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金沢・和倉温泉・輪島へ二泊三日の車の旅【初日】定番スポットから美味しい食事まで金沢市内を観光

更新日: 公開日:2016/06/14
金沢駅 鼓門

先日、友人たちと4人で、東京から車で石川県まで旅行してきました。嫁と2人で旅行に出る時は、いつも車中泊を伴うのですが、今回は二泊とも宿を予約しての旅です。1泊目は金沢駅近くのビジネスホテル、2泊目は和倉の温泉宿。

細かい旅行プランは立てていなかったので、行き当たりばったりの旅路でしたが、充実した楽しい3日間でした。

せっかくなので旅路を記録すべく記事にしました。モデルコースになり得るものではありませんが、金沢・能登方面へ旅行を計画されている方は、候補地として参考にしていただければと思います。まずは初日です。

【初日】金沢到着から市内観光

金沢市兼六交差点
東京を出発したのが AM 3:00 です。事前に寝てから出掛けたので、途中まとまった仮眠休憩は取っていません。朝の 9:30 に金沢へ到着し、そのまま向かった先が最初の目的地、金沢観光の定番スポット兼六園です。

写真は「金沢市兼六」の交差点です。

兼六園

兼六園 入口

金沢城の外庭として作庭された兼六園は、水戸の「偕楽園」、岡山の「後楽園」と併せて日本三名園と呼ばれる観光地です。四季折々の顔を見せる情緒あふれる自然豊かな庭園は、心身ともにリラックスできる癒やしスポットです。

開園時間および入園料は次の通り。

開園時間3月1日~10月15日7:00 ~ 18:00
10月16日~2月末日8:00 ~ 17:00
入園料金大人320円
子供 (18歳未満)100円

開演時間前に行くと、早朝無料開放を行っています。日中帯になると外国人観光客でいっぱいになるので、兼六園へ行くならば早い時間に出向くことをおすすめします。思いっきり早起きして、無料開放時間を利用するのも1つの手段かもしれません。

期間無料開放時間
3月1日 ~ 3月31日5:00 ~ 6:45
4月1日 ~ 8月31日4:00 ~ 6:45
9月1日 ~ 10月15日5:00 ~ 6:45
9月16日 ~ 10月31日5:00 ~ 7:45
11月1日 ~ 2月末日6:00 ~ 7:45

9時台でも外国人観光客、とくに中国系が多い印象を受けました。平日の早朝だったため、混んでいる印象はなく徽軫灯籠(ことじとうろう)もバッチリ撮影できました。

兼六園 徽軫灯籠(ことじとうろう)

金沢城公園

金沢城公演

兼六園の桂坂口の向かいには、金沢城の石川門が見えます。一般的な観光コースでは、兼六園から石川門をくぐり金沢城公園へ入園します。開演時間は兼六園と同じで、入場料が無料です。公園内の建物は基本的に復元されたものになります。

入園した時間は 10:30 くらいで、人出は少なかったです。本丸や二の丸御殿は復元されていないため、お城が好きな人には少し物足りないかもしれません。

2020年に入り、二の丸御殿の復元工事に向けた基本方針に着手することを石川県知事が表明しました。

石川門をくぐり、すぐ左手に見える三の丸広場、そしてその奥に建つ「菱櫓(ひしやぐら)」「五十間長屋(ごじっかんながや)」「橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)」は2001年7月に完成した日本でも最大級の木造城郭建築物です。

金沢城 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

320円で建物内に入れます。まだ比較的新しいので、内装がとても綺麗でした。ただ、内装の雰囲気を味わうだけなら、無料で建物内に入れる河北門へ行くと良いです。

金沢城 河北門

河北門は右手にある階段、またはスロープを上がり、靴を脱いで中に入ります。

忍者寺「妙立寺(みょうりゅうじ)」

もし見学できたら行こうと思っていた妙立寺。建物の中に様々な仕掛けが設けられ、別名「忍者寺」と呼ばれています。名前の通り、建物内に落とし穴や隠し階段が仕掛けられています。公式サイトを見れば、雰囲気が伝わると思います。

実際には Web サイトで紹介されている仕掛け以外もあります。サイトの写真では伝わりにくいですが、実際に行くと大人でも楽しめます。

妙立寺には自由に拝観出来ず、説明の案内に従って寺内を進んでいくシステムです。

拝観料が大人1,000円と、一般的な寺を見学する料金としては高いです。しかしその金額を払って見る価値は十分あります。かなり人気の観光名所なので、拝観するには事前に電話予約が必要です。余裕がある場合は、当日予約を受け付けています。

