ラクスルで初めてのポスター発注!時間は掛かるが料金は安い!
先日とあるイベントに向けてポスターを作りました。これまでは業者にデザインから印刷まで一括発注していたものを、予算の都合で自前でやることになり、未だに使いこなせないイラストレーターと奮闘しながら、どうにかデザインを仕上げることができました。
あとは印刷するだけ!となった段階で、次の検討を行う段階になりました。
品質を求めるならコンビニ印刷は不向き
仕上がりの品質を考えるならオフセット印刷が望ましいのは分かっていますが、予算と見合わない場合は、A3 サイズでコンビニのレーザープリンターを利用することも視野に入れていました。しかし、コンビニのレーザープリンターはカラー仕上げで1枚80円もかかります。これで50枚印刷したら4,000円です。
しかもレーザープリンターの場合フチ無し印刷出来ないため、周りに白い枠が付いてしまい、せっかくのデザインが台無しになってしまいます。更には普通紙への印刷になるため、ポスターというより手作り感満載のフライヤーのような仕上がりになります。
これではせっかくポスターを作ろうと思っていても、イマイチ感が拭えないため、結果的に満足いくものがアウトプットできないと判断しました。
そこで安くポスターを印刷してくれる業者が無いか探してみたところ、非常に魅力的な低価格でサービスを提供している会社をみつけました。それがラクスルです。
初めてのポスター作りだったので、試行錯誤を繰り返しながらの作業でしたが、少しずつゴールに近付くにつれ、段々と作業が楽しくなってきました。
ラクスルが安いのは理由がある
細かい説明をする前に、一般的なポスターサイズである A2 の料金表をご覧ください。2016年11月29日現在の価格、全て税別です。@で記載されているのは1枚あたりの単価です。
安い!これは安いぞ!
衝撃でした。発注枚数に応じて単価が下がるのは当然として、納期を伸ばせばそれだけ料金が下がるのです。そして50部以上、100部以上になると急激に単価が下がります。しかも用紙は厚手(135kg)のコート紙です。
ここまで安いと、コンビニ印刷の案は即却下です。ラクスルで印刷を発注すれば、一般的にポスターとしてイメージされるものが、低価格で実現することができるのです。納期も発注から9営であれば、全く問題ありません。
そんな訳で、僕はポスター印刷をラクスルに依頼することを決めました。
なぜラクスルは安いのか
ラクスル自体は会社に印刷機を持っていません。印刷に関しては外部の印刷工場へ発注するのですが、発注先の会社の印刷機が稼働していない時間(印刷するものがない時間)で印刷を行うため、値段を下げることを可能にしています。印刷を請け負う会社も、印刷機が常時稼働している方が望ましいため、空き時間の利用においては低価格で受注を行っているのです。
また納期が伸びれば安くなるのは、空き時間の調整がしやすくなるためです。印刷を行う際は、自身が発注した印刷物だけでなく他の人が注文したものも同時に印刷されます。噛み砕いて説明すると、外食時に4人テーブルに1人で座って食事をするよりも、知らない4人で相席にした方が店の回転も良くなり、その分単価も下げられる仕組みになります。
つまり出来る限り相席状態にして印刷機を回したいので、その調整期間として納期が長いほうが安くなるというわけです。
ラクスルへの発注から印刷・納品までの工程
まず発注するにあたり、デザインを送付するために専用のテンプレートを利用しなくてはいけません。このテンプレートは用途毎に提供され、ポスター以外にもチラシや名刺、カタログ、パンフレットといったラクスルで取り扱う商品全てにおいて、同じルールでの入稿になります。
ポスターの入稿はイラストレーターとパワーポイントを選べる
テンプレートの形式は、イラストレーターだけでなく、パワーポイントも許容しています。またサイズによっては、ワード形式でも入稿できる場合があります。
イラストレーターと聞くと敷居が高いように感じてしましますが、パワーポイントであれば何とか使いこなせるかもしれないと思う方は多いのではないでしょうか。僕もその中の1人ですが、勉強がてらイラストレーターを使っているため、今回の入稿はイラレ版にて行いました。
テンプレートはご覧のようなイメージで、枠の中にデザインを収めます。文字を入れた場合はアウトライン化しなくてはいけない等、初めての方は入稿ルールに戸惑うかもしれませんが、テンプレートに詳しく書かれているので、それに従えば一発で入稿データを通せます。
発注からデータ入稿までの流れ
- ラクスルの会員登録を行う
- 事前にテンプレートでデザインを作成する
- 発注するもの及び部数を決める
- 料金を支払う
- 決済完了のメールが届く
- 支払後、印刷データを入稿する
- 入稿完了のメールが届く
何を何部印刷するか決めてから先に注文を行います。この時点ではデータ入稿しません。料金を支払うと会員ページにデータ入稿の欄が表示されるので、テンプレートに作成した印刷データを入稿します。この時、入稿データのチェックを依頼すると、印刷を掛ける前の最終状態を PDF で確認することができます。そしてこの確認結果に対し、承認を行うことで印刷工程に進みます。
なお、ルールに沿ったデータが入稿できなかった場合、再入稿が必要になるのでご注意ください。
入稿データ確認から納品までの流れ
- 入稿データ最終確認のメールが届く
- 最終確認を放置すると催促のメールが届く
- 会員ページから PDF をダウンロード
- 印刷データの最終確認を行い承認する
- 印刷受付のメールが届く
- 印刷物が指定の住所に届く
データ入稿してから最終確認依頼まで、半日ほど待ちます。僕の場合、昼に発注して確認依頼メールが届いたのが深夜です。会員ページに入ると入稿データの印刷部分を切り出した PDF ファイルがダウンロードできるので、それを確認して問題なければチェック完了として承認します。
ここで最終確認せずに放置していると、確認の催促メールが届きます。このチェック工程を経ないと印刷工程に進みません。
チェックが終わると印刷受付メールが届きます。そこには受付日と出荷予定日が記されています。目安としてその出荷予定日から1日~2日で、印刷物が送られてきます。
納得の仕上がり
国内の印刷会社を使っているので、印刷の仕上がりは全く問題ありませんでした。想定通りの綺麗な品質です。値段が安いからと言って、品質レベルが下がるようなことはないので安心してください。
きちんとダンボールに梱包され、ポスターが折れ曲がるようなことも当然ありません。
初めてのポスター印刷の発注でしたが、高品質・低価格でこれぞポスターと言えるものを作ることができたので、大変満足しています。
おそらく今後、自前でポスター印刷する機会が増えると思うので、その時はまたラクスルにお世話になるでしょう。ポスターの印刷を検討している方は、是非ラクスルの利用を検討してみてください。納品までの時間は掛かりますが、納期に余裕があるならば安く済ませることができますので。
以上、ネットで注文できる印刷サービス「ラクスル」の紹介でした。