Windows 11 ノートパソコンをサブモニター化する方法【Windows標準機能】タブレットにも対応
Windows 11 の標準機能を使えば、ノートパソコンを簡単に外部モニター化できる。
条件は1つだけ。
2台の Windows 端末が、同一ネットワーク上にいること。
Miracast の機能を使うため、有線でも Wi-Fi でも構わない。今回は Windows 端末同士を接続して、デュアルモニター化する手順を紹介していく。
ここでは便宜的に、サブモニター化する側の端末を「サブ端末」と定義して話しを進めます。
手順
- それぞれの端末で Windows にログイン
- 設定でプロジェクション機能を解放
- 「接続」アプリ経由でワイヤレス接続
- ノートパソコンが外部モニターになる
- マウス、キーボードは共有化される
ケーブルを接続する必要はなく、全て Windows のアプリでネットワーク経由で接続します。
MacでiPadを外部モニター化するSidecarの機能と似ています。ここで紹介する機能は、Windows 端末同士であれば、パソコン、タブレットどちらもサブモニター化できます。
事前準備|設定を確認する
それぞれのパソコンを起動。ログインしたら、サブモニターとして利用する端末の設定を行う。
サブモニターとして使う端末での設定
- Windows の設定を開く
- 左上から「プロジェクション」と入力して「プロジェクションの設定」を開く
- 一番上の出力設定が [常にオフ(推奨)] であることを確認する
もし、プルダウン項目が存在しない場合、プルダウン上にある「オプション機能」から「ワイヤレス」と検索して、ワイヤレス ディスプレイ機能をインストールすれば表示される。
そしてもし、会議など電源接続できない環境でサブモニター化する場合は、画面下にある「この PC は、電源に接続されている場合にのみプロジェクション用に検出できます」をオフにしておくと良い。
接続する|接続待機の設定と接続方法
1. サブ端末を接続待機状態にする
- 設定を確認したサブ端末で、 Windows アイコンをクリック
- 左上の検索ボックスから「ワイヤレス」と検索して「ワイヤレス ディスプレイ」を起動する
- 次の接続待機画面が出たらOK
画面上の NJ-PRO9 とは、僕のサブ端末につけたパソコン名称。メーカー品であれば、コードのような名前が初期設定されている。
2. メイン端末から接続する
- メイン端末の Windows アイコンをクリック
- 左上の検索ボックスから「ワイヤレス」と検索して「ワイヤレス ディスプレイに接続する」を選択
- 画面右下に表示される接続先のパソコンを選択
3. 接続完了後の操作
サブ端末側で接続待機していた画面が、サブディスプレイとして機能するようになる。
サブ端末側の操作で、ウィンドウの上にある矢印アイコンをクリックすれば、全画面表示になる。
そして、全画面の状態からサブモニター化を終了する場合は、サブ端末で画面の上のほうにマウスカーソルを合わせて、ウィンドウを閉じるだけ。
こんな感じで、ノートパソコン側はサブモニターとして動きます。
ちなみに、僕が使っている端末は Surface Pro。キーボードを外してタブレットのように扱える。こんな感じでスタンドを利用すれば、まるで外部モニターそのもの。
使っているは、サンワサプライのタブレット用アームスタンド。レビュー記事も書いているので、参考にしてください。
おまけ|アプリを使ってキーボード共有できる
ワイヤレス接続によるデュアルモニター化は、パソコンに負荷が掛かる。サブ端末側の性能が低いと、表示に遅延が生じてしまう。
もし起動した複数のパソコンで、キーボードとマウスを共有化するのが目的であれば、デュアルディスプレイにするよりも Mouse Without Borders のアプリを使ったほうが、快適に利用できる。
パソコン間のコピー&ペーストや、ドラッグ&ドロップによるファイル移動にも対応。詳しい設定ほうほうなど、次のページで解説している。参考まで。
以上、ノートパソコンを外部モニターとしてサブモニター化する方法でした。