USBメモリはドコモショップやauショップで絶対に買ってはいけない!iPhone の相談は友達にするべし
「新しい iPhone を買った!でも家にパソコンが無いからauショップに行ってデータ移行してもらおう!」
そう言って軽快に出掛けて行った友達が、次に会った時に手にしていたものがこちらの商品。パソコンが無くても iPhone 内のデータをコピーできるアイテムです。
Lightning ケーブルでダイレクトに接続できる USB メモリなんてあるんですね。これはパソコンが無い環境でも安心してバックアップがとれます。と、関心したのも束の間、値段を聞いて唖然としてしまいました。そのお値段、なんと
30,000円!
この当時の実売価格でも、15,000円程度の商品です。それをauショップで、ほぼ定価で売られてしまったようなのです。高額なので断れば良かったものの、その友達は分割払いを選択してしまったのです。
月額約900円の36回払い。そう聞くと、手が出せる値段かなと思ってしまいますよね。
おそらく au ショップで、これを買わないとデータ移行が出来ないといった説明を受けたのでしょう。三万円もする USB メモリを買わないと解決できないなんて、有り得ない説明です。
スマホを使えないユーザーの痛いところを突いて商売するのは、大手キャリアのやり方としては不親切極まりありません。ただ、au に限らずドコモショップでも同じような内容で説明をされることがあるので、携帯ショップでの営業あるあるなのでしょう。
ショップが悪い?ユーザーが悪い?
どちらが悪いかと言ったら、両成敗かもしれません。スマホのようにほぼパソコンと同等の機能を持った機械を使うのに、仕様や使い方を自ら学習せずに使い続けるのはユーザーの怠慢とも言えます。一方、その端末を売るのであれば、それ相応の機能の特徴を説明するのがキャリアショップの役割かと思います。
ただ、ガラケー時代と変わって、スマホは何でもできるマルチ端末と化しています。カメラ機能だってデジカメに負けない性能を保持しています。でもショップのスタッフが語れるカメラの性能に関する情報は、ごく僅かです。ホワイトバランスや露出調整、F値やシャッタースピード、ISO の話をしても、ちゃんと答えられるスタッフは皆無に等しいです。
ごく稀に詳しいスタッフさんも居ますが、おそらくプライベートでカメラを趣味にしている人ではないかと思われます。完璧に説明できないのであれば、キャリア縛りの端末販売なんてやめてしまえばいいのにと思ってしまいます。
こういった商売のされ方をしてしまうと、キャリアに対する信頼性についても大きく下がってしまいます。料金形態については、どのキャリアをとっても似通ったものなので比較するに値しませんが、サービス面で言ったら docomo が一番親切ですね。
結構 au については似たような話を聞くので、個人的にはキャリアの信頼度はすこぶる低いです。Softbank もドングリの背比べ程度の違いしかないと思っています。docomo が素晴らしいとは言いませんが、3社の中では一番まともと言えるかもしれません。
パソコンは無いけどデータ移行をしたい人はどうすれば良い?
