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Wi-Fi ルーターを自宅に設置し日常の使い方を見直せば、スマートフォンのデータ使用量は激減する

更新日: 公開日:2016/09/28

自宅にインターネット回線がある方に限定される話となりますが、Wi-Fi ルーターを使っていますか?

スマートフォンの通信料とインターネットの回線料を合わせると、毎月の通信費はかなり高額なものになります。通信料を見直すにしても、固定インターネット回線は速度の都合もあるので、下手に安いプランを選択するのは賢明ではありません。一方、スマホは月々の使用容量に応じてプランが用意されているため、使用量を抑えられるのであれば料金プランを下げることも可能になります。

例えば docomo を利用している場合、データ通信料が最も安いプランは「月 2GB までのデータSパック」で 3,500 円になります。スマホを使いこなす人にとっては、全くもって足りない容量です。

そして複数人でパケットを分け合えるシェアパックのプランでは、月 5GB までのシェアパック5」が 6,500 円が最も安くなります。しかしこちらも、1人で使い切ってしまう程の少ない容量になっています。

以下、docomo 回線に関する話を例に挙げていますが、主題は Wi-Fi ルーターの設置に関する話なので、au・Softbank ユーザーの方はデータ量と料金だけ目に留めていただければと思います。

Wi-Fi 導入で早速プランを変更した

自宅のインターネット回線に Wi-Fi ルーターを設置したことを機に、我が家ではスマホの料金プランを見直しました。これまでは嫁と二人で月 10GB まで使える「シェアパック10」を契約しており、実質 8GB ほどの使用量でした。しかもその大半は僕が使っている状況で、6GB 弱を締めています。

シェアパックから個別契約へ変更

Wi-Fi ルーターを導入することで、自宅にいる際は常時 Wi-Fi 接続にしておけば、各々 1GB 以上の削減が見込めると踏んで、料金プランを下げることにしました。

変更前変更後
シェアパック10 (10GB)データSパック (2GB)
データMパック (5GB)
月額合計 9,000 円月額合計 7,100 円

※ 月額料金は「ずっとドコモ割(15年以上の利用者への割引制度)」を適用した金額です。

これだけで月額 1,900 円も安くすることができました。嫁が月 2GB、そして僕が月 5GB の上限となっていますが、プラン変更から 4GB 程に抑えることができました。残り 1GB を切ると通知が来るので、嫁には毎月のように届きます。概ね20日過ぎに通知されますが、最初の 1GB 使うのに20日掛かっているので全く問題ありません。

データ使用量削減の原因は動画閲覧

Wi-Fi を設置したところで、誰しもが 2GB 近く削減できるかと言ったらそうではありません。これは使用状況により大きく左右されます。僕の場合、通常回線接続時に YouTube 等の動画をスマートフォンで閲覧しなくなったことが要因となり削減することができました。

スマートフォンのデータ通信で最も使用量を占める割合が大きいのが、メディア系ファイルの通信になります。動画や音楽、そして画像ファイルの閲覧です。

動画の閲覧は画質を下げれば容量は小さくなります。特に変更しなければ自動設定になっていますが、自動的にスマホに適した最高の画質を選択する仕組みになっているため、動画を一本見るだけでかなりのパケット量になります。

動画はほとんど見ない方も、画像ファイルは山のように目にしているはずです。通常のネットサーフィンから、Twitter、Facebook などの SNS、それを開けば必ず画像がセットで表示されますよね。インターネットで画像の多いページを閲覧するだけで 5MB 近くの通信が生じてしまうサイトもたくさんあります。

動画を見ていないのにパケット使用量が多くて困っているのであれば、Google の Chrome ブラウザを利用するのも1つの手です。データセーバー機能があり、通常閲覧時の半分ほどのデータ通信量に抑えてくれます。詳しくは、次のページを参照してください。

