バドミントンのコートのルールについて調べてみた
バドミントンのコートは、テニスと異なり両サイドに2本のライン、そしてエンド側にも2本のラインが引かれている。オリンピックなどの国際競技を見ていても、どの範囲が有効範囲なのか分かりにくいので、バドミントンのコートに関するルールについて簡単にまとめておく。
まず、コートの形状、ラインをご覧いただこう。実際のコートは中央のセンターラインは引かれていないが、便宜上点線で表現している。
バドミントンのコートにおける有効領域は、シングルス・ダブルスで異なるだけでなく、サーブ時に有効となる範囲も異なる。では具体的に、ラインの使われ方を見ていこう。
バドミントンのコートについて
まずはコートのサイズ、そしてコート上に引かれているラインの名称について見ていきましょう。
バドミントンのコートサイズ
長辺が 13.4m 短辺が 6.1m ある。ちなみにテニスコートは、バドミントンのコートよりも 1.8 倍近く大きく、23.77m x 10.97m になる。
またネットの高さは 1m55cm と決められている。
バドミントンコートのライン名称
- バックバウンダリーライン
ロングサービスライン(シングルス) - ロングサービスライン(ダブルス)
- サイドライン(ダブルス)
- サイドライン(シングルス)
- センターライン
- ショートサービスライン
- オプショナルテスティングマーク
7番のテスティングマークは、シャトルの状態を確認するためのライン。具体的には、試合の前に選手がお互いに1本ずつ試し打ちをし、バックバウンダリーラインから全力でシャトルを打って、2つのテスティングマークの間に落ちたら、適正なスピードでシャトルが飛んでいると判断される。
これにより変に飛ばないシャトルや、飛びすぎるシャトルが試合で使われないようになる。つまり、シャトルの状態によって、選手が打つ強さなどを考慮する必要がなくなるメリットがある。
試合中であっても、シャトルを交換した場合は同様に確認を行っている。ぜひ注目して競技を観てほしい。
バドミントンのコートの有効範囲
バドミントンのコートは、サーブ時とそれ以降で有効範囲が変わる特徴がある。また、シングルスとダブルスにおいても範囲が変わる。
シングルスにおけるサーブ時の有効範囲
サーブ時は、自陣のセンターラインから半分のエリアより、敵陣の対角に向かってシャトルを打たなくてはいけない。そしてシングルスの場合、サイドラインは内側が有効範囲になる。しかし、エンドライン側は奥のバックバウンダリーラインまでが有効範囲。
シングルスにおけるラリー時の有効範囲
サーブ以降のラリーにおいては、上図の通りサイドが狭まっているだけで、奥行きはサーブ時と変わりない。
ダブルスにおけるサーブ時の有効範囲
バドミントンのコートで最も特徴があるのが、このダブルスサーブ時の範囲だ。シングル時と同様に自陣から対角に打つ必要がある。そして、2人いるのでシングルの場合より左右の範囲が広がっているだけでなく、なんと奥行きが狭くなっているのだ。
ダブルスのロングサービスラインは、このサーブの為だけに引かれた線であり、サーブ後は次のように範囲が全体に広がる。
ダブルスにおけるラリー時の有効範囲
シングル時よりも左右の範囲が広がり、コート全面が有効範囲になる。
以上、バドミントンのコートに関するルールの解説でした。