【まとめ】be quiet! ファンの仕様の違い。どれを買ったらいいのか?!

更新日: 公開日:2020/12/09
be quet! ファン

自作パソコン静音化には欠かせないファンの交換。静音を売りにした PC 用ファンを販売しているメーカーとしては、オーストリアの Noctua やドイツの be quiet! が有名です。

Noctua のファンは、茶色&ベージュのカラーが特徴的で、最近は黒い chromax シリーズ も販売してはいるものの、通常カラーより値段が高かったり入手性があまりよくありません。一方の be quiet! はドイツ本国でめちゃくちゃ人気があるらしいのですが、日本国内では Noctua ほどの利用ユーザーがいない印象です。

どちらも性能面では大差ないと思われ、売れ筋のファンであればどちらも代理店販売の製品が入手可能です。

be quiet! の製品選びの注意点

同じ名前のモデル違いが存在する

で、僕の自作パソコンもそろそろファンを交換したいと思い be quiet! の製品を物色していると、同じ SILENT WINGS 3 でもいくつか型番が存在していることが分かりました。EC サイト上で型番による違いが分かりづらく、危うく型番の違うケースファンを別々で購入するところでした。

ちなみに代理店であるオウルテックの仕様表も一部誤植あったり、商品情報の更新が遅かったりするから、余計にややこしい(苦笑)

せっかく情報をまとめたので、これから be quiet! のファンを購入しようとしている人が判断しやすいように、簡単に比較できる表を作りました。

SILENT WINGS 3 の仕様を比較

全部横並びで比較するとわかりづらくなるため、見やすくするように次の観点で比べられる比較表を用意します。

  • PWM の対応有無
  • ファンサイズ別 (120mm, 140mm)
  • 型番別

PWM とは利用する電圧 12V はそのままで、パルスの細かいオン・オフ制御をしながら回転数を調整する機能です。4ピン接続するファンがこちらに該当し、細かい速度変化の制御が可能になっています。一方 PWM 非対応の場合は3ピン接続 (DC 接続) になり、電圧の調整により速度変化が行われます。

DC 接続は電圧を下げすぎるとファンが回転しなくなるため、PWM と比べると制御できる回転数の幅が狭くなりがちです。最新のマザーボードは、基本的に全てのファンコネクタが4ピン対応しています。3ピンのファンを使う機会は減ったものの、PC ケース付属のファンが3ピンだったりします。

PWM 有無による違い

まずは PWM 機能つきの場合。

SILENT WINGS 3
120mm PWM140mm PWM
ノーマルHigh-SpeedノーマルHigh-Speed
型番BL066BL070BL067BL071
コネクタ4ピン
回転数1,450 rpm2,200 rpm1,000 rpm1,600 rpm
最大風量50.5 CFM73.33 CFM59.5 CFM77.57 CFM
最大静圧1.79 mm/H2O3.37 mm/H2O1.08 mm/H2O2.16 mm/H2O
騒音16.4 dB(A)28.6 dB(A)15.5 dB(A)28.1 dB(A)
製品寿命300,000時間
保証期間3年

続いて PWM 機能なしの場合。ちなみに PWM の有無によるファンの基本性能に違いはありません。上の表と異なる部分だけわかりやすく記述しておきます。

SILENT WINGS 3
120mm140mm
ノーマルHigh-SpeedノーマルHigh-Speed
型番BL064BL068BL065BL069
コネクタ3ピン
回転数同上
最大風量
最大静圧
騒音
製品寿命
保証期間

3ピンの製品には、SATA 電源に接続して給電できる変換コネクタが付属します。マザーボードに接続しないので、ファン速度の制御はできません。

ファンサイズの観点から比較

まずは 120mm ファンから。

SILENT WINGS 3
120mm ノーマル120mm High-Speed
PWM なしPWM ありPWM なしPWM あり
コネクタ3ピン4ピン3ピン4ピン
型番BL064BL066BL068BL070
回転数1,450 rpm2,200 rpm
最大風量50.5 CFM73.33 CFM
最大静圧1.79 mm/H2O3.37 mm/H2O
騒音16.4 dB(A)28.6 dB(A)
製品寿命300,000時間
保証期間3年

そして 140mm ファン。

SILENT WINGS 3
140mm ノーマル140mm High-Speed
PWM なしPWM ありPWM なしPWM あり
コネクタ3ピン4ピン3ピン4ピン
型番BL065BL067BL069BL071
回転数1,000 rpm1,600 rpm
最大風量59.5 CFM77.57 CFM
最大静圧1.08 mm/H2O2.16 mm/H2O
騒音15.5 dB(A)28.1 dB(A)
製品寿命300,000時間
保証期間3年

型番による違い

こちらは仕様表での比較ではなく、製品の検索用のワードとして活用してください。

代理店販売(オウルテック)による製品があるもの。

型番品名
BL064SILENT WINGS 3 120mm
BL065SILENT WINGS 3 140mm
BL070SILENT WINGS 3 120mm PWM High-Speed
BL071SILENT WINGS 3 120mm PWM High-Speed

代理店販売しておらず、入手するなら並行輸入品になるもの。

型番品名
BL066SILENT WINGS 3 120mm PWM
BL067SILENT WINGS 3 140mm PWM
BL068SILENT WINGS 3 120mm High-Speed
BL069SILENT WINGS 3 140mm High-Speed

