結婚式二次会の会費はいくらが妥当な金額なのか?幹事の立場で考える
前回、結婚式二次会の幹事を任された経験から、幹事としてやるべきことをまとめた記事を書きましたが、今回は少し掘り下げた話をしていきます。これは二次会の会場を決める上での重要な要素の1つになる事項、お金に関する話です。
過去に二次会パーティーへ出席経験のある方は、なんとなくイメージが付くかと思いますが、概ね次のようなケースが一番多いパターンではないでしょうか。
- 男性と女性で会費が違う
- 金額は、6,000円 ~ 8,000円
一般的な飲み会やイベント事よりは高いですよね。ただ飲み食いして終わるものではないため、どうしても経費が掛かってしまい会費に跳ねざるを得ないのが事実です。決して利益を生むために行っているわけではありません。幹事の立場としては可能な限り値段を下げるように努めても、楽しませるための経費は絶対に必要になるので、その絶妙なバランスをとるのが非常に難しいのです。
二次会の会費はいくらが妥当なのか?
会費10,000円は高い!
いくら会場設備が良いからと言って、10,000円の王台に乗ってしまうと「高い」イメージが先行してしまいます。周りの友達がお金持ちの経営者だらけだったら逆に安いと思うのかもしれませんが、一般的なサラリーマン家庭において、一万円を超えるのは常識的な金額ではありません。
ただ、パーティーにプラスαの要素があるならば、万超えも許容範囲になることがあります。例えば、ライブハウスを貸しきって、楽器演奏のライブをメインにするパーティーや、余興で思い切ってエスパー伊藤を呼んでしまう等。予めコストが掛かることが分かっているもについては、出席者も納得するかもしれません。
しかし内容云々以前に、額面を見て高額な印象を与えてしまうのは、招待する側も本望ではありません。
エスパー伊藤を呼ぶといくら掛かるのか?
こちら余談ですが、相場が30分20万円~だそうです。呼んだら面白いと思う反面、エスパー伊藤のネタに20万円と思うと、時間とお金が勿体無いと思ってしまう自分もいます。(笑)
二次会の経費で一番掛かる金額は景品代
会費の内訳は「飲食代」と「経費」を人数割りした金額となります。お店での飲食代が安ければ会費も抑えられますし、必要経費を下げることでも対応できます。前者はお店次第なので、式場のロケーションを考慮すると、ある程度その地域の相場が決まってしまうので下げるのは難しいでしょう。
一方、経費として掛かる分はいくらでも調整することが可能です。一般的な二次会パーティーにおいて、経費の中で最も割合を占めるは「景品代」となります。ビンゴ等のイベントで配るものですね。1等の定番は、ディズニーペアチケットです。その額なんと!
14,800円! (2016年4月~)
毎年のように値上げを繰り返し、発狂しそうな金額まで釣り上がってしまっています。1人経費分を2,000円上乗せしても、8人分の費用とります。50人位の規模であれば景品としては割高感が否めないので、参加人数によって景品は考慮しないといけません。
経費から景品代として使えるお金は、最大で半額ほどと考えてください。人数が居れば良い景品を準備することができますが、時間の都合もあるため数を増やすのは難しいです。2時間のパーティーで景品として配れるのは、せいぜい20個ほどでしょうか。それ以上になると、ビンゴをやるためだけのパーティーになってしまいます。
僕が行ったパーティーではビンゴを実施し、ディズニーペアチケットを用意しましたが、ビンゴカード等も含め合計70,000円近くが経費として掛かりました。安く済ませたつもりではありましたが、それでもなかなかの高額です。
景品が当たるのは一部の参加者だけなので、全員が万遍なく楽しむことを前提に考えると、高額商品を魚に盛り上げようとするのはあまり賛同できません。主役にとっては一生に一度の思い出ですが、参加者にとっては数あるパーティーの一回に過ぎません。
景品が当たらずつまらないパーティーだったと言われるくらいなら、景品は安くともトータルで楽しめるイベントにすべく、他にお金を掛けた方が成功への道へつながります。
メインイベントが決まれば経費も決まる
景品を出すパーティーを一例として挙げましたが、逆に景品を無くせば大幅に経費を削減できるので、それに応じて会費も下げられます。ただ、その代わりにどんなイベントでパーティーを盛り上げるのか、きちんと考えなくてはいけません。
完全にお金を掛けないイベントをメインに組み込むのは正直難しいです。全員が楽しめるものは何か模索した上で、何を準備すべきかが決まれば自ずと費用が算出できるはずです。
結局、平均的な額に収めるのが良い
僕なりの持論になってしまいますが、経費の考慮を入れて二次会の会費として妥当なラインは、次の金額ではないかと考えます。
「飲食代」+ 2,000 ~ 3,00円
飲食代は利用する会場により金額が上下しますが、都内近郊であれば4,000~5,000円が平均値となります。それを踏まえると会費としての金額は、やはり一般的な金額である6,000~8,000円の範囲に収まります。
男性と女性で金額の差をつける?
