Windows 10 起動時に Chrome や IE が勝手に起動する原因は OS の仕様変更によるもの

Windows を起動すると、先日から次のような事象が発生するようになりました。
- ログイン後に勝手に Chrome ブラウザが起動する
- 同様に Amazon Music アプリが起動する
- 同様に IE11 (Internet Explorer 11) が起動する
どちらのアプリもバージョンアップしたタイミングだったので、仕様変更されたのかと思いきや、そのような報告はどこにも書かれていません。では何が原因だったのか?その答えは2017年秋に実施された Windows 10 の Fall Creators Update に秘められていました。
Windows 10のFall Creators Update(FCU)にクソ機能が追加されてた話 – 雑記
このページに書かれた内容をまとめると次の通りです。
- Windows 10 の更新により実装された機能
- Windows 終了時に起動していたアプリ情報を保存して、再起動時に復元する仕組みに変更された
- 設定でこの機能の ON / OFF を切替えることはできない
- レジストリ値は現時点で不明
- アプリを強制終了するシャットダウンコマンドで回避することはできる
設定メニューが用意されていないため、シャットダウン時に何かしら手を加える必要があります。ただ、シャットダウン時に裏でアプリが立ち上がっていなければ、起動時に復元することはありません。
Windows 10 起動時に Chrome が起動しないようにする方法
Chrome ブラウザは、ウィンドウを閉じてもバックグラウンドでアプリが起動しています。設定により制御することができる項目で、右上の から [設定] 画面を開いて確認することができます。
- 右上の から [設定] 画面を開く
- 画面最下部にある [詳細設定▼] を開く
- [システム] 項目を確認する
- 「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」の設定を確認する
ここで設定が ON になっていると、Windows 10 起動時に Chrome が自動的に起動します。この設定は、一度ブラウザを閉じても、次に起動する時に素早く立ち上がるようにシステム内でアプリを起動させたままにする設定になります。
この設定を OFF にして、シャットダウンする前に Chrome のウィンドウを閉じるようにすれば、勝手に立ち上がらなくなります。しかし、シャットダウン前に次の手順で Chrome をきちんと終了させれば、設定が ON のままであっても再起動時に起動することはなくなります。
Windows 10 終了前に Chrome 完全にを終了させる方法
バックグラウンドアプリの設定が ON の状態になっていると、Chrome を閉じても画面右下のタスクトレイにアイコンが表示されたままになります。つまりシャットダウン前に、このアイコンを右クリックしてアプリを完全に終了させれば OK ということです。
IE (Internet Explorer) 11 が起動しないようにする方法
シャットダウンの前に Internet Explorer を閉じてしまえば、Windows 10 起動時に立ち上がらないようになります。
Amazon Mucic が起動しないようにする方法
アプリの右上にあるユーザー名の欄をクリックして [設定] 画面を開きます。詳細のタブを開いて、次の項目のチェックを外してください。
- コンピュータの起動時にアプリを自動的に起動
- 閉じるボタンをクリックするとタスクトレイへ移動
あとは IE と同様に、シャットダウンの前にアプリを閉じるようにしてください。
Windows 側で設定することはできるのか
2018年1月現在、Windows 側で設定できない仕様になっていますが、今後のアップデートで改善(もしくはレジストリ変更方法が開示)される可能性もあります。しばらくは様子見になると思われるので、起動時のアプリの挙動が気になる人は上記手順にて回避するようにしてください。
以上、Windows 10 の起動時に Chrome 等のアプリが勝手に立ち上がらないようにする方法でした。