水没した携帯電話が復活するまでに僕が試した手順
【2012.12.08追記】
先日スマートフォンを水没させてしまいました。
改めて記事を書きましたので、以下の記事を参照いただければと思います。
このたび携帯電話を水没させてしまいました。
SD カードに入っているデータは、ちょっとした水濡れ程度ではデータが消えることはありません。しかし本体にしか入っていないデータは、携帯が復活しないと取り出すことができません。無理すると完全に壊れてしまうので丁重に扱う必要があるのですが、どうにか復活してデータ抽出することに成功しました。
同じように携帯を水没させて、どうすればよいのか悩んでいる人も多いと思いのではないでしょうか。方法を間違えると一発アウトとなるリスクもあるため、僕が経験したことを元に、水没から復活するまでの手順を記しておきます。
状況によっては即座に壊れるケースもあります。そのため、以下の手順で必ずしも復活するとは限らないので、その点については予めご了承ください。
携帯電話水没から復活までの手順
- 華麗にトイレへ携帯電話を落とす。
- 急いで拾い上げる。(この時電源は勝手に落ちている。)
- 全体を軽く水洗い。(電源を絶対に入れないこと。)
- 電池を抜くのを忘れた事に気付き急いで抜く。
- SIMカード、miniSDカードを抜く。内部の電池、カード類はほとんど濡れてなかった。
- トイレットペーパーで全体を拭く。
- 電池はティッシュで包んで放置。
- 水滴を飛ばすため、本体をブンブン振り回す。
- 人肌で暖める。ブンブン → 暖め → ブンブン → 繰り返し。
- エアコンの風をあてる。(ドライヤーの温風だと機器がやられるので)
- 結露みたいなのがたくさん出てきてくる。これが全部なくならないとダメ。
- 人肌で暖める。エアコン → 暖め → エアコン → 繰り返し。
- シリカゲルの中に携帯をぶち込み冷蔵庫へ入れる。
冷蔵庫に入れるのは、湿度が低いから湿気を取るために効果があるとのこと。ちなみにシリカゲルは水に触れると発熱しかなり高温になるので、絶対に濡らさないように気を付けること。携帯の表面が濡れていたら、シリカゲルの中に放り込むのはやめましょう。 - 寝る。果報は寝て待て。
- 朝起きて冷蔵庫チェック。結露の量が減ってる。どうやら少し蒸発したみたい。
- ブンブン → 暖め → エアコン → 繰り返し。
- DoCoMoショップへ。
- 電源を入れてない事を伝え、見てもらうことに。
- 電源ON!復活!!!
- データは吸い上げられそうと言われる。
- 機種変更、D904iを購入。
- 旧機種のデータをCD-Rに焼いてもらう。
- 復活!!!!!データ移行も無事終了しました。
僕の場合は機種変更前提で考えていたため自力で乾かして対応しましたが、そのあとも使い続ける場合は、水洗いしたあとに無水エタノールにつけて内部の水気を取ってしまうのも効果的です。
エタノールは乾くのが早く水ともくっつきやすいので、電子基板の洗浄にもよく使わます。
そもそも携帯電話は密閉度が高いため、乾くまでかなり時間が掛かります。しかも乾いたことを判断するのも難しいので、急いで電源を入れるのは禁物です。
急ぐと壊してしまう可能性あり
ポイントはいかにして乾燥させてから電源を入れるかです。中途半端に水分が残っていると、電源ONの時点でショートして完全にアウトです。僕は1日程度で復活しましたが、本来であれば1週間くらい日陰に放置しておくのが一番安全な乾かし方です。自然な乾燥の方が電話にも優しいです。ただし日なたで乾かす場合、季節によって温度が高過ぎて機器へ影響を与えるので要注意です。
急いで復活させたいと焦ってしまって、逆に壊してしまうケースも多々あるようです。急ぐ分だけデータ全壊のリスクが高い事は肝に銘じておいた方がいいでしょう。
それでも時間を掛けたからといって必ず復活するとは限りません。電気が通ってる機器ですから、基本的には水没した時点で終了です。復活したらラッキー程度に考えてください。
今回冷蔵庫に入れる手法は、ネットで調べて試している方が多い方法だったので、僕も実験的に取り入れてみましたが、効果が絶大だったかどうかはわかりませんでした。冷蔵庫に入れた翌日は電源が付かなかったけど、諦めてしばらく放置してふと電源を入れたら復活したケースも報告されています。(無論、そのままご臨終ケースもあります。)そこから考えても、時間を掛けた自然乾燥が一番リスクが少ないと考えられます。
復活したらすぐにバックアップ取得を
また携帯電話が復活した場合、そのまま使い続けられるかどうかも微妙なところで、できれば早いうちにデータをバックアップするか機種変更をしたほうが良いでしょう。乾いた時点で問題ないはずですが、水没の影響が何に及ぼすのかわからないので。復活が一時的だったケースも報告されています。
僕の場合はあれこれ試して復活しましたが、結局「急がば回れ」なんですね。水がついたら乾くまで待ちましょう。急いだだけリスクは高くなります。
最後に、水没時の対応方法が記載されていたサイトをいくつか紹介して、今回の携帯水没事件を締めくくらさせていただきます。(試すときはあくまでも自己責任で。)