ASUSマザーボードのBIOSアップデート手順。画像つきでわかりやすく解説。

マザーボードの BIOS をアップデートする方法は、公式サイトにも記載があります。ここに書かれている通り実行すれば BIOS は更新できるものの、いろいろ情報がありすぎで初心者向きではありません。
そこであまり難しいことを考えず、USB メモリに BIOS 更新ファイルを保存して、アップデートを実行する手順を簡単にまとめておきます。
BIOS の更新ファイルを取得する
BIOS の更新ファイルは、マザーボードごとに異なります。そのためマザーボードの型番がわからないと、公式サイトからダウンロードできません。まずマザーボードの型番を調べます。
マザーボードの型番を調べる
Windows を起動して、最初にロゴが表示されている画面で F2 もしくは DEL を押して BIOS 画面を起動。開いた画面上に型番が記載されている。
僕が使っているのは ROG STRIX Z370-F GAMING です。BIOS のバージョン Ver. 2401 も記されています。これで型番が分かりました。
マザーボードによってレイアウトが異なりますが、概ね左上に表示されていると思います。
公式サイトから更新ファイルをダウンロード
型番で検索して ASUS の製品ページを開きます。BIOS の更新ファイルをダウンロードする手順は次の通り。
- 製品ページの「サポート」を開く
- ドライバとツールを選択
- BIOS & FIRMWARE を選択
- BIOS ファイルをダウンロード
ダウンロードする BIOS のバージョンが、現在のものより新しいか確認した上でダウンロードしましょう。(上の画像はバージョン 3004 で、先ほど確認した Ver. 2401 より新しいです。)
なおダウンロードするファイルは ZIP 形式なので、ダウンロード後に解凍します。そして末尾が .CAP のファイルを USB メモリに保存すれば、事前準備完了。パソコンはシャットダウンしておきます。
保存したファイルが簡単に選択できるように、保存先は USB メモリの直下が理想。そしてファイル名は何となく覚えておくか、スマホで写真を撮っておくと良いです。
BIOS アップデートを実行
ダウンロードしたファイルを保存した USB メモリを刺したまま、パソコンを起動。ロゴ表示画面で F2 もしくは DEL を押して BIOS 画面を起動。そこから F7 キーを押して Advanced Mode の画面を開きます。
上の [ツール] メニューを選択。そして [ASUS EZ Flash 3 ユーティリティ] を起動。
BIOS の更新方法を選択する画面では、Storage Devices 経由を選択。
ネットワーク経由で対応する選択肢もありますが、今回は USB メモリ経由での更新を行います。
左側にストレージのデバイス一覧が表示されます。USB メモリだけでなく、パソコン内蔵の SSD や HDD も一覧上に表示されます。ここで USB メモリを選択して、保存した末尾が .CAP のファイルを選択します。
どれが USB メモリか分からなければ、1つずつストレージを選択して、右側のファイル一覧から保存したファイルを見つけてください。
この画面を見ると、わざわざ USB メモリに保存しなくてもいいのでは?と思うのですが、公式サイトの手順に「USBフラッシュドライブに保存」と記されているので、それに従った手順で解説しています。
ファイルを選択すると、読み込み確認画面が表示。[Yes] を選択。
最後に改めて「本当に BIOS アップデートしますか?」と確認されます。バージョンなど確認して、問題なければ進みます。
このまましばらく放置。プログレスバーが表示され、アップデートが完了すると自動的に再起動します。
僕の環境では BIOS 更新後、パソコンが何度かカチカチと再起動を繰り返す事象が起こりました。一瞬壊れたかと思いましたが、しばらくすると問題なくパソコンが起動しました。
【重要】起動後に F1 でセットアップ
アップデートが終わりパソコンが再起動しても、Windows は起動しません。CPU やメモリなどの情報が記載されたページのまま止まってしまいます。ここで次のようなメッセージが書かれています。
Please enter setup to recover BIOS setting.
After setting up Intel(R) Optane Memory or the RAID configuration was built, SATA Mode Selection must be changed to RAID mode to avoid unknown issues.
Press F1 to Run SETUP
このまま放置しても Windows は起動しないので、必ず F1 キーを押下してセットアップ画面 (BIOS 画面) に遷移します。
BIOS 画面では何も変更せず、そのまま F10 キーで終了すれば Windows は起動します。ただ BIOS アップデート後は、各種設定が初期化されてしまいます。例えば言語設定や、メモリの XMP 設定、ファンスピードの手動設定など。ここは必要に応じて設定し直した上で、BIOS 画面を終了します。
これで Windows が正常起動すれば BIOS 更新成功です。