この件については様々な意見が出ますね。他にならって1,000円の差をつけるのか、男女問わず同額を取るのか。ビュッフェスタイルで飲み放題なのだから、男女差は関係ないといった考え方もあります。
個人的な考えとしては、女性の値段を下げる方が良いと思っています。何故かと言うと、女性の方が二次会へ参加するために別途お金が掛かっていることが多いからです。衣装を新調する人もいれば、当日美容院で髪型をセットする人もいます。男性の場合は、普段仕事で着ているスーツを流用できますよね。
男性の場合、普段スーツを着なくてもスーツを持っていないことはほとんどありません。中には久々にスーツを着たら、きつくて買い直した話を聞くこともありますが、太ったのは自己責任と言うことで。(笑)
どうも女性は同じグループ内での結婚式二次会に、前と同じドレスを着ていきたくない傾向にあるようです。男の立場としては気にならないのですが、女性同士だとそこら辺のやりとりが面倒なようで、うちの嫁も結構頻繁に買い増ししています。
これは考え方の話なので、どれが正解か分かりません。ただ金額に差異があるのは、それなりの理由があると言うことを把握しておくと良いと思います。
披露宴出席者の割引きを行うか?
披露宴から継続して二次会へ参加される方の会費はマイナス1,00円。こちらも時折見かけます。これはあくまで新郎新婦の気持ちと考えています。絶対に考慮しないといけないものではありません。そもそも必要な額として徴収しているので、披露宴と別で考えた方が良いです。
それでも申し訳ない気持ちが先行してしまうのであれば、割引を適用してあげてください。ただその差し引いた分を、きちんと経費として組み込むことが重要です。
受付をスムーズに済ませるための策
パーティー全体の流れを考えると、最初の受付の支払いで時間を取らせないように工夫することも大切です。その為には会費を1,000円単位にし、硬貨のやりとりをしないことです。
500円単位でも良いじゃないかと思うかもしれませんが、端数が出てしまうと受付に500円玉と100円玉が溢れかえる自体に陥り、最終的な金額集計が大変なことになります。ただでさえ、1,000円札が100枚以上集まって数えるのが大変なのに、それに加えて硬貨を数えるのは、まさに地獄と言っていいでしょう。(笑)
大抵の会場は開宴前からドリンク提供が行われています。一分一秒でもパーティーを楽しんでもらうには、事務手続きに時間を取らせないことも重要なポイントになります。
まとめ
なんだかんだ理由付けしましたが、結果として平均である6,000~8,000円が妥当なラインであることが、おわかりいただけたかと思います。お金を掛けないパーティーは理想ではありますが、イベントとして成立させるには手間とお金が掛かるのが事実です。
その中でも出来る限り低予算で済ませられる方法を練るのも、幹事としての大役の1つなのかもしれませんね。