マネーフォワードクラウド確定申告でよく使う便利機能!これで個人事業主の会計管理も楽で便利になる

個人事業主として開業をして3年。
2019年を迎えて、現在は4度目の確定申告の準備の真っ只中です。65万円の特別控除を受けられる青色申告の事業主として申請しているため、日頃から次のような複数の帳簿を管理している状況です。
- 現金出納帳
- 売掛帳
- 買掛帳
- 固定資産台帳
- 総勘定元帳
- 仕訳帳
これらの帳簿を管理する上で、Excel のような表管理ソフトを利用するのも可能ではありますが、入出金の整合性をきちんと管理するのは結構大変です。他にも収益毎に細かいサマリーをとったり、入出金の変動を把握するにも、わざわざ関数式を準備したりと手間ばかり掛かってしまいます。
ある程度 Excel を使いこなせても、精度の高いツールを作るのは相当時間を費やさなくてはいけません。そこで僕自身は、開業当初からクラウド会計ソフトを使って帳簿付けを行ってきました。個人事業主における会計ソフトの必要性については、次の記事でも詳しく触れているので、参考にしてください。

事業主として働く以上、業務の一環として会計管理は必要になります。これから何年も付き合っていくものなので、会計ソフトを選びは慎重に行わなくてはいけません。上記の記事でも触れていますが、僕は複数のクラウド会計ソフトを利用して、最終的に自分のやり方に合った マネーフォワードクラウド確定申告 の有料会員になりました。
クラウド会計ソフトはどれが良いのか?それは実際に使ってみないと分かりません。事業内容によっても、人それぞれ使いやすさの感じ方は異なります。
そこで今回は僕がマネーフォワードクラウド確定申告を3年近く使ってきて、実際によく使っている便利機能や、仕訳入力の手間を楽にするためのノウハウを紹介していきます。是非クラウド会計ソフト選びの参考にしていただければと思います。
よく使うマネーフォワードクラウドの便利機能
口座連携による入出金データ自動連携
銀行口座をネットバンキング登録するだけで、入出金の情報を連携できる機能です。事業に関わる口座を全て登録しておけば、口座残高の動きを確実に抑えることができます。
入出金の処理が行われると、このように未仕訳のデータとして画面上に表示されるようになります。ここでは、取引された全ての明細が連携される仕組みになっています。
この未仕訳と記載された部分をクリックすれば、仕訳入力画面に遷移するので、クリックするだけであっという間に仕訳データとして登録が行われます。
しかも、勘定科目の候補値が予め提案されるのも嬉しい機能です。
ただ、この候補となる勘定科目が必ずしも正しいわけではありません。売掛金として処理しなくてはいけない明細に、売上高として候補が出てきたりもします。でも安心してください。
この自動仕訳は、ある程度パターンが決まっているものに対して、候補値を登録できる自動仕訳ルールを登録することができるのです。
取引先の入金元や出金先の情報が、大きく変わるようなことは滅多にありません。ある程度の年数を経れば、自身がカスタマイズした自動仕訳ルールに則って、どんどん仕訳の登録が楽になっていきます。僕自身も、もうほとんどの取引で勘定科目を変えるようなことはせずに、仕訳ルールに従ってクリックだけで登録できるようになりました。
勘定科目の補助科目登録
確定申告に向けた会計処理をする上では、各明細に勘定科目さえしっかり割り当てれば問題はありません。それでもこの勘定科目を更に細分化することで、得られるメリットもたくさんあります。
例えば、売掛金や売上高に対して、それぞれ取引先ごとに補助科目を用意すれば、年またぎでの売掛金の状態を細かく把握できたり、補助科目ごとの推移を確認するのも容易になります。特に事業主貸や消耗品費は、扱われる幅が広すぎるため、自分が管理しやすいように補助科目を用意することが多いです。
細かくしすぎても逆に管理が煩雑になってしまうので、自身である程度把握しておきたい範囲でのグルーピング機能として使うと便利です。
消耗品費に「自宅利用50%」のような補助科目を用意していますが、これは事業とプライベートの両方で使う場合に用いています。いわゆる家事按分に対応させるための補助科目ですね。
家事按分の仕訳は、明細ごとに記述する必要はありません。年末にまとめて、決算整理として記述することが可能です。マネーフォワードクラウド確定申告では、家事按分の割合を事前に登録しておくことで、決算整理の処理を一括で登録することができます。
家賃や電気代の按分、通信費や車両費の按分など、個人利用分と事業利用分が混在する支払においては、この家事按分一括処理を利用するのが非常に便利です。この事業での利用割合を登録する上で、補助科目の存在が大いに役立ってくれます。
例えば先ほどの「自宅利用50%」の補助科目の場合、事業利用割合は 50% になります。全ての消耗品ではなく、一部の消耗品に按分が必要なケースにおいて、補助科目があることで細かい家事按分の指定をすることができるのです。
上記の例はサンプルですが、水道光熱費であれば電気代だけを按分の対象にするといったイメージになります。(ガスは事業での利用がないので、個人利用100%として登録はしない)
家事按分の詳しい内容は、マネーフォワードクラウドの公式サポートページの内容を確認してください。
なお決算書は、勘定科目ごとの合計値のみが記されるので、補助科目は表に出てきません。補助科目単位でのサマリーが必要であれば、会計帳簿の 残高試算表 にて確認することができます。
仕訳辞書の登録
便利機能1として紹介した口座連携は、残高の変動があった場合にのみ利用できる機能です。