SNS のアプリは画像表示時にサーバー側で最適化された、容量が小さなサイズの画像が表示されます。それでもテキストデータとは比べ物にならない大きさです。

「塵も積もれば山となる」状態なので、暇さえあればスマホで SNS を覗いてしまうのも原因の1つに挙げられます。

通信量を減らすために日常使いで気をつける事

自宅に Wi-Fi を設置して、通常回線利用時のデータ容量を抑えるには、Wi-Fi に接続していない状況下でのスマートフォンの使い方を見直すことが大切です。まず気をつけるべき内容を3つ挙げておきます。

  • 動画を見ない → 見る場合は動画の画質を落とす
  • 不要な SNS の閲覧を控える
  • アプリの更新を行わない
  • ネット回線で通話(LINE アプリの電話等)する時間を短くする

見直すとはいえ、学生であれば実行するのはなかなか難しいかもしれません。社会人であれば、通勤時間と休憩時間に限って意識すれば良い話です。外出先でキャリア (docomo, au, SoftBank) の無料 Wi-Fi が使える状態であれば、思う存分使ってしまって構いません。

スマホゲームはアプリによって通信量が異なるので、一概に何とも言えませんが、世界中で話題となっている「ポケモン GO」を例に挙げると、一時間接続しっぱなしで約 10MB の通信量になります。

容量の大きいメディアデータ(画像・音・映像)は、事前にアプリと共にダウンロードされているので、基本的には大きな通信が発生することはありません。

1年半経って料金プランを改めて見直した

データ通信のパケット量を抑えるのは、日頃の意識の積み重ねが必要です。うっかり忘れてしまい、一本の動画が台無しにしてしまうこともあります。

意識改革と環境の変化により通信量が半分以下になった

僕の場合、かなり頻繁にスマートフォンを見ていた方だと思います。仕事中も見てしまうことが多々ありました。元々その状態で 6GB に達していましたが、前述の通り 4GB まで落とすことができました。

その上で、上記に書いた内容を気をつけ、更に環境の変化も重なって、側近3ヶ月の通信量(Wi-Fi での通信を除く)は次のように推移しています。先に申し上げておきますが、スマホゲームはポケモン GO のみプレイしています。

  • 1ヶ月前 ……… 1.85GB
  • 2ヶ月前 ……… 2.49GB
  • 3か月前 ……… 1.36GB

月の平均使用量が 2GB 以下になりました。外出先ではキャリアの Wi-Fi が捕まえられるよう、電池容量の減りは大きくなりますが、常時 Wi-Fi を ON にしてします。そして、重たいデータは Wi-Fi 接続時に閲覧・ダウンロードするように心掛けています。

日中も主に Wi-Fi へ接続できるような環境下にいるため、通信量については参考程度に留めておいてください。

スマートフォンの通信プランを改めて見直した

前回のプラン変更で 10GB から 7GB に減り、ここが限界かと思われました。しかし現状のデータ使用量を見れば、更にプランを落とすことが出来ると判断しました。

2016年4月より docomo から、複数人で共有できるパケット通信プランの最小プランとなる「シェアパック5 (5GB)」の提供が始まりました。現状の通信量は嫁と二人合わせて 4GB に満たないため、節約のために思い切ってプラン変更しました。

変更前変更後
データSパック (2GB)
データMパック (5GB)
シェアパック5 (5GB)
月額合計 7,100 円月額合計 6,200 円

月額 900 円安くなりました。

たかが 900 円かもしれませんが、最初に契約していたプランと比べると月額で 2,800 円、年間で 33,600 円も安くなりました。

全てが自宅に設置した Wi-Fi のお陰とは言い切れませんが、元々あったネット回線を有効活用することで、家計の出費を抑えることができたのは大きいと実感しています。

おすすめの Wi-Fi ルーターは Buffalo

私事ですが、実家や友達に頼まれて、ここ10年で7台ほどルーターを購入しています。購入当時の最良のもの(コストパフォーマンスが良いもの)を基準で選んでいるのですが、全てバッファローの製品でした。

