【レビュー】旅の記録に最適な折りたたみジンバル!MOZA Mini-S は静音なのにパワフル仕様
折りたたんで持ち運べる上に、実売価格は1万円ちょっと。三脚付きで初心者にも扱いやすいスマホ用ジンバルを紹介します。その名も MOZA Mini-S です。
機能や使い勝手など、初めてジンバルを使う人にも分かりやすくレビューしていきます。
なお同レビューは Gudsen 社の提供により行っております。予めご了承ください。
ジンバル MOZA Mini-S の特長
画像の通り、握りやすさは抜群です!
良いところ・微妙なところ
細かい説明をする前に、製品を知る上での予備情報として実際に使ってみた感想をまとめておきます。
- 折り畳めるので持ち運びが楽
- 三脚により自立するのが便利
- 大型のスマホにも対応
- モーターが強力で静か
- 価格が安い
- 名前に Mini が付く割に小さくない
- 付属の袋はおまけ程度
最初、スマホ用にしてはジンバルが大きいと感じたものの、小さめのジンバルよりも安定感がありました。必ずしも小さければ良いものではないので、その点も踏まえて詳細をご覧ください。
折りたたんで持ち運べる
スマートフォンを載せるジンバルと言えど、全体の大きさはそれなりのサイズになります。昨今は持ち運びやすい製品が増えつつありますが、この機種のように首元が畳めると、カバンを問わず持ち運べるのでとても便利です。折りたたんだ状態だとロックが掛かっています。カバンの中で勝手に広がる心配は無用です。
重量は実測値で 523g (三脚込み) です。
専用の袋も付属しています。ただクッション性は皆無で、利用するのは戸惑ってしまうほど。他の機器と干渉しそうだったので、このケースはちょっと使えませんでした。代わりに100均で買ったケースに入れてます。
三脚により自立撮影ができる
取外し可能な三脚が付属しているので、足を広げるだけで簡単に置けるのも良い点です。また専用アプリを使うと、ジンバル利用ならではの移動タイムラプス撮影が可能になるので、三脚により幅広い撮影を可能にしています。
足場が悪くてもしっかりとホールドしてくれるので安心です。
三脚部分は 1/4 ネジに対応しています。高さが欲しければ、一般のカメラ用三脚が利用できます。
大型スマホにも対応
僕のメインスマホは Google Pixel 3 XL です。ケース込みで幅 80mm 高さ 160mm 重さ 210g の大型スマホです。ジンバル自体はスマートフォンの幅 58mm から 88mm まで対応。重さは 260g まで対応しています。
大型スマホに対応しているため、本体はやや大きめです。しかしこの大きさあっての抜群の安定性を保ちます。
本体を挟み込むのはバネ式です。幅がある機種は反発力により少し挟みづらいですが、作りがしっかりしているので安定してホールドされます。挟み込むゴム面は溝が切られていて、サイドのボタンが触れないような構造にもなっているのも評価できるポイントです。
モーター駆動音はほぼ聴こえない
小型のジンバルだと機種によってモーター音が気になることがあります。しかし MOZA Mini-S は、全くモーターの駆動音が聴こえてきません。かなり手ブレが酷い状態を再現しても、モーターに強い負荷が掛かっている様子もなく静かに安定状態をキープしてくれます。
ジンバルだから安定するのは当然であるものの、ここまでモーターの振動音がしない機種は初めてです。スマホ用なのに、かなりしっかりした作りになっていると感じました。
サンプル動画
実際に MOZA Mini-S を使って動画を撮影しました。通常の手持ち撮影との違い、移動タイムラプスの撮影例など簡単にまとめたものです。
細かい機能を説明する前に、どのような映像が撮れるのか参考にしてください。ダッシュ時の手ブレが大幅に無くなる様子が、よくわかると思います。
MOZA Mini-S の機能
指が届く範囲に操作ボタンが集約
ご覧の通り、操作系の機構は全て片手の指で届く範囲に集まっています。ジョイスティックと操作系ボタンが分かれているので使いやすいです。
具体的な操作方法は説明書を見ればわかりますが、基本操作だけ簡単に説明しておきます。
ジョイスティック | カメラの向きを変える |
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ズームボタン | カメラのズームアップ・ズームアウト |
各種撮影ボタン | 写真撮影やアプリの設定項目の操作など |