一方、売掛金のように売上が確定しても、未入金の状態においては、事前に 売掛金(借)売上高(貸) の明細を手動で入力しなくてはいけません。また、事業主借ではなく現金支払いで会計処理した場合も、同様に仕訳の手動入力が必要になります。
その時に使える便利機能が、仕訳辞書の登録です。
仕訳明細の入力において、いちいち借方・貸方の勘定科目や補助科目を選択するのは面倒です。この仕訳辞書を使えば、パターン化された仕訳を予めデータ登録することができるのです。
辞書登録するために、最初は手動で各勘定科目等の明細データを入力する必要があります。仕訳辞書名は任意の名前が付けられます。
一度登録すると、仕訳辞書のプルダウンに表示されるようになります。あとはそこから選択するだけで、登録時の情報がそのまま表示されます。金額も登録したままのデータが呼び出されるので、必要に応じて入力値を変更するだけでおしまいです。
なお、この明細入力画面から仕訳辞書の内容を更新することも可能です。
頻繁に発生する仕訳だけでなく、個人事業税の支払いなど、年に1度しか入力しないような仕訳も登録しておくと便利です。頻度が低い仕訳は、勘定科目の選択科目を忘れてしまうことが多々あります。わざわざ前年度の仕訳を見返す手間を省くため、年1回の仕訳項目であっても、辞書登録をしておくと良いでしょう。
ちなみにこの仕訳辞書のプルダウン値は、並び順を任意で決めることができます。頻繁に使うものを先に表示されるようにして、年1回しか使わないものを最後の方に表示されるように並び替えることで、一気に使い勝手が良くなります。
売掛金だけでなく、現金払いや事業主借で処理する機会の多い交際費や消耗品費、交通費(電車・バス・タクシー代) は利用頻度が高いので、辞書登録を活用すれば入力の手間が最小限になります。
使い続けるほど便利になるマネーフォワードクラウド
自分に合ったソフトに進化していく
上記で紹介した便利機能は、使い続ければ使い続けるほど、どんどん洗練されて使いやすくなっていきます。自動仕訳や仕訳辞書を上手に使いこなすことで、勘定科目の選択ミスも無くなり、確定申告前の最終チェックで手戻りが発生することもほとんどありません。
経費等の入力を一気に済ませたい場合にも、仕訳辞書があれば、金額を変更するだけで一気に登録することだって出来ます。
僕自身は取引先の関係で複数口座を使っていますが、自動連携のお蔭で口座残高の状況もマネーフォワードクラウドにログインするだけで確認できる上、わざわざ通帳の内容を確認する機会も無くなり、余計な作業が無くなった印象を持っています。
仕訳入力に時間を掛けない!
仕訳の入力はどんなに時間を掛けても、1円の利益も生まれません。帳簿は日常的に記載しなくてはいけないものであるがゆえ、そこに掛ける時間や手間を最小限にするのは事業主にとって必要不可欠です。
クラウド会計ソフトを使う最大のメリットは、仕訳入力が簡単になる点、そして金額のズレの無い確実な帳簿付けを行える点にあります。
最近はもう仕訳辞書の新しいパターンを登録する機会も無くなり、仕訳辞書選択 → 金額入力 だけで仕訳明細処理を終わらせるのがほとんどです。最初は会計の仕組みに慣れるまで戸惑うこともありましたが、経験が物をいうと言えば良いのか、当時と比べると帳簿付けの時間は半分ほどになりました。
金額相応の価値は十分にある
マネーフォワードクラウド確定申告は、年契約で9,504円(税込)です。年間を通して、帳簿付けのストレスを限りなくゼロに近付ける便利機能がたくさんあるので、投資額としては決して高い買物ではありません。
3年近くマネーフォワードクラウド確定申告を使って来て、今のところ満足度は高いです。それは他の会計ソフトと使い比べて、自分に合うと感じたソフトを最初に選んだのが大きいと思っています。
冒頭で説明した通り、ソフトウェアの使い勝手は人それぞれ抱く印象が異なるので、一概にマネーフォワードクラウドがおすすめだとは言い切れません。それでも実際に使い込んできた経験から、個人的にはマネーフォワードクラウド確定申告が、最も使いやすかったソフトだと言い切れます。
ソフト利用におけるノウハウは、ネット上に多くの情報があります。使い方で迷うのは、慣れていない最初だけです。僕自身は、非常によく出来たソフトウェアだと思っています。ぜひ、会計ソフト選びで迷っている方は、一度マネーフォワードクラウド確定申告を使ってみてはいかがでしょうか。
公式ガイドブックプレゼントキャンペーン実施中
現在、新規で年間プランを登録した方を対象に、2019年版の公式ガイドブックをプレゼントするキャンペーンが実施されています。このガイドブックは、マネーフォワードクラウド確定申告の利用方法に限らず、会計入力に関するノウハウを知ることもできる書籍になっています。
僕自身も、マネーフォワードクラウド確定申告を新規に登録した際に、キャンペーンでガイドブックをいただきました。日常の帳簿付けだけでなく、最終的に確定申告の書類を作成する上でも、幾度となく参照しました。この本のお蔭で、初年度もある程度スムーズに処理ができたのではないかと思っています。
まだ開業して日が浅く、確定申告の準備が全くできていなくても、クラウド会計ソフトを使えばまだ十分間に合います。今なら参考になるガイドブックが手に入るキャンペーンも行っていますので、これを機にマネーフォワードクラウド確定申告をぜひ一度お試しください。
なお年間50明細までであれば、無料会員として確定申告書を作成することも可能です!
以上、会計管理が楽になる、マネーフォワードクラウド確定申告でよく使う便利機能のご紹介でした。