常時つなぎっぱなしになるため、環境によっては3年くらいで故障してしまうものもありましたが、使いやすさや安定度はピカイチではないかと思っています。始めて Wi-Fi の導入を検討している方も、パソコンを使わず簡単に Wi-Fi を設定することができるのでオススメです。

スマートフォンに専用のアプリ QRsetup (無償)をダウンロードし、バッファローの無線LANに付属のQRコードを読み込むだけで、スマートフォンとの接続やセキュリティー設定が可能になります。

また、パソコンを使わずスマートフォンだけで、一通りのインターネット初期設定を行うことができます。

既に Wi-Fi を利用している方も、無線通信の新規格 11ac 対応機種が手頃な価格に落ち着いています。自宅に高速ネット回線を引いているのであれば、Wi-Fi の能力値も相応に無いと宝の持ち腐れとなってしまいます。

11ac は規格値 866 Mbps と、1つ前の規格である 11n の 300Mbps から倍以上の高速化を実現しました。ギガレベルでの通信速度を有効活用するには、11ac の通信は必須といっても良いでしょう!

一概に Wi-Fi ルーターと言っても値段はピンキリです。これは無線がどこまで遠くに届くかで変わってきます。環境別にいくつか無線 LAN 機器を紹介するので、参考にしてみてください。

Wi-Fi ルーターってどこにつなぐの?

Wi-Fi ルーターを使うには、インターネット回線の契約が必要になります。ここまでは大前提として、どこにどう接続すれば良いのか、イメージ出来ない人のために簡単に説明しておきます。

Wi-Fi ルーターは、モデムから直接 LAN ケーブルで接続するだけで利用できます。イメージ的には、パソコンに接続する感覚と同じです。バッファローの製品は、ルーター側の LAN の口が青くなっているのが目印です。なお、ルーターには LAN ケーブルが付属していないので気をつけてください。

LAN ケーブルは余程古い規格でない限り何を買っても構いません。カテゴリー6を選んでおけば大丈夫です。よく分からなければ、上のケーブルを購入すれば間違いありません。

1ルームから 1LDK までのコンパクトな無線 LAN ルーター

まずは推奨人数が1~2人のこちらから。値段は安いですが、性能も相応です。

有線接続よりも Wi-Fi 専用と考えてください。LAN ケーブルを挿せる場所は一箇所しかなく、そこまで大きなパワーはないので5~6台の接続が限度です。1人暮らしには十分なルーターです。

もしスマートフォンだけでなく、タブレットやノートパソコンも接続して使いたいのであれば、もう1つ上のランクを選んだほうが安定して接続できます。

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バッファローのルーターで最も人気のある製品がこちら。利用推奨人数は4人。我が家はネットワーク環境に接続する機器が多いので、2人分の通信機器と家電、そしてゲーム機をいくつか接続するためにこのルーターを使っています。

LAN の接続端子が4つ付いているので、ゲーム機やパソコンなど有線接続したい機器が多くても安心です。よほど大きな家や利用人数が多くない限り、このクラスで十分です。

最上位のルーターもあるのですが…

簡単に2つのルーターを紹介しましたが、これよりも広範囲・大人数に対応した Wi-Fi ルーターもありますが、実売価格で 20,000 円近くします。一般家庭おいては余剰すぎる性能です。初めてルーターを使う人であれば、尚更おすすめできません。

なぜここまでの性能が必要なのか、きちんと理解した人でないと本当に無駄な買物になってしまいます。

まとめ

自宅にインターネット回線を引いているなら、Wi-Fi の機器を設置するメリットはたくさんあります。昔に比べると機器の設定も簡単になったので、初心者でも導入しやすくなっています。

僕のように、ついでにスマートフォンの料金プランを見直すことができれば、無線 LAN ルーターの購入金額くらいは数ヶ月でバックされます。

今回紹介した機器は、パソコンが無くても初期設定が行えるので、過去に Wi-Fi の導入を諦めた方も、ぜひ今一度検討してみてください。

以上、Wi-Fi ルーターを設置することで、スマホのデータ通信量を激減させた話でした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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