがすぐに分かります。

jayfi-touch-h1-ja-22-04

イヤーパッドが硬いと、短時間であってもすぐに耳が痛くなってしまいますが、Touch H1 はそのようなことはありません。パッドが柔らかいので、どんな耳の形であっても程よくフィットし、つけ心地は良好です。ただ、柔らかい分、挟む圧が少し強めになっているので、長時間装着には不向きです。

それにしても変わったイヤーパッドの形状ですよね。詳しくは後述しますが、この形状・質感が原因で、音質に影響を与えている可能性があるのではないかと感じることがありました。

無線連続利用は18時間

ワイヤレスで利用するためには、本体バッテリーの充電をしなくてはいけません。内蔵バッテリーによる利用は18時間の再生15日間のスタンバイが可能になっています。

通常利用であれば、一週間に一度充電すれば大丈夫です。また不要な時は本体の電源を切っておくことで、バッテリーを長持ちさせることもできます。

付属の充電用 micro USB ケーブルはオマケ程度の長さ (23cm) です。充電しながら使うものではないので、実際のところ短くても問題はありません。

jayfi-touch-h1-ja-22-05

ヘッドホン本体でスマートフォンの操作ができる

Bluetooth 接続すれば、本体に触らずヘッドホン側で操作できるのも Touch H1 の魅力の1つです。右耳のハウジングの部分を指でタップしたり、スワイプすることで次のような動きを実現できます。

jayfi-touch-h1-ja-22-07

そして右耳の下部に物理スイッチが付いています。通常はこのボタンを長押しして、電源の ON / OFF を切り替えます。またワイヤレス接続時に着電があった場合、このボタンを押すことで電話に出たり切ったりすることができます。

そしてヘッドホンにマイクが付いているため、ヘッドホンをしたまま通話することが可能です。

一般的なワイヤレスヘッドホンは、音楽を聴くことを主体としているため、マイク機能を持ち合わせている機種はほとんどありません。スマホ用イヤホンに付属するリモコンのような機能を持つこの Touch H1 は、モバイル機器との相性は抜群と言えるのではないでしょうか。

デザインは好みがあるかもしれません

jayfi-touch-h1-ja-22-06

ハウジング・アーム部分はプラスチックで出来ています。全面黒で包まれた Touch H1 ですが、画像の印象と比べると少し安っぽいデザインであることが少々残念です。

機能面に重点を置いてコストを下げたのか、とりわけアームのロック機構が弱いのが目立ちます。なにぶん頭が大きいため(笑)、基本的にアームは最大まで伸ばしきって使うのですが、外して置いておくといつの間にか縮んでしまい、つける時にまたサイズ調整しなくてはいけなくなります。

またハウジングの部分も、模様を入れずフラットなデザインにしてくれた方が個人的には好みです。

NFC で簡単ペアリング

Android ユーザーに限られますが、NFC を起動すれば「J」のロゴが付いている左側のハウジングをタッチするだけで簡単に接続することができます。

通常の Bluetooth 接続も、最初にペアリングしてしまえば次から簡単に接続できるので、大きな違いはありませんが、NFC でも接続できることを知っておいて損はありません。

Touch H1 の音質チェック

デザインや機能も大事ですが、音響機器ですから音質が良くないと話になりませんので、きちんと音質チェックをしていきましょう。

音抜けは値段相応

エージングにより音抜け感はグッと良くなりました。以前レビューしたイヤホン JA40 は、中音域のこもった感じをマイナス評価しましたが、Touch H1 には音がこもるような印象は全くありません。5,000円台のヘッドホンとしては頑張っています。

5,000円台のヘッドホンであるがゆえ、中音域から高音域の輪郭があと一歩かなと感じました。しかしよくよく追求してみると、原因はそもそも値段がゆえの能力不足ではなく、耳周りのヘッドホンの作りに要因があるのかもしれません。

イヤーパットが原因で音がこもる

もう少し高音域のパンチが出ないものかと、敢えてヘッドホンをした状態でハウジングを上から押さえつけてみました。すると、気になっていた中音域から高音域のメリハリが明確になったのです。

つまり、そもそも音を出すドライバーユニット部分は良い音を出すポテンシャルを持っているのに、イヤーパッドをあのような形状にしたことにより、耳に届くまでの空間で音をこもらせてしまっているのです。これは実に勿体無いです。

ただ、このように感じるのも、開封して時間が経っていないからかもしれません。使い続けることでフワフワだったイヤーパッドが程よく潰れるので、そこまで育つのであれば、ドライバーユニットとの空間域も小さくなるので、より良質な音を楽しめるようになるでしょう。

パッド部分の素材が合成繊維なのでどこまで潰れてくれるか分かりませんが、数ヶ月使ったら結果が分かると思うので、その際はこちらに情報を追記します。

聴く音楽ジャンルを問わないオールマイティーなやつ

音質に関して著しい特徴はないものの、逆にクセがないため、どのジャンルの音楽にもマッチします。ロック、歌謡曲、デジタル系から Jazz やクラシックの生音系まで、幅広く合います。

個人的には Jazz やクラシックのような生音を出す楽器との相性は群を抜いていると感じました。サックスやピアノ、バイオリンの音の抜け感はバッチリです。

音漏れが少し気になります

ヘッドホンは総じて言えることですが、音の出るドライバーユニットと耳の間に空間が出来るため、イヤホンを使っている時よりもボリューム設定が大きくなります。しかし、実際にドライバーユニットから出ている音量は同じであるため、イヤホン使用時よりも音漏れする割合が大きくなります。

この Touch H1 も同様に、ボリュームを大きくすると音漏れします。そこそこ気になる音量であるため、公共交通機関で利用する際は注意するようにしてください。

総合評価は上々

ミドルクラスの音響機器は、評価を伝えるのがとても難しいのが正直なところです。音質に関しては基本的に悪い部分は無いので、値段相応の満足が得られますが、ハイエンドのものと比べて物足りなさがあるのが、このクラスの特徴です。

しかし Touch H1 に関して言えば、全体的な音のバランスが良いので、物足りないと表現するよりも、この価格帯の製品としてはパフォーマンスが良いと評価できます。

これまでイヤホンを主に使っていた人が、初めて手にするヘッドホンとしても丁度良いのではないでしょうか。

ただ残念なことに、冒頭に記載の通り既に販売が終了しています。同社の製品で紹介している Jayfi のイヤホンは Amazon’s Choice に選ばれるほど人気があるので、そちらを是非チェックしてみてください。

以上、Jayfi 製ヘッドホン Touch H1 のレビューでした。

\ この記事をシェアする /

このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

プロフィール詳細