Lhaplus の ZIP 解凍時に「場所が利用できません」とエラーが出る原因とその対処法
ダウンロードした zip ファイルを Lhaplus で解凍しようとすると、次のようなエラーが発生した。
「場所が利用できません」と、エラーメッセージの意味がわからず原因が特定できない。Lhaplus のアプリに表示されるメッセージも、エラーが発生したことしかわからない。
なぜこのようなエラーが出てしまうのか。そして、このエラーが出た場合の対処法について記しておきます。
原因は ZIP フォーマットのバージョン違い
ZIP は昔から存在する慣れ親しんだ圧縮形式であるが、実は ZIP ファイルフォーマット仕様にはバージョンがあることを知りました。
Lhaplus でエラーが発生した根本的な原因は、このバージョンの相違によるもの。Lhaplus 側で解凍処理ができない ZIP ファイルが存在するようです。
Lhaplus が最新の ZIP フォーマットに対応していない
エラーが発生するまでの流れは次の通り。
- 最新の ZIP フォーマットでファイルを圧縮
- Lhaplus が最新フォーマットに未対応
- Lhaplus で圧縮ファイルを解凍する
- 処理できずにエラーが発生
2021年8月現在、Lhaplus の最終更新版は2017年5月3日にリリースされたバージョン 1.74 で止まっています。そしてこのバージョンでは、最新の ZIP フォーマットに対応していません。
エラー対処の方法
Lhaplus が対応していないため、別のソフトを利用するしか対処法がありません。
普段から Lhaplus を使う習慣があるなら、エラーが発生した場合のみ別のソフトを使う運用が良いでしょう。では、代わりとなる代表的なソフトを2つ紹介します。
最新の ZIP フォーマットに対応したソフト
僕は Lhaplus と似たような使い勝手で、かつ zip よりも圧縮率の高い 7zip 形式が用意されている 7-Zip を利用しています。次のページでインストール手順や使い方を紹介しているので、参考までに。
一方の Explzh は、圧縮・解凍に関する各種 DLL に対応しています。必要に応じて、最新の DLL に差し替えられる使い勝手の良さが定評です。
DLL とは、処理プログラムが記述されたファイルです。アプリに処理が実装されているのではなく、DLL を直接呼び出して、その DLL 内のプログラムで処理させる仕組みになっています。
DLL の扱いに詳しくなければ、7-Zip を使ったほうが無難です。なお Explzh は個人利用に限り無償で、法人・商用は有償(1,080円)です。
以上、Lhaplus の ZIP 解凍時に「場所が利用できません」とエラーメッセージが出る原因とその対処法でした。