以前に行った時は、電話予約をしなくても空きがあったのですぐに入れたのですが、基本的には予約がないと入れません。また法要日は休みになるので、人が少ないと思われる平日であっても事前に電話することをおすすめします。

今回の旅行もアポ無しで行ったら、あいにく休みの日と当たってしまい見学できませんでした。

近江町市場

近江町市場

忍者寺の拝観が出来ず時間が余ったので「金沢の台所」こと近江町市場へ足を運びました。金沢近郊で捕れた魚介類や、石川の最高級野菜である加賀野菜を売っていたりと、様々な店が立ち並んでいます。近江町市場専用の駐車場も完備しているので、車で行っても安心です。

種類によって魚介類は安く買えますが、全て安いわけではないのでその点ご注意を。店からの直送にも対応しているので、帰りの荷物を心配することもありません。

市場の中は飲食できる店舗が充実しています。ただ観光客向けに作られている感が強いので、総じて値段は高め(1,500円~2,000円くらい)です。海鮮モノを出す観光地の海鮮丼って、どうして高いのでしょうかね。高級食材は無くていいので1,000円くらいに抑えてくれると嬉しいのですが。

水曜日は休みのお店が多いようで、お店の半分程はシャッターが閉まっていました。

すし食いねえ! 高柳店

すし食いねえ! 高柳店

近江町市場は見学だけだったので、ランチは少し足を伸ばして地元の回転寿司屋へ。金沢でお寿司を食べるなら「寿司くいねえ」と「もりもり寿し」が定番のお店です。どちらも北陸の魚介を堪能でき、個人的には前者の方が好きです。

金沢港と氷見港から直に仕入れいているネタは新鮮そのもので、食べた後の魚臭さが全く残りません。それぞれの港にあがった魚から三種類のネタが盛られた「金沢づくし」「氷見づくし」は、是非食べてもらいたいですね。

こちらの写真は「金沢づくし」と本マグロの赤身です。

すし食いねえ!「金沢づくし」

朝水揚げされた魚をお昼に食べるって贅沢です。マグロも良いネタを仕入れているようで、中トロではなく赤身で満足できるくらい美味しかったです。どのネタも新鮮で、魚本来の甘みを味わえます。

店舗限定か不明ですが、ランチタイム (11:00~) には「にぎり8貫 + あら汁」が500円で食べられるセットも限定で用意されていました。これは相当お買い得なセットです!すぐに売り切れるようなので、ランチセット目当てであれば早めにお店へ行きましょう。

ひがし茶屋街

ひがし茶屋街

金沢の風情あふれる観光スポットです。建物は全て明治初期のもので、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。喫茶店や雑貨屋など、内装がおしゃれなお店も数多くありました。一見、どこがお店でどこが住宅なのか迷ってしまうほどです。

金沢と言えば金箔です。金箔の専門店「箔座ひかり蔵」へ入ると、全面金箔で覆われた金の蔵を見ることができます。目の前の大きな蔵に目を奪われてしまいますが、ふと足元を見ると金箔で覆われた石が置かれています。何だかすごくパワーを感じます。(笑)

箔座ひかり蔵

箔座ひかり蔵「金箔の石」

江戸時代の頃は、金箔を打つのを認められていたのが江戸と京都だけでした。金の地金を叩く際に挟んだ和紙は、皮脂や汗の吸い付きが良く、あぶらとり紙としても使われます。

京都では「よーじや」のあぶらとり紙が有名ですよね

江戸の金箔は既に失われてしまった文化です。ではなぜ金沢に金箔の文化が芽生えているのか。金沢と金箔のつながりについて知りたい方は、次のページを参考にしてください。

ひがし茶屋街はまるで京都の祇園のような雰囲気があり、古い街並みを楽しめる場所でした。一周りしても小一時間で見られます。

金沢駅の鼓門(つづみもん)

金沢駅 鼓門(つづみもん)駅側から裏面を撮影

金沢駅 鼓門(つづみもん)の下アングル

金沢駅東口前にある大きな門。鼓門(つづみもん)といいます。鳥居と勘違いされる方もいるようですが、中に神様を祀っていないので鳥居ではありません。鼓(つづみ)の形をイメージし作られたもので、高さは 13.7m もあります。

