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BenQアイケアWiTデスクライトをレビュー!照射範囲と可動域が広いおかげで在宅勤務の照明環境が改善した

更新日: 公開日:2023/06/14
BenQアイケアデスクライトをレビュー!照射範囲と可動域が広いおかげで在宅勤務の照明環境が改善した

パソコンを使ったデスクワーク歴が15年以上。そして、在宅勤務歴は7年目に突入。

ここまでくると快適に作業するアイテムは一通り揃っているものの、もっと気持ちよく仕事ができる環境にできないものか常に追いかけています。効率化につながるものや、ストレスを軽減するもの等、日々のアップデートは欠かせません。

長年のデスクワークにおいて、僕が重要視しているアイテムの1つが照明器具です。どこでも同じ明るさを得られるオフィスと異なり、1日を通して明るさの変化が大きく、暗い中で作業しがちになる自宅においては、目が疲れやすい傾向にあります。安定した明るさを得るためには、デスクライトのような専用の照明が欠かせません。

今回レビューする BenQアイケアWiT LEDデスクライトは、万人の作業環境をプラスにアップデートできる、在宅ワーカー必見のアイテム。価格は高めですが、相応に満足できる製品です。

BenQ はディスプレイのメーカーとしての印象が強いですが、快適な視聴体験の提供を目的とした目に優しいアイケア技術の開発にも力を入れています。そんなノウハウを照明器具に展開したものが、この LED デスクライトなのです。

目次

BenQアイケアWiTデスクライト レビュー

照明がカーブしているデザインのBenQ WiT アイケア LED デスクライトのみでデスクを照らす

照明部分がカーブしている独特なデザイン。白いガジェットでデスク周りを構築したい人にもおすすめできるアイテム。デスク専用の照明器具として作られているだけあって、使い勝手はとても良いです。

実際にデスク用の照明として使って2年半。最初にレビューした当時の情報と合わせて、長く使ってわかったことなども含めて細かく紹介していきます。まずはメリット・デメリットから。

BenQ デスクライトの良かったところ

  • 照射範囲が広くデスク全体をカバー
  • 自動調光モードが便利
  • 明るさ&色温度のマニュアル調整がある
  • 角度や向きの自由度が高い
  • 照明器具とは思えない剛性感
  • デザイン性が高い
  • 別売りだけどクランプがある

BenQ デスクライトの微妙なところ

  • 自由に動かせすぎて最適な位置探しに時間が掛かる(人に依るかも)
  • 照明の土台がやたら重い
  • デスクライトとしては高級な価格帯になる

ここからは、WiT アイケア LED デスクライトの機能を掘り下げながら紹介します。

光の加減がわかりやすいように、部屋の照明を消して撮影した画像が多くなっています。通常使用時は部屋の LED 照明や、窓からの自然光がある状態で利用しています。

BenQ デスクライトの便利な機能

自動調光モード

通常モードでは、マニュアルで明るさと色温度が変えられます。設定を切り替えると、自動的に明るさが変わる2種類のモードを利用できます。

  • 本を読んだり書き物をする時の「読書モード」
  • パソコン画面閲覧時の「デジタル読書モード」

どちらのモードも、利用環境に合わせて自動的に明るさおよび色温度が調整されます。

読書モード

太陽光に近い色合い。本を読んだり、ノートをとる場面で最適なモード。勉強する場合もこのモードが最適。デスク全体が万遍なく明るくなるのが特徴。環境に応じて明るさが変わる、自動調光の機能を搭載しています。

読書モードで照らした状態

このデスクの大きさは 120cm ✕ 60cm です。ご覧の通り、かなり広い範囲を明るく照らしてくれます。勉強やデスクワークに必要とされる 500lux の明るさをカバーする範囲が横に 90cm もあって、デスクにたくさんの資料や書籍を広げても、快適に作業できます。

くわしくは後で紹介しますが、ライトの照射角度を自由に変えられるため、このような手の影が気になる場面でもすぐに調整できるメリットがあります。

読書モードで字を書く様子

デジタル読書モード

やや電球色に寄った色味。パソコン作業のために用意されたモードです。

デジタル読書モード利用中の様子

最大の特徴は、照明の中央部分の光量が抑えらているところ。パソコンモニターへの映り込みや、反射を軽減する効果があります。手元の明るさはきちんと確保しているので、全く違和感なく作業できます。

デジタル読書モードで中央の光量が抑えられている

そして、デジタル読書モードでも自動調光機能が作用します。僕は主にこの「デジタル読書モード」で使っているので、朝昼夜と部屋の状況に合わせて照明を調光する必要がないのはとても便利です。

自動調光のおかげで、明るすぎる・暗すぎるといった状況にならず、意識することなく常に快適に使えるのが高評価です。

明るさ・色温度のマニュアル調光

基本は自動調光を利用するものの、写真撮影やオンライン会議など特別な用途において強制的に明るくするため、手動で調光することもあります。変更できるのは、明るさと色温度です。

明るさは細かいレベルでの調整が可能。画像では伝わりにくいですが、最も暗い状態、最も明るい状態との差異はこれくらい。一番明るくすると、デスクからの反射が結構まぶしいです。白いデスクだから余計かもしれません。

一番暗い状態と一番明るい状態

色温度の調整範囲は 2,700K ~ 5,700K です。

完全な電球色となる 2,700K 付近は、デスク作業用には赤みが強すぎます。壁に照らして間接照明のような使い方をする場合は、赤みのある光がいい具合に演出してくれます。

