動作の遅いブラウザをやめよう。Internet Explorer の時代は完全に終わりました

更新日: 公開日:2021/04/30
Internet Explorer は重くて遅くて時代遅れのブラウザ

パソコンでのインターネット利用において、以下の症状に心当たりがある人は必見です。

  • Web ページの表示が遅い
  • ページのレイアウトが、たまに崩れている
  • 画面が全て表示されないとスクロールできない(最新のブラウザは全部表示しなくてもスクロールできる)

これらの主な原因として、ネット回線が遅い可能性があると考えている方は、少し考えを改めないといけないかもしれません。この上記理由で回線速度が原因になりうるものは、一番上の「表示が遅い」のみです。他の2つについては、別の要因が隠れている可能性があります。

まず、あなたが使っているブラウザを確認します。このページへのアクセス情報から、Web ページを描画するのに判断するデータを参照して自動的に判定します。

あなたの使ってるブラウザは IE 以外のブラウザ です

もしここで Internet Explorer を使っているなら、このまま先に進んでください。それ以外の方は、パソコンの性能不足である可能性が高いため、おそらくこの先の情報は参考になりません。

そもそも Microsoft が推奨していない

重要なことなので、最初に伝えておきます。

古いシステム用のブラウザである

Microsoft は Internet Explorer が必要な環境でない限り、新しいブラウザである Edge を使うように推奨しています。

Windows 10 においては、Microsoft Edge と Internet Explorer というふたつのブラウザーが搭載されていますが、弊社としましては、Internet Explorer との後方互換性が必要な業務 Web システムには Internet Explorer を利用いただき、Internet Explorer でなければならない場合以外は Microsoft Edgeをご利用いただくことを提案してきました。

僕自身、過去に Internet Explorer しか使えない業務用 Web システムを作っていたので、それが新しいブラウザへの移行を阻害してるは重々承知しています。しかし Microsoft が述べているように、そろそろ古い仕組みをやめて、新しいシステムを構築し直すタイミングです。

そんなこと言われても……ユーザーの立場で簡単にシステムは変えられません。今の段階では、古いシステム専用ブラウザだということを理解していただければ結構です。

IE のサポートチームも利用を推奨しない

続いて日本マイクロソフトのサポート情報ブログ。タイトルと1文目の内容が、全てを物語っています。

Internet Explorer は可能な限り利用せずに Microsoft Edge などモダン ブラウザーを利用しましょう

「可能な限り利用せず」とは、言葉を強くすると「使うな」と同じです。Edge って新しいブラウザ作ったら、そっちを使ったほうが快適だよ!といった内容が書かれています。

上記サイトは GitHub に書かれたもので、Microsoft としての公式見解ではありません。しかしこのブログは、Edge / Internet Explorer (IE) サポートチームにより情報発信されているものです。

Internet Explorer は遅い

Internet Explorer はめっちゃ遅い

この先 Internet Explorer を IE と略していますのでご承知を。

パソコンの性能がもったいない

Internet Explore は古い時代のブラウザです。そして最も重要なポイントとして、最新の Windows 10 で快適に動くような作りをしていません。つまりいくらパソコンが新しくなっても、IE を使っている限り動作がもっさりしてしまうのです。

むしろ古いパソコンであっても OS が Windows 10 であれば、Internet Explorer 以外のブラウザを使えば、もっと動作がサクサクした快適な環境を手に入れられます。

最新版の Internet Explorer 11 は古い

もう Microsoft は IE の開発を終了しています。最新版のバージョン 11 といっても、リリースされたのは 2013 年です。既に7年以上が経過した、化石のようなブラウザなのです。しかも、2022年6月15日に IE11 のサポートが終了 すると公式に発表されました。

問題なのは古いソフトであることよりも、最新版の Windows 10 に最適化されていない点です。IE を使う上で最もイライラするのが、画面が全て表示されないとスクロールできない作りであること。

スクロールバーが動かせるようになるまで時間がかかる原因はIE

画面を開くたびに数秒待たされる。こんなに動作がもたつくブラウザは他にありません。この事象は Windows 10 を使い始めてから目立つようになったと感じているのですが、もしかすると他のブラウザが快適になりすぎて IE が遅く感じるようになった可能性も否めません。

他のブラウザは、スクロールできるようになるまでの待ち時間がありません。画面を開いたらすぐにスクロール可能です。

Internet Explorer は新しい技術に未対応

レイアウトが崩れる原因

少しだけ技術的な話をすると、ウェブサイトのデザインを表現するために CSS と呼ばれるプログラムが利用されます。この CSS は時代とともに新しい機能が追加され、ブラウザで表現できる幅がどんどん広がっています。

しかし IE は最新の CSS 技術が取り込まれていないため、閲覧するサイトによっては IE が CSS の内容を理解できません。そうなると画面のレイアウトが崩れたり、必要な情報が非表示になったりして、IE を使ったユーザーが不利益な状態になってしまうのです。

