BenQ アイケア LED デスクライトをレビュー!照射範囲が広くテレワークの照明環境が改善した

パソコンを使ったデスクワーク歴が15年以上。そして、在宅勤務歴は5年目に突入。
ここまでくると、パソコン作業を快適にするアイテムは一通り揃っているものの、もっと気持ちよく仕事ができる環境にできないものかを常に追いかけています。効率化につながるものや、ストレスを軽減するもの等、日々のアップデートは欠かせません。
長年のデスクワークにおいて、僕が重要視しているアイテムの1つが照明器具です。どこでも同じ明るさを得られるオフィスと異なり、1日を通して明るさの変化が大きく、暗い中で作業しがちになる自宅においては、目が疲れやすい傾向にあります。
安定した明るさを得るためには、デスクライトのような専用の照明が欠かせません。今回紹介する BenQ の LED デスクライトは、万人の作業環境をプラスにアップデートできる、在宅ワーカー必見のアイテムです。
同レポートは BenQ 提供にてお送りします。使用感は好きに書いて良いと許可を得ているので、忖度なくお伝えできればと思います。
BenQ はモニターのメーカーとしての印象が強いかもしれません。モニターを提供するメーカーとして、快適な視聴体験を提供するために、目に優しいアイケア技術の開発に力を入れています。そんなノウハウを照明器具に展開したものが、この LED デスクライトなのです。
BenQ デスクライトのレビュー
今回のレビューを作成するにあたり、1ヶ月以上もの時間を掛けて試用させていただきました。照明器具は目が慣れるまでに時間が掛かり、結果的に違和感を感じるのか受け入れられるのか、その時になってみないとわかりません。
総合評価まで時間が掛かったものの、最終的にデスク用のメイン照明として迎え入れました。感じた内容を簡潔にまとめると次の通りです。
BenQ デスクライトの良かったところ
- 照射範囲が広くデスク全体をカバー
- 自動調光モードが便利
- 明るさ&色温度のマニュアル調整がある
- 角度や向きの自由度が高い
- 照明器具とは思えない剛性感
- 別売りだけどクランプがある
BenQ デスクライトの微妙なところ
- 自由に動かせすぎて最適な位置探しに時間が掛かる(人に依るかも)
- 照明の土台がやたら重い
- デスクライトとしては高級な価格帯になる
それでは WiT アイケア LED デスクライトの機能を掘り下げて紹介していきます。
光の加減がわかりやすいように、部屋の照明を消して撮影した画像が多くなっています。通常使用時は部屋の LED 照明や、窓からの自然光がある状態で利用しています。
便利な機能
自動調光モード
通常モードでは、マニュアルで明るさと色温度が変えらえるようになっています。設定を切り替えると、自動的に明るさが変わる2種類のモードを利用できます。
- 本を読んだり書き物をする時の「読書モード」
- パソコン画面閲覧時の「デジタル読書モード」
どちらのモードも、利用環境に合わせて自動的に明るさおよび色温度が調整されます。
読書モード
太陽光に近い色合い。本を読んだり、ノートをとる場面で最適なモード。勉強用の照明にも最適です。デスク全体が万遍なく明るくなるのが良いです。環境に応じて明るさが変わる、自動調光の機能を搭載しています。
もし手の影が気になるようであれば、照明の角度を調整するだけ。あとで紹介しますが、ライトの照射角度を簡単に変えられるのも大きな特徴の1つです。
このデスクは 120cm x 60cm の大きさがあります。ご覧の通り、かなり広い範囲を明るく照らしてくれます。勉強やデスクワークに必要とされる 500lux の明るさをカバーする範囲が横に 90cm もあって、デスクにたくさんの資料は書籍を広げても快適に作業ができます。
デジタル読書モード
やや電球色に寄った色味。パソコン作業のために用意されたモードです。
最大の特徴は、照明の中央部分の光量が抑えらているところ。パソコンモニターへの映り込みや、反射を軽減する効果があります。もちろん、手元の明るさはきちんと確保できています。
そしてデジタル読書モードでも、自動調光機能が作用します。朝方・日中・夜間と、使う時間帯で明るさを変える必要がありません。この自動調光機能だけでも、十分に便利すぎる照明です。
僕の場合、パソコン作業がメインなので常にデジタル読書モードに設定し、必要に応じて読書モードに切り替えます。
明るさ・色温度のマニュアル調光
基本は自動調光を利用するものの、写真撮影やオンライン会議など、特別な用途においてはわざと明るくするために手動で調光することもあります。明るさと色温度が変えられます。