なかなか駅そのものが観光名所となるのは珍しいですが、是非この鼓門は直接目で見て、その大きさに触れていただきたいです。なお金沢駅は、アメリカの旅行雑誌 Travel + Leisure が選んだ「世界で最も美しい駅14選」として日本で唯一選ばれました。

世界も認める金沢駅の美しさ。鼓門ができたのは2005年と歴史は浅いものの、今や金沢のシンボルになっています。

ちなみに反対側の西口にも大きなオブジェが建っているのをご存知ですか?1991年に金沢市制百周年記念事業モニュメントとして設置された、悠颺(ゆうよう)と名付けられたステンレス製の大型モニュメントです。高さはなんと 19.89m と鼓門よりも大きいのです。

金沢駅西口「悠颺(ゆうよう)」

駅の東西に大きな建造物が建つ金沢駅。何だか不思議ですね。

厨屋貝鮮「伊蔵」【現在は閉店】

夕飯は金沢駅から徒歩3分に位置する、「厨屋貝鮮 伊蔵(くりやかいせん いぞう)」にて食事しました。お昼に寿司を食べたのに、まだ魚が食べ足りない!そんな想いを胸に、北陸の地酒と共にいただきました。

厨屋貝鮮 伊蔵「刺し身の盛り合わせ」

金沢の繁華街は、金沢駅より少し離れた香林坊になります。金沢駅前はビジネスホテルが多く、観光客や出張に来たビジネスマンが楽しめるよう、駅近くに金沢の地物を味わえるお店がたくさんあります。

何を頼むか悩んだら、まずは日本酒と刺身と加賀野菜を注文してください。それだけで十分に金沢を味わえます。特に五郎島金時(加賀野菜のさつまいも)は、甘みが強くホクホクとした柔らかい触感が最高に美味しいのでおすすめです。

限定の日本酒もあり、とても楽しい夕飯でした。

とても良いお店でしたが閉店してしまいました。

ホテルマイステイズ金沢

初日の宿は金沢駅西口徒歩5分に位置する、こちらのビジネスホテルです。

このホテル、なんと4人部屋があります。しかも全てセミダブルのベッドが横並び!これは衝撃的でした。実際に写真をご覧ください。スマホのカメラでは収まりきらなかったので、魚眼レンズを付けて撮影してみました。

ホテルマイステイズ金沢4人部屋

どうですか?広すぎですよね。

これでお値段 8,500円(食事なし)です。1人あたりではなく、4人でこの料金です。ちょうど閑散期と重なり手頃な値段で泊まれたと思いますが、2014年11月にオープンした駅近の新しいホテルなのに、この料金は格安でした。

駐車場は事前予約が必要で一泊1,000円です。

大浴場は無くユニットバスのみ。浴槽はお湯を張って浸かれるくらいの大きさはあります。4人の大人が広々使える部屋で、家族連れも安心して泊まれるホテルです。

北陸新幹線が開通して、金沢の宿代の相場が高くなることを懸念していましたが心配無用でした。香林坊等の繁華街へ出向くには不便ですが、旅費を安く済ませるにはちょうど良いホテルです。設備が綺麗でアメニティーも充実しているので、値段以外でも十分満足できる宿でした。

初日のまとめ

午後、ホテルで休憩を取らなければ、金沢21世紀美術館くらい観光できる余裕はありました。ただ夜中から車で出発して疲労が溜まっていたので、初日は無理せずのんびりと過ごしました。

時刻イベント
3:00東京を出発
9:30金沢到着 → 兼六園へ
10:20金沢城公園を散歩
11:10妙立寺(忍者寺)が休みと知る
11:20近江町市場へ
12:40寿司くいねえ高柳店でランチタイム
13:50ひがし茶屋街を散策 → 金の蔵を見学
15:00ホテルマイステイズ金沢へチェックイン&昼寝
18:50金沢駅へ鼓門を見に行く
19:20厨屋貝鮮「伊蔵」にて夕飯
23:00ホテルへ戻る
25:00就寝

では2日目に続きます!

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このブログの運営者

NJ

東京在住の個人事業主。まとまった仕事が片付くと妻と日本中を旅しているので、その記録を残しているブログです。移動手段は車がメイン。本州であれば車中泊しながら温泉に入ったり、あちこちの神社・仏閣巡りをしています。

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