例えば iPhone で有名な Apple の公式サイトを見てみましょう。

Apple.com を IE で閲覧

Internet Explorer で閲覧すると、公式サイトとは思えないほど残念な表示になってしまいます。

これを他のブラウザで閲覧すると一気にレイアウト崩れは改善し、IE 閲覧時には見えなかった画像データも表示されるようになりました。

Apple.com を IE 以外のブラウザで閲覧

このように、ブラウザが古いだけで得られる情報量が減ってしまうのは驚いたかもしれません。しかしこれは氷山の一角であり、実は気付かないうちに閲覧できていない情報がある可能性は否めません。

なお2020年夏のアップデートにより、IE と Edge 両方が利用できる環境において、IE 非互換のサイトにアクセスすると自動的に Edge が起動する機能が追加されました。先ほどの Apple 公式サイトも、IE で開こうとすると勝手に Edge に転送されます。

この自動転送されるサイトは、Microsoft で管理しているリストに掲載されたサイトのみが対象です。そのうち大半のサイトが強制転送される日が来るかもしれません。

バグが多い

難しい話になるので簡単に説明すると、IE には直っていないバグが大量に残っています。中には、技術的に致命的なものも含まれています。現在の IE11 が抱えているバグは、本当は次のバージョンで修正するのが Microsoft のやり方でした。しかし IE の開発が終了した今、次のバージョン 12 の存在は幻となりました。

つまり IE が抱えるバグはそのまま。問題があっても開発が終わっているため、修正される見込みはありません。そんな動作が不安定なブラウザを使い続けるのは、思いの外リスクが高いと考えるのが正しい判断です。

ただしセキュリティーのバグに関しては、サポート期間に限り修正されます。

【対処法】どのブラウザを使えば良いのか?

Internet Explorer が使い慣れていて、そのまま継続して使いたいのであれば否定はしません。ただし IE は他のブラウザより動作が遅く、抱えている問題も多くあることを承知した上で使うようにしてください。

IE の代わりに使えるブラウザ

ここまで読んで、もし Internet Explorer を使うのをやめようと考えているのであれば、次のブラウザを試しに使ってみてください。

Edge は Internet Explore の代わりに開発された最新のブラウザです。Windows 10 の標準ブラウザであるため、パソコンを買い換えるタイミングで IE から Edge に変更される方が多い印象を受けます。Chrome は Google が開発したブラウザで、Android ユーザーであればスマホの標準ブラウザとして使ってると思います。

実はこれら2つのブラウザは、ほぼ中身が同じです。Edge のバージョンアップにより、搭載しているエンジンが Chrome に載っているものと同じになり、処理性能が一気に向上しました。

Edge と Chrome どっちがいい?

どちらを使うかは好みに依ります。良し悪しも特にないので、選ぶ上でのヒントをお伝えしておきます。

Edge を選ぶポイント

  • 迷うなら Microsoft 純正の Edge がおすすめ
  • パソコンが古いなら Chrome より Edge
  • アドオンをダウンロードして機能拡張できる
  • 拡張ツールは Chrome のほうが多い
  • タッチ式モニターとの相性が良い
  • Edge 利用者は IE 利用者の約 2.5 倍

Microsoft Edge

パソコンに詳しくないのであれば、外部のアプリを使うよりも Microsoft が提供している Edge を使ったほうが無難です。そもそも Windows に搭載していたブラウザをそのまま使っているのですから、まずは Edge に切り替えるほうが敷居が低いと思います。

なお「お気に入り」の移行方法は Microsoft のサイトをご確認ください。

また日本マイクロソフトのサポートブログにて、Edge への移行ガイドラインを掲載しています。こちらも参考にすると良いです。

Chrome を選ぶポイント

  • Android スマホ利用者におすすめ
  • スマホで登録したブックマークが共有できる
  • プラグインをダウンロードして機能拡張できる
  • Chrome 利用者は Edge 利用者の約 2.5 倍

Google Chrome

Edge よりも歴史が長いため、利用者は多いです。そして頻繁にアップデートが行われ、もうバージョン 90 を超えています。現在は中身が Edge と同じなので、Edge にも同じバージョン 90 のエンジンが搭載しています。

Windows 以外のマシンとブックマークなどの情報を共有できる点においては、Chrome のほうが使いやすいです。

まとめ

  • ブラウザの動作が遅いのは IE が原因
  • Windows 10 と IE は相性が悪い
  • IE11 は最新バージョンでも古いブラウザ
  • IE の技術が古くて表示が崩れる場合がある
  • IE は今後バージョンアップされない
  • IE の大きなバグは今後直る見込みがない
  • ブラウザを変えれば動作が快適になる可能性が高い
  • 乗り換えるなら Edge か Chrome がおすすめ

普段から Internet Explorer を使っていると、その動作の遅さに気付かないことがあります。人によっては、動作が遅い原因がパソコン本体にあると思っていて、実は IE の利用をやめたら動作がサクサクになったケースもあります。

これまで使い慣れたブラウザを変更するのは、少し抵抗があるかもしれません。始めのうちは使いづらいかもしれませんが、新しいブラウザの快適な動作のおかげですぐに慣れると思います。

快適なインターネット生活のために、ぜひ乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。個人事業主として独立して Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりしています。

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