友達や家族の位置情報を共有するスマホアプリの紹介
子供がちゃんと塾に行って、きちんと家に向かって帰ってきているか心配!散歩に出掛けたおじいちゃんが、どこまで遊びに行ってしまったのか心配!友達と待ち合わせしているけど、現在地の情報が言葉で伝えられず会うことができない!
自分の場所を伝えたり、相手の場所を教えてもらったり、スマートフォンの GPS によりピンポイントで位置情報を共有するのは簡単です。しかし、各々が移動してしまった場合、頻繁に位置情報を送り続けるのは結構大変です。そこで今回は、お互いの位置情報を通知して、現在地情報を共有できるアプリを紹介します。
docomo、au、SoftBank といったキャリアの用意したアプリではありませんが、皆さんがよく知っている会社がプロモーションしているアプリで、かつ Android でも iPhone でも利用できるアプリです。
堅実な位置情報共有アプリ Life360
アメリカの Life360, inc. のアプリです。以前は Yahoo! がプロモーションを行っていましたが、現在は Yahoo! アカウントではログインできなくなりました。
Life360 の特徴
- 電話帳に入っているメンバーを招待できる。
- 完全招待制でサークル (グループ) を作成し、メンバー間チャットや、メンバーの位置情報を地図で確認できる。
- サークル毎に位置情報の通知/非通知を設定できる。
- メンバーが特定のエリアに到達したタイミングで通知を受け取れる。
- 困った時にメンバー全員へ緊急通知を発信できる。
- 移動したルートの確認が可能。無料版では過去1日、有料版 (月額 500円~) では最大 30日さかのぼって確認できる。
- 盗難や紛失時にスマホの追跡・監視ができる
- 省電力設計によりバッテリー消費が少ないらしい。
Life360 は常時起動して利用する印象が強いアプリです。本家のアメリカでは、家族内で利用シーンが多いようです。友達同士で使うよりも、親が子供を監視するためのツールに近い感じがします。
緊急通知はどれにでも届く
アプリ内の「緊急通知」を送ると、サークルのメンバー内全員に通知が届きます。アプリ通知、電話発信、メール送信、SMSメッセージ送信と、何かしらの方法で通知が届く仕組みになっています。
そのため偶然 Life350 が起動していなかったとしても安心です。何か危険な目に遭遇しそうなときなど、自らの意思で全員に位置情報を発信できる機能は、身の安全を守るために効果があると思われます。ボタン1つでメンバー全員へ送れるのは、素晴らしい機能ではないでしょうか。
また、災害時等の安否確認にも利用できます。実際2011年に起こった東日本大震災でも、安否確認ツールとして利用された実績があります。
消費電力が少ないかどうかは、実際に使ってみて各々感じ方が違うと思います。位置情報を通知するには、常時 GPS を起動しておくため、一般的な使い方よりは電池の持ちは悪くなります。でもこれは全てのアプリに言えることです。
定期的にネット回線を経由して情報を伝える必要がありますので、よほど大きく電池が減らない限りは仕方のないものとして受け入れなくてはいけません。
習い事に出かける子供に対して利用したり、飲みに出掛けて何時に帰ってくるかわからない旦那の居場所を知るために利用したり、遠く離れて独り暮らししている親の位置情報を把握したり、利用用途は様々です。
簡易的な共有であれば Google マップで十分
余計なアプリを入れたくなければ Google マップの位置情報共有機能を使う方法もあります。
Google マップの位置情報共有機能の特徴
- 共有する時間は最短15分から3日間まで指定可能(途中で解除できる)
- 設定を無効にするまで共有し続けられる(何日でも)
- Google アカウントを持っていない人にもリンクで共有できる
- Google アカウント保有者には相手の位置情報をリクエストできる
- 複数人を招待することができる
Google マップの機能の一部なので Life360 と異なり機能は必要最小限です。
それでも相手が Google マップのアプリを使っていなくても、ブラウザから確認できる強みがあります。共有方法も様々な手段があります。
- Google アカウント
- 電話番号
- メールアドレス
- LINE 等のメッセンジャーツール
Google マップの位置情報共有方法
左上の メニューアイコンを開き [現在地の共有] を選択。共有する時間を設定した上で、共有先を選択します。
ここでマップと書かれている宛先に送ると、相手に Google マップアプリに直接通知が届く仕組みになっています。またメールでも届くので、そのリンクから開くこともできます。
Google マップ利用者でなければ URL 情報を共有し、ブラウザから自分の現在地情報が確認できます。
相手の位置情報を知りたければ、そのままリクエストを送ることができます。もし設定した時間を迎えず共有を切りたい場合は、右下のスイッチを OFF にすれば共有が解除されます。
共有している最中は、位置情報がずっと更新され続けます。
一時的に現在地を共有するアプリとしては、Google マップのほうが使い勝手は良いです。リアルタイムで位置を確認するような使い方には向いているアプリです。
究極の位置情報 SNS アプリ Zenly
簡単に説明すると位置情報を共有することが目的の SNS サービスです。友だちや家族が今どこにいるのか、わざわざ聞かなくても Zenly で確認できてしまう、そんなアプリです。
日本では女子高生から火がついたこちらのアプリですが、残念ながら2023年2月3日をもってサービス終了になりました。
まとめ
位置情報共有アプリはあると便利なツールです。今すぐ必要なくても、このようなアプリがあることは覚えておくと先々役に立つと思います。
Google マップであれば、わざわざ専用アプリを入れなくても現在地を伝えられるので、それだけでも記憶に残しておいてください。また Life360 を家族向けに使ってみるのも良いと思います。まずは実際に使ってみて、自身の環境にあった方法を見つけてください。
以上、位置情報を共有できるアプリの紹介でした。