デバイス製造元からのHEVCビデオ拡張機能が無料で入手できない件と対応方法
Windows 10 や Windows 11 で H.265 の動画を再生するには HEVC のコーデックが必要です。以前は Microsoft ストアから、無償で入手できました。しかしいつの間にか利用できなくなり、ダウンロードページも削除済み。
※ ダウンロードページ削除済み
H.265 は新しい動画フォーマットで、これまでの H.264 よりも動画ファイルの容量を圧縮する性能が上がり、昨今ではスマホの動画形式に採用される機会も多くなりました。また 4K 動画など、そもそもデータ容量が大きいファイルに対しても用いられています。
しかし現在、Windows で HEVC ビデオ拡張機能を無料で入手する方法はありません。
他のサイトにある無料で利用できるといった情報は、古い情報です。
H.265 の動画を見るにはどうしたいい?
120円のコーデックを買わされそうになる
現状 H.265 形式の動画を閲覧しようとすると「ビデオを再生するには、コーデックが必要です」とメッセージが表示され、120円の HEVC ビデオ拡張機能の購入を促す画面が表示されます。
こちらのアプリです。
Microsoft ストアで提供されるアプリは、スマートフォンや Mac のように有料のアプリが増えている傾向にあります。長年 Windows を利用しているユーザーには、120円でも抵抗がある方が多いのではないでしょうか。
僕は120円のコーデックを買いました
無料で HEVC が使える動画アプリを探す時間が勿体ないのと、複数端末(デスクトップ2台とノートパソコン)においてすぐに同じ環境を構築したかったので、僕は有無を言わさずアプリを購入。
Microsoft アカウントでログインしていれば、追加料金なしで他のパソコンにも同じアプリを導入できます。
もう少し CPU 単体でのグラフィック性能が向上すれば、H.265 形式が主流になるのは間違いありません。それでも次世代フォーマットに対して、一部の機能が有償であるのは仕方ないと思っています。
いつも使っている、使い慣れた動画再生アプリをそのまま利用できる利点を考えると、120円払ったほうが僕にとってはハッピーな結果になると判断しました。
無料で H.265 形式の動画は見れないのか
見れます。
必要なのは、HEVC のコーデックがセットになった動画再生アプリです。具体的なソフトウェアの例を挙げたいところなのですが、どのソフトも胡散臭くて、ここでおすすめしていいのか判断しかねます。
検索ワード「HEVC 無料 再生ソフト」で調べると出てくるので、ご自身で判断ください。ぱっと見る限り、動画作成アプリを提供しているソフト会社が、オウンドメディアで自社製品をおすすめする記事ばかりなので、あまり内容を鵜呑みにしないようお気をつけください。
あえて1つ紹介するなら、VLCメディアプレーヤー ですかね。
ちなみに Windows の [映画&テレビ] のアプリに取り込める、無料のコーデックはありません。
なんだかんだ無料のソフトを組み込むのも少しリスクがあるため、120円で安心が得られるなら、それはそれでいいんじゃないかと思います。