なお手動調整時は、自然光に近い 5,700K 付近で使う機会が多いです。

色温度による違い

スイッチの操作は簡単

照明にあるリング状のパーツ。一見ただの飾りと思いきや、タッチ操作できるスイッチになっています。短くタップすれば電源のオン・オフ、長くタップすれば自動調光モードの切り替えです。そして手前のダイヤルが、明るさと色温度のマニュアル設定。ダイヤルを押し込むと設定項目が切り替わります。

WiT アイケア LED ライトのスイッチ

手元に製品がなくても、操作方法が覚えやすいは嬉しい限り。タッチ感度は良好で、リングのどこを触っても反応します。

BenQデスクライトの注目すべき性能

どんな環境にも適用できる調整領域の広さ

このライト、めちゃくちゃ可動域が広くて、横幅の広いデスクでも快適に使えるような構造になっています。

商品画像に掲載しているのはこのような角度ですが

BenQ WiT アイケア LED デスクライト

高い位置にホールドすることもできれば

BenQ WiT アイケア LED デスクライトで高さをもたせる

土台から離れたこんな位置まで伸ばすこともできます。

BenQ WiT アイケア LED デスクライトで遠くまで伸ばす

大きな範囲をカバーするアームもさることながら、ヘッド部分もかなり柔軟に動き回ります。付け根部分がボールジョイントになっていて、大胆な角度調整から細かい調整まで自由に変形できます。

この機構により、土台を動かすことなく照明の角度を変えるなど、細かい調整が簡単にできます。用途に合わせて常に最適な位置に合わせやすいのが、この BenQ デスクライトのお気に入りポイントです。

WiT アイケア LED デスクライトのボールジョイント

ただ可動範囲があまりに自由すぎて、慣れるまでベストな場所を見つけるのは大変です。照明の高さや角度、モニターの反射を考慮した配置など……意識すればいくらでも調整できるのが、この製品の良いところでもあり面倒なところでもあります。

しかし、僕がこの BenQ のデスクライトをメイン照明として迎え入れた最大の理由がここです。いろいろと考えながら調整しつづけて、ようやく見つけた自分に合った最適な位置。この答えが見つかってしまうと、もう他の照明が使えません。

他の照明で感じていた「角度をどうにかしたい」「向きをどうにかしたい」「位置をどうにかしたい」の全てを解消してくれたので、とても満足しています。

安心できる剛性と安定感

これだけ自由に動かせるのに、どの位置に設置してもバシッと決まる安定性があります。

なぜここまで安定性があるのか?その答えは簡単で、デスクライトとは思えない頑丈な作りをしています。見た目が細いアーム部分は金属製で、全体的にここまで強く作る必要あるのか?と思うほど剛性があります。アームはどの位置に固定してもピタッと止まり、勝手に下がってくる気配は一切ありません。

頑丈に作られたアーム

そしてナイロンメッシュ覆われたケーブル。太い……これがデスクライトのケーブルだなんて。

やたら太いケーブル

ここまでしっかりした本体を支える土台も強靭で、重さが 3.5kg もあります。どんなに照明の位置を調整しても、全く動かない土台。全体的に重量があるため、頻繁に設置場所を動かすような運用には向いていません。

土台を含めると、こんなに重いデスクライトは初めてです。落とすと本当に危ないので、土台の取扱いは特に注意が必要。

別売りのクランプがある

デスクの領域をフラットに広く使いたい人は、専用クランプの利用がおすすめ。本体と同様に厚みのある金属板が用いられ、デスクの天板 6cm の厚さまで対応しています。

別売りのクランプ

以前は 2cm の厚みの天板に付けていましたが、使用上は全く問題ありませんでした。今はもっと薄い 1.5mm の天板に装着していますが、こちらも問題なく使えています。デスクの上を広く使えるので、このデスクライトを使うならクランプの利用はかなりおすすめ。

ちなみに土台はシンプルでフラットなデザインゆえ、デスクの上に置いても邪魔な感じはしません。でもクランプのお陰で、デスクの縁ギリギリに照明が設置できます。

BenQ WiT アイケア LED デスクライトの土台とクランプ

壁に反射させて使うのも良い

僕がこのデスクを2年半使って見つけた用法の1つ。壁へ反射して使う方法です。

手元に直接光が当たらなくても、キーボードの文字が見える程度の光を得る方法でもあり、反射光を使ってオンライン会議で顔が暗くならないようにする方法でもあります。

ディスプレイの上の壁を狙って光を当てるので、かなり広範囲でほんのり明るくなります。室内の照明を落としても、問題ないくらいの光量が得られます。LED の光が直接目に入ってこないおかげで、以前よりも夜の作業が疲れにくくなったように思えます。

おそらくデスクの照明は、壁当てが最適解ではないかと思います。この BenQ のデスクライトだと、壁当てしたり手元を照らしたり状況に合わせて向きを簡単に変えられるので、結局のところ僕にとって最強のデスクライトとして今も君臨しています。

まとめ

オフィスのような安定した明るさを得られない自宅のデスク環境において、目の負担を軽減するためにも照明器具は必要不可欠です。数多くあるデスク用照明の中で、BenQ の WiT アイケアが特に長けている点は次の3つです。

  • 照射範囲が広い
  • 自動的に調光するモードが2種類
  • 設置位置と角度の自由度が高い

BenQアイケアWiT  LEDデスクライトを照らしたデスクの全体像

そして剛性がありつつも、視覚に入っても邪魔をしないシンプルなデザインが個人的には気に入ってます。

価格帯からすると、高級な部類に入るデスクライトです。それでも日々デスクワーク中心に活動している人であれば、快適な作業環境づくりの一環として投資する価値は十分にある製品です。少なくとも僕の中で、照明探しはゴールに辿り着いた感があります。

構造面は公式サイトのほうが分かりやすく掲載しているので、ぜひそちらも参考にしてください。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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