ASRockマザーボードBIOS更新の手順【画像つき】初心者にもわかりやすく解説
ASRock マザーボードの BIOS をアップデートする方法は主に2つ。
- BIOSフラッシュバック機能
- BIOS画面から更新するInstant Flash機能【ここで紹介する手順】
BIOS フラッシュバック機能とは、マザーボードのフラッシュバック対応 USB ポートに更新用の BIOS データが入った USB メモリを挿して、簡単に BIOS 更新ができる機能です。CPU やメモリ、ディスプレイがなくても更新できるメリットがある反面、対応機種が限られています。
一方の Instant Flash 機能は、BIOS の設定画面を開いて実行します。
ここでは USB メモリに BIOS 更新ファイルを保存して、Instant Flash 機能による BIOS アップデートを実行する手順をわかりやすく紹介します。
BIOS の更新ファイルを取得する
BIOS の更新ファイルは、マザーボードごとに異なります。まずはマザーボードの型番と BIOS のバージョンを調べるところからスタート。
マザーボードの型番とバージョンを調べる
Windows を起動して、最初にロゴが表示されている画面で F2 もしくは DEL を押して BIOS 画面を起動。開いた画面上に型番が記載されています。
僕が使っているマザーは B760 Pro RS/D4 です。横に BIOS のバージョン 4.01 も記載。
公式サイトから更新ファイルをダウンロード
型番で検索して ASRock 公式の製品ページを開きます。
BIOS の更新ファイルをダウンロードする手順は次の通り。
- 製品ページの「サポート」を開く
- BIOS を選択
- 最新の BIOS ファイルをダウンロード
- USBメモリを FAT32 でフォーマット
- USBメモリに .ROM ファイルを保存
BIOS のバージョンが現在より新しいファイルをダウンロードします。(上の画像はバージョン 5.05 で、先ほど確認した 4.01 より新しいバージョンを選択)
ダウンロードするファイルは ZIP 形式です。ダウンロード後にファイルを解凍します。
ファイルを右クリックして [すべて展開…] で解凍できます。
保存する USB メモリは、予め FAT32 形式でフォーマットしておきます。以下の手順でフォーマットしてから、解凍したフォルダの中にある 末尾が .ROM のファイルを保存します。
これで更新データの準備は完了です。
BitLocker の設定を確認する
最後に、BitLocker の設定(ストレージ暗号化の設定)を確認します。
[コントロールパネル] ➡ [Bitlocker ドライブ暗号化] を開きます。(タスクバーの検索ボックスで「Bitlocker」と検索しても OK)
ここで BitLocker の設定が無効であることを確認。もし有効の場合は、BIOS 更新するまで「保護の中断」もしくは「無効化」するのがおすすめ。
BitLocker が有効のまま BIOS をアップデートすると、回復キーの入力が求められます。そして回復キーがわからない場合、BIOSアップデートが原因でストレージにアクセスできなくなります。暗号化されているため、外部からデータを取り出すこともできず、Windows を初期化するしか手段がなくなります。
回復キーの有無に関わらず、BIOSアップデートのときは一時的に BitLocker を無効にしておくほうがトラブルを避けられます。
これでパソコンをシャットダウンします。
BIOS アップデート Instant Flash を実行
ダウンロードしたファイルを保存した USB メモリを挿したまま、パソコンを起動。ロゴ表示画面で F2 もしくは DEL を押して BIOS 画面を開きます。
BIOS更新後は各種設定が初期化されます。F12 でUSBメモリに画面キャプチャーが保存できるので、必要な箇所は記録しておくと良いです。
中央下にある [Instant Flash] ボタンを押すと BIOS アップデートが開始。
BitLocker と TPM に関する暗号化機能を無効にするようにメッセージが表示されます。先程の手順で BitLocker の設定を「保護の中断」や「無効化」に変更しても表示されるので、問題なければ [はい] で進みます。
自動的に更新用の .ROM ファイルが選択されます。そのまま [更新] ボタンで次へ。
BIOS アップデートの確認メッセージで [はい] を選択。続いて Enter キーを押下すると、パソコンが再起動して BIOS アップデートが実行されます。
実行後は、このまましばらく放置。プログレスバーが表示され、アップデートが完了すると自動的に再起動します。
起動後は BIOS 設定の見直しを忘れずに
BIOS アップデートが終わると、自動的に再起動して Windows が起動します。
前述の通り、更新後は BIOS 設定が初期化されます。FAN チューニングやメモリの XMP プロファイルなど、手動で変更していた設定は、改めて BIOS 画面から設定するのをお忘れなく。
ついでにバージョンが更新されているか、確認しておきます。
改めて再起動して、Windows が正常起動すれば BIOS 更新完了です。