ちょっと話が脱線しましたが、結局パソコンが無い状態で iPhone のデータを移行する最適な手段は何なのかという話です。前述の USB メモリ式を使うのも1つの手段です。しかしそれが最安値の選択肢とはいい難いです。
SDカードに移行するのが最終的に安く済む
本当はパソコンを使って iTunes 経由でフルバックアップするのが望ましいですが、そのためだけにパソコンを購入するのも無駄遣いです。そこで最も安く済むであろう方法が SD カードの利用です。
Lightning 対応の安い SD カードリーダーも売っています。ただ中国メーカーの品質が怪しい製品も多数あるため、ここは Apple 純正品を購入するのをおすすめします。
今は SD カードも安く購入できます。昨今は microSD カードが主流になりつつあるので、付属のアタッチメントを使って通常の SD カードとして使っている利用者も多くいます。大容量かつ高性能なマイクロ SD カードであれば、こちらの Samsung EVO Plus がおすすめです。
自身の iPhone データ使用量に応じて、microSD カードの容量を選ぶと良いです。下手に安いものを選ぶくらいなら、ここ少し値段が張っても信頼のある製品を選んでください。それでも思い出がぶっ飛ぶリスクを考えれば安いものです。
iPhone 用の USB メモリを購入するくらいなら、こちらを購入する方が利便性が高いです。ただ、将来的に Lightning ケーブルの仕様が変わる可能性があるのが Apple 製品の難点。それをどこまで許容できるかがポイントですね。USB メモリを買う場合も、結局は同じですが。
iCloud の容量を増やしてクラウド経由で移行する
一番楽な方法がこちらです。ただし無料で使える iCloud の容量は 5GB しかありません。さすがに 64GB や 128GB の iPhone を使っている人には全然足りない容量です。
iCloud へのバックアップを利用する場合、月額料金を払うことで容量を大きく増やせます。料金形態は次の通りです。対象データの容量によっては、50GB のプランでも事足ります。
追加容量 | 月額料金 |
---|---|
50GB | ¥130 |
200GB | ¥400 |
2TB | ¥1,300 |
iCloud を使う上での懸念事項が1つあります。それは最初の同期処理です。何十ギガも一気に iCloud 上にアップロードしたら、一撃で速度制限になる人が大半ではないでしょうか。
もし Wi-Fi 環境が身近にあるならば問題ありません。docomo や SoftBank の無料 Wi-Fi や、スターバックス等で提供されるフリー Wi-Fi を使う方法もありますが、通信速度が遅いので何時間掛かるかわかりません。
そしてアップロード時だけでなく、ダウンロード時も同じことが言えます。既に iCloud にアップロードされているデータを新しい機種に取り込む際も、Wi-Fi 経由で行わないと通信制限に引っかかってしまう可能性が高くなります。
通信制限が掛かるのが懸念されるなら、iCloud よりも SD カードを使ったほうが良いでしょう。
パソコンがあるなら iTunes が使えます
パソコン版の iTunes を利用すれば iPhone のフルバックアップが作成できます。iPhone の移行も完全コピーできるので、データはそのままで機種変更が可能です。LINE のデータを完全に移行できる唯一の方法になります。
これを機にパソコンも新調したいと考えているなら、Windows 専用にはなりますが、こちらのページを参考にしてください。
MacBook が欲しいのであれば、一番安い MacBook Air で十分です。ただし iPhone をバックアップするのに十分なストレージ容量のあるマシンを選ばないといけないので、そこだけ注意してください。
どうしても分からなければ友達に相談しよう
移行方法と言っても十人十色の考え方があります。旧機種のデータを全て捨てる人もいれば、完全に移行したい人もいます。周りの友達も少なからずスマホを機種変更した際に、データ移行を行っているはずです。
どうやって移行をしたか具体的に聞いてみれば、きっと自分に合った方法が見つかると思います。
バックアップの必要性を実感してからでは遅い
バックアップを取っておいた方が良かったと思うタイミングは、主に以下の2点です。
- iPhone を紛失したとき
- iPhone が故障したとき
後者はパソコンを使えば頑張ってデータを取り出せる可能性があります。一方で紛失した場合は、iCloud に残っているデータしか復元できません。と言っても、復元できるデータは一部だけ。前述の通り、拡張プランを契約していなければ最大 5GB までのデータしか復活できません。
データが無くなってからでは遅いです。誰かから気付きを与えてもらったタイミングで、バックアップを取るように心掛けてください。もし今までバックアップを取ったことが無い人は、今からでも遅くないのでバックアップを取ることを検討してください。
【重要】キャリアショップではスマホ以外買っちゃダメ
最後に、携帯キャリアのショップで何か売りつけられそうになった場合、その販売価格はどこよりも値段が高いことを覚えておいてください。
他の店で買う時間が無駄と考えるような特殊な思考を持って、かつ金銭的余裕がない限りは絶対に買ってはいけません。相談する友達が居なければネットで情報を探してください。少なくとも店員が教えてくれる情報より詳しく記載されているサイトが山のようにあります。
スマートフォン自体が高い買い物になっている昨今ではありますが、それ以上余計なお金を払わないためにも、スマホに詳しくなることが大切です。迷子になったら、まずは友達に相談。そこから始めてみてください。