明るさは細かいレベルで調整できます。画像では伝わりにくいですが、最も暗い状態、最も明るい状態との差異はこれくらい。一番明るくすると、結構まぶしいです。
色温度は 2,700 K ~ 5,700 K の範囲で調整できます。
完全な電球色となる 2,700 K 付近は、さすがにデスク作業用には赤みが強すぎます。壁に直接照らす間接照明のような使い方をするときは、赤みのある光がいい具合に演出してくれます。
簡単に操作できるスイッチ類
照明にあるリング状のパーツ。一見ただの飾りと思いきや、タッチ操作できるスイッチになっています。短くタップすれば電源のオン・オフ、長くタップすれば自動調光モードが切り替えられます。そして手前のダイヤルが、明るさと色温度のマニュアル設定。ダイヤルを押し込むと設定項目が切り替わります。
手元に製品がなくても覚えられるくらい、操作方法が簡単です。タッチ感度は良好で、リングのどこを触っても反応します。
注目すべき性能
どんな環境にも適用できる調整領域の広さ
このライト、めちゃくちゃ可動域が広いです。
商品画像に掲載しているのはこのような角度ですが
高い位置にホールドすることもできれば
土台から離れたこんな位置まで伸ばすこともできます。
アームの自由度が高いのはもちろんですが、ヘッド部分もかなり柔軟に動き回ります。付け根部分がボールジョイントになっていて、大胆な角度調整から細かい調整まで自由に変形できます。
照明の高さを合わせながら、光が目に直接当たらないように角度を少しだけモニター側に向けるような絶妙な調整も簡単にできます。誰が使っても最適な位置に調整できる機能は、安価な照明では実現できません。
ただ可動範囲があまりに自由すぎて、自分にとって100点満点の場所を見つけるのは大変でした。照明の高さや角度、モニターの反射を考慮した配置など……ちょっとずつ簡単に変えられてしまうのが、最適解までの道のりを遠ざけます。
しかし、僕が WiT アイケア LED デスクライトをメイン照明として迎え入れた最大の理由がここなのです。何週間にも渡って調整しつづけて、ようやく見つけた自分に合った位置。この答えが見つかってしまうと、もう他の照明が使えません。
他の照明で感じていた「角度をどうにかしたい」「向きをどうにかしたい」「位置をどうにかしたい」の全てを解消してくれました。
安心できる剛性と安定感
これだけ自由に動かせるのに、どの位置に設置してもバシッと決まる安定性を持っています。
なぜここまで安定性があるのか。第一に、デスクライトとは思えない頑丈な作りをしています。見た目が細いアーム部分は金属がみっちり詰まっている感じがするし、ヒンジ部分もここまで強く作る必要あるのか?と思うほどしっかり作り込まれています。
そしてナイロンメッシュ覆われたケーブル。太い……これがデスクライトのケーブルだなんて。
ここまでしっかりした本体を支える土台も強靭で、重さが 3.5kg もあります。どんなに照明の位置を調整しても、全く動かない土台。全体的に重量があるため、頻繁に設置場所を動かすような運用には向いていません。
土台含め、こんなに重いデスクライトは初めてです。落とすと本当に危険なので、土台の取扱いは特に注意が必要です。
別売りのクランプがある
デスクの領域をフラットに広く使いたい人は、専用クランプの利用がおすすめ。本体と同様に厚みのある金属板が用いられ、デスクの天板 6cm の厚さまで対応しています。
ただ、デスクの天板がかなりしっかりしていないと、ライトの重さに負けてしまうのではないかと若干の懸念はあります。僕のデスク環境(天板の厚み 2cm)においては、今のところ問題なく使えています。
土台はシンプルでフラットなデザインゆえ、クランプを使っても得られるメリットはそこまで大きくありません。でもクランプのお陰で、デスクの縁ギリギリに照明が設置できます。
まとめ
オフィスのような安定した明るさを得られない自宅のデスク環境において、目の負担を軽減するためにも照明器具は必要不可欠です。数多くあるデスク用照明の中で、BenQ の WiT アイケアが特に長けている点は次の3つです。
- 照射範囲が広い
- 自動的に調光するモードが2種類
- 設置位置と角度の自由度が高い
そして剛性の高さも然ることながら、視覚に入っても邪魔をしないシンプルなデザインも個人的には気に入ってます。
価格帯からすると、高級な部類に入るデスクライトです。それでも長期間に渡って在宅勤務をする見込みがあるならば、快適な作業環境づくりの一環として投資する価値は十分にある製品です。少なくとも僕の中で、照明探しはゴールに辿り着いた感があります。
構造面は公式サイトのほうが分かりやすく掲載しているので、ぜひそちらも参考にしてください。