バドミントン女子のシングルスとダブルスでサーブの方法が違うのはなぜ?

2016/08/14

オリンピックのような国際大会でバドミントンの試合を見ていると、シングルスとダブルスでサーブの打ち方が違うことに気付きます。シングルスの場合は、相手コートに向かってシャトルを高く打つロングサーブ、ダブルスではバックハンドでギリギリネットを超える程度の低くて短いショートサーブを打っています。

ルール上はシングルス・ダブルス共にどちらのサーブも有効ですが、なぜ試合形式によって打ち方が変わるのか簡単に説明しましょう。

サーブ時の有効範囲(インエリア)

まず、バドミントンの基本として、シングルスとダブルスでコートのサイズが異なります。そして、更にはサーブ時においても、有効な範囲に違いがあります。

シングルスサーブ時における有効範囲

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シングルスの場合は範囲が縦に長いのが特徴です。サーブを打つ時は、相手のコートの対角に向かって、ネットから一番離れたエンドライン(正式名称:バックバウンダリーライン)を目掛けて、宙に高く上がるサーブを打つのが一般的です。

サーブ後は以下の通り、内側のサイドラインより中が有効範囲となります。

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ダブルスサーブ時における有効範囲

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ダブルスの場合は範囲が横に広がり、奥行きがシングルスよりも短くなるのが特徴です。そして、サーブ以降はコートの全面が有効範囲となります。

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バドミントンのコートに関するルール、ラインの名称やサイズについては、次のページで説明しているので、よろしければ合わせてご覧ください。

バドミントンのコートのルールについて調べてみた
バドミントンのコートは、テニスと異なり両サイドに2本のライン、そしてエンド側にも2本のラインが引かれています。リオオリンピックを見ていても、どの範囲が有効範囲なのか分...

ショートサーブとロングサーブの違い

ショートサーブ(ショートサービス)

短いサービスを打つ時は、サーブ時の有効範囲のギリギリ手前側を狙います。一般的にショートサーブと呼ばれています。

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男子の世界大会においては、サーブの基本はシングルス・ダブルス問わず、ショートサーブが一般的になっています。ロングサーブよりも確実にサーブを入れられるメリットがあります。シャトルを出来る限り低く飛ばすことで、サーブ後にいきなりスマッシュを打たれることを避けられるため、先にサーブ側が攻撃の体制を作るには、ロングよりもショートの方がメリットが大きいと言えます。

またロングサーブよりも、受ける側はタイミングを取るのが難しいのも特徴の1つです。

女子の場合は男子よりも力がないため、どんどん攻めていくよりも、ラリーの中で前後左右に揺さぶりながら攻撃していくのが一般的です。ダブルスの場合は2人いるため、シングルスのようにはいかないので、ロングではなくショートで打つ機会が多くなるのです。

ただ、女子シングルスでも状況によってショートサーブを打つこともあります。要所に使うことで、相手のタイミングをずらすのに有効であるため、戦略として効果を発揮します。

ロングサーブ(ロングサービス)

長いサービスを打つ時は、サーブ側はセンターライン寄りから相手のバックバウンダリーラインに向かって打ちます。シャトルが飛ぶ距離が長いため、ロングサーブと言われています。図で表すと次のようなイメージです。

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出来る限りネットから遠い位置に打ち、相手のポジションを後ろに下げることを目的としています。これは相手にスマッシュを打たれても、自陣までの距離が離れていればシャトルが失速するからです。このためサーブ側の方が、最初に点数を取るための攻撃が行いやすい体制になるのです。

バドミントンの場合、いかに早く良い位置で攻撃を仕掛けるかが重要になります。相手のスマッシュを受け続けている限り、なかなかこちらからスマッシュで打ち返すのは状況として難しいわけです。高い位置でシャトルが戻ってくれば、オーバーハンドで打ち返せますが、これも相手の打ち損じを待つような状態に近いです。

女子のシングルスではロングサーブから入ることが多いですが、返す側も男子と違って威力が無いため、ロングサーブから入った方がその後の体制を整えやすいメリットがあります。

逆に男子の場合はいきなり強烈なスマッシュを決められるリスクがあるため、シングルスであってもショートサーブから入るのが一般的になったのでしょう。またショートサーブより、ラインオーバーのリスクも大きくなります。

おわりに

結果的に男女別の試合展開を考えると、男子はシングルス・ダブルス共にショートサーブが基本、女子はシングルスではロングサーブ、ダブルスではショートサーブが基本となるのです。ただ、この基本路線と違ったサーブを打ってきた時は、相手を揺さぶるための作戦として打ち方を変えてきたと考えてください。

オリンピックのような大きな大会は、普段その競技を見ないような人からも注目を浴びます。見る側は素人ですから、当たり前の戦法であっても、その辺りを素人にも分かるように、解説の方はもう少し詳しく説明してくれると嬉しいですね。

以上、バドミントンのサーブの種類の違いに関する説明でした。

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気力・体力勝負なシステム業界のエンジニアを経て、個人事業主として独立。Web サイト運営、動画制作など活動の場を広げています。目指すところへの道のりは険しいですが、自分が自分らしくあるために、一歩ずつ進んでいきます!

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