トリガー | 2回押すとセンタリング、2回押してそのまま握り続けるとチルト(上下)方向のフォローモード、3回押してそのまま握り続けると全方向ロックモード |
電源ボタン | 長押しで ON・OFF |
充電端子 | 付属のケーブルまたは市販の USB-C ケーブルにて充電可能 |
バランス調整は2箇所のみ
ジンバルの電源を入れる前に、簡単なバランス調整を行います。ただモーターがしっかりしているので、そこまで厳密な調整は不要です。まずはスマートフォンを挟んだ状態で左右の調整です。
右側にあるモーターの重みを考慮するように、少しだけ左側が出るように調節します。左右どちらかに勢いよく傾かない程度で OK です。完璧なバランス調整は不要なので、目安程度に合わせてください。
続いて上下方向。裏側から見てきちんと中央の位置に来るようにすれば、スマホが前や後ろに倒れなくなります。こちらも調整は目安程度で。
ある程度の調整ができたら電源を入れて撮影スタートです。
スマホをホールドする部分は 90° 回転させられるので、ジンバルを使った縦撮りも可能です。
専用アプリが用意されている
ジンバルを起動してしまえば標準カメラアプリでも撮影ができます。しかし MOZA Mini-S の性能を存分に発揮するなら、専用のアプリを利用するほうが良いです。
ジンバルの電源を入れてアプリを起動したら、画面右下の Bluetooth マークからジンバルとの接続ができます。
あとはジンバル側の操作で撮影モードの変更や、各種設定が行えます。動画の撮影モードも、前項の撮影例の動画にあるようなタイムラプス撮影やスローモーションといった動画撮影から、通常の写真撮影にも対応しています。
アプリ自体の詳しい説明書があるわけではないので、使い方は慣れていくしかありません。ただアプリは日本語化されている上、メニュー構造も簡単なので撮影の知識が少しあればすぐに使いこなせるようになります。
アウトカメラによる自撮りモードには未対応
MOZA Mini-S はパン方向(横)の回転が 270° まで、つまり左右それぞれ 135° までしか移動しません。そのためアウトカメラの撮影モードのまま 180° 回転させた自撮りモードには対応していません。
もし自撮りをしたいなら、アプリ上からインカメラに切り替える、もしくはジンバルそのものを回転させて持つしか方法がありません。
ジンバルを使うメリット
スマホに手ブレ防止機能が付いてるからジンバルなんか要らないと考えている人へ、伝えたいジンバルのメリットは1つ。カメラ本来の持つ画角で撮影できるのが、ジンバルを使う唯一絶対な理由だと僕は思っています。
スマホの手ブレ機能は光学手ブレ補正が採用され、撮影する範囲をわざと狭くして写真や動画を記録しています。撮影時に映らない部分は、手ブレ時の補正用データとして用いられます。つまりスマホの手ブレ防止機能を OFF にしてジンバルを使えば、より広い範囲が撮影できるのです!
旅のお供にちょうど良いジンバル
昨今は SNS でも頻繁に動画投稿されるようになり、動画がより身近なものになりました。雰囲気を伝えるには写真でも十分でしたが、動画のほうが表現力は広がります。
特に旅先での撮影においては、ジンバルの映像がより映えるのは間違いありません。思い出を綺麗な映像で残す。そんな手助けをしてくれるアイテムです。MOZA Mini-S は折りたたんで持ち運べるので、バックパックにも簡単に忍ばせておけます。
最後に、製品仕様を掲載しておきます。
製品仕様
重量 | 495g 本体のみ 525g 三脚込み |
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サイズ | 116 x 95 x 317mm 使用時 130 x 68x 195mm 折りたたみ時 |
最大搭載サイズ | 58mm から 88mm (MAX 260g) |
バッテリー持続時間 | 約8時間 |
充電時間 | 約3時間 |
回転角度 | ロール方向 315° パン方向 270° チルト方向 200° |
製品内容 | MOZA Mini-S 本体 ミニ三脚 充電用ケーブル (USB-C) カメラコントロールケーブル (Micro USB) 収納ポート 取扱説明書 MOZA ステッカー |
静音性が高く、大型のスマートフォンでも安定性が抜群で使えるのが MOZA Mini-S の最大の利点です。スマートフォンだけでスムーズな映像を撮影したいと考えている方にはピッタリのジンバルなので、興味のある方は商品リンクから詳細をご覧ください。