並行輸入品はネット上の販売価格も割高です。購入するなら、保証がきちんとしている代理店を介して日本国内向けに販売されたモデルを選びましょう。

代理店販売モデルに絞った比較表はこちら。

SILENT WINGS 3
120mm120mm PWM140mm140mm PWM
ノーマルHigh-SpeedノーマルHigh-Speed
型番BL064BL070BL065BL071
コネクタ3ピン4ピン3ピン4ピン
回転数1,450 rpm2,200 rpm1,000 rpm1,600 rpm
最大風量50.5 CFM73.33 CFM59.5 CFM77.57 CFM
最大静圧1.79 mm/H2O3.37 mm/H2O1.08 mm/H2O2.16 mm/H2O
騒音16.4 dB(A)28.6 dB(A)15.5 dB(A)28.1 dB(A)
製品寿命300,000時間
保証期間3年

SHADOW WINGS 2 や PURE WINGS 2 との違い

手っ取り早く PWM 対応 140mm ファンの仕様で比較します。表を見れば違いは一目瞭然です。

SILENT WINGS 3
140mm PWM
SHADOW WINGS 2
140mm PWM
PURE WINGS 2
140mm PWM
型番BL067BL087BL040
回転数1,000 rpm900 rpm1,000 rpm
最大風量59.5 CFM49.8 CFM61.2 CFM
最大静圧1.08 mm/H2O0.58 mm/H2O0.76 mm/H2O
騒音15.5 dB(A)14.9 dB(A)19.8 dB(A)
モーター6極4極
製品寿命300,000時間80,000時間
保証期間3年

これら2機種は4極モーターが採用され、SILENT WINGS 3 よりも寿命が短い下位モデルです。小売価格も少し安くなっています。

SHADOW WINGS 2 は回転速度が遅いモデル。パワーがないので 100% 時の騒音は最も静かです。そして High-Speed モデルがありません。ケースファンとして複数個並べる用途だと 900rpm でも問題ないですね。

そして PURE WINGS 2 は風量が多いものの、騒音レベルが高くなります。最大静圧を見ると、風を押し出すパワーは SILENT WINGS 3 が勝ります。

どのファンを選んだらいいのか

be quiet! SILENT WINGS 3 をケースに装着

PWM は付いていたほうがいい?

マザーボードが4ピンコネクタ対応しているなら、PWM 制御に対応したファンを用意したほうが利便性は高いです。値段だけで3ピンモデルを選ぶのは賢い選択方法ではありません。と言っても、そもそも PWM 制御がない BL064 や BL065 が大幅に安いわけではないので、長期に渡って利用するのを想定しているなら BL070 や BL071 を選んだほうが良いと思います。

なおマザーボードが3ピン対応であっても、4ピンファンは接続できます。逆に4ピンのコネクタへ3ピンファンを接続することもできます。どちらも PWM による回転数制御が行えないだけで、3ピンファンとして扱われます。

ハイスピードのファンはうるさくないのか?

最終的に僕は、ケースファンを be quiet! の 140mm ハイスピードモデル BL071 に交換して、簡易水冷の CPU ファンを 120mm のハイスピードモデル BL070 に交換しました。

BIOS 設定により、アイドル時はファンのスピードを下げられます。そして CPU 温度が 70℃を超えるような高温状態になった時には、ファン速度が速いほうが CPU 温度の上昇を抑えられます。ファンがフル回転する時間を考えると、結果的にはハイスピードモデルのほうがうるさい時間が短く済みます。

ただ SILENT WINGS 3 は 100% 回転状態でもかなり静音性が高いです。

be quiet! おすすめのファンはこれだ!

大前提として、120mm より 140mm のほうが、ファンのサイズが大きく冷却性能が高いです。静音性についても、回転数が低い 140mm ファンのほうが静かです。

CPU ファンとして使う場合

CPU は最も発熱量が大きいパーツなので、風量が多いハイスピードモデルが必須。どうしても静音性にこだわりたければ、BOIS 設定で自身が許容できる回転速度まで落としせば OK です。あとは利用する CPU クーラーに応じて 120mm or 140mm を選択するだけ。

このどちらかですね。

ケースファンとして使う場合

CPU ファンと比べると、そこまでパワフルな冷却性能は必要としません。ただしケースのエアフロー設計(空気の流れ)によって状況が変わるため、一概にパワーのないファンでも大丈夫とは言えません。

空間に余裕があってケース内温度が高くなりにくい場合は、割安な SHADOW WINGS 2 を使うのもありです。SILENT WINGS 3 を選ぶ場合、パワーが無くても常に安定的にケース内の空気を循環させるために3ピンモデル(PWM なし)を選ぶ方法もあれば、温度変化に応じてファン速度を柔軟に制御する目的で4ピンモデル(PWM あり)を採用する考え方もあります。

エアフロー設計は人それぞれ考え方が異なり、絶対的な正解が存在しません。迷ったら安いモデルから試していくのか、最初から性能の良いものを選ぶのかも人それぞれです。1つ言えることは、140mm ファン 120mm ファンのどちらも付けられる構造なら、パワーがあって静音性が高い 140mm がおすすめです。

僕が採用したファンはこちら

CPU ファンは、簡易水冷の 240mm ラジエーター用に 120mm PWM ハイスピードモデルを2機、そしてケースファンには 140mm PWM ハイスピードモデルを2つ購入しました。

製品寿命が 300,000 時間なので、仮に24時間365日使うと34年くらい使えます!わーい!

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。個人事業主として独立して Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりしています。

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