アプリを起動するために Java が必要と言われた場合にインストールしなくてはいけないもの

Windows で Java のプログラムを利用する場合、アプリだけダウンロードしても動かすことができません。ランタイムと呼ばれる、アプリケーションを動かすための実行環境をインストールする必要があります。
ただ Java に詳しくなければ、ランタイムと言われても何をインストールすれば良いのか迷子になってしまうでしょう。そこで初めて Java をインストールする方のために、ランタイムのインストール手順を解説していきます。
Java のランタイム (JRE) をダウンロードする
まずはダウンロードサイトへアクセスします。現在はデータベースで有名な Oracle のもとで管理されていますが、ランタイムだけであればバージョン8が個人利用に限り無償で利用できるので、そちらからダウンロードします。
リンク先のダウンロードボタンからファイルを入手できます。
Java 8 JRE をインストールする
ダウンロードしたファイルを起動します。
あとは画面の指示通りに進んでいくだけです。インストール後は特になにも設定することなく、拡張子が jar のファイルを起動できるようになります。
Minecraft の Forge 等、一般的な Java アプリはここまでの手順で起動するはずです。
最新版の Java が必要な場合
上記で紹介したのは、ランタイム (JRE) のみが提供されている最後のバージョンである Java 8 のファイルです。バージョン9以降の Java でないと正常に動かないケースにおいては、最新版の Java を導入します。
Java 8 の JRE で問題なく動いていれば、最新バージョンを導入する必要はありません。
ただし Java 9 以降は、ランタイムの配布が行われていません。アプリを提供する側で、ランタイムとセットでインストールさせるように方針が変わっています。そのため、わざわざ最新バージョンの Java を個人でインストールする機会はほとんど無いと思っています。
それでもどうしても必要な場合は、Oracle の公式サイトからダウンロードしてください。
JDK をダウンロードする
リンク先に Oracle JDK のインストーラーダウンロードページへ進むリンクがあります。ここから遷移してください。
移動したページの下部にダウンロードリンクがあります。実行環境の OS に合わせたファイル (末尾が .exe のもので OK) を選択します。
ライセンス許諾に同意するチェックを入れると、JDK がダウンロードできるようになります。
余談ですが Java は3月・9月と半年ごとにメジャーアップデートする方針になりました。1つでも古いバージョンをダウンロードするには Oracle のユーザー登録を求められるので、通常であれば最新バージョンの利用で問題ありません。
JDK をインストールする
ダウンロードしたファイルを起動し、指示通り進めばインストール完了です。
ただし JDK を導入した場合は、これだけで終わりではありません。拡張子が jar のファイルを直接起動できるように、パスを通す作業を追加で行います。
Java の実行環境のパスを通す
パスを通すと jar ファイルがどこにあっても Java を動かせるようになります。パスについてよく分からない方は、以下の手順をそのまま真似て設定してください。
マイコンピューター (Windows 10 の場合は PC) を右クリックして [プロパティ] を開きます。システム情報画面が表示されるので、左側の [システムの詳細設定] に進みます。
システムの詳細画面から [環境変数] をクリックします。
上にあるユーザー環境変数にある Path を選択し、編集画面へ進みます。もし Path 変数が無ければ新規で作成してください。
あとはリストの末尾(新規の場合は変数値)に、Java をインストールしたフォルダにある bin フォルダまでのパスを追加します。(空欄をダブルクリックすれば入力モードになります)
今回の例ではバージョン 14.0.1 をインストールしているので、Java のインストール先のフォルダに bin を加えた以下のパスを設定します。
C:\Program Files\Java\jdk-14.0.1\bin
インストールする Java のバージョンが異なれば、フォルダ名称が異なります。自身の環境を確認した上で、値を設定するようにしましょう。
これで JDK のインストールから、拡張子が jar のファイルを実行できるようになりました!
以上、Java の実行ファイルを起動するために必要な環境を構築する手順の紹介でした。