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宇都宮観光は餃子だけじゃない!大谷石の地下採掘場跡は幻想的な地下空間!存在感は地下ダンジョンそのもの

更新日: 公開日:2017/02/26
大谷石の地下採掘場跡に行ってきた

「宇都宮と言えば餃子」と合言葉のようにセットとなっているので、有名な観光地があまり無い印象を受けますが、地元の人もイチオシする観光スポットがあるのをご存知でしょうか。

その名も「大谷(おおや)資料館」です。

餃子屋巡りの旅行ついでに行ってきました。ここはかつて石の採掘場として利用されていた地下空間を、その歴史資料とともに公開しています。冒頭の写真の通り、その地下採掘場跡の大きな空間は、見るものを圧倒する存在感があります。

この採掘場跡へ行くまでは「そんなところ知らない!」と思っていましたが、いざ行ってみるとどこかで見たことがあるような感覚がありました。名前は知らずとも、実は多くの人が目にしている有名なスポットなのです。詳しい話は後述することにして、まずは大谷資料館がどのようなところか見ていきましょう。

大谷資料館の魅力

大谷資料館の外観

石の町だけあって大谷町へ近付くと、いたるところに石でできた建造物が目に入るようになります。特徴のある石垣や全体が石でできた蔵など、土地柄ならではの風景に不思議な気分になりました。

無料駐車場から資料館まで少し歩くのですが、その道を進む途中であっと驚くようなことが起こります。外を歩いているにもかかわらず、肌に感じる空気が一気に変化するのです。地下空間から吹き出す冷気に覆われ、冷蔵庫の中に瞬間移動したのではないかと思わせるような感覚が訪れます。

埋蔵量は10億トンと推測されるだけあって、周りを見渡す限り石だらけ。石材採掘の対象になっている部分は石の層の厚みが 300m にもおよび、石材として最も採掘されている部分でも 185m 前後の厚みがあるそうです。

大谷石の塊

地下採掘場はまるでゲームの世界のような空間

大谷石地下採掘場の様子

資料館の入口で料金(800円)を支払い階段を下ります。そこに広がるのは、見渡す限り石の空間。想像を遥かに超える大きさに驚くと共に、そこに広がる幻想的な風景に感嘆するしかありませんでした。

真っ直ぐ掘り進められた採掘跡にライトアップが施され、見るものを魅了します。目に入るもの全てが非日常的であり、その姿は地下迷宮のような独特な雰囲気があります。

大谷石地下採掘場の様子

感動するといった直感的なものではなく、言葉では表現しづらいのですが、未知の世界へ誘われたワクワク感に満たされるような感情が沸き起こりました。これは写真だけで決して伝わるものではないので、実際に自分の目で見て、肌で感じて欲しいと思います。

地下採掘場の気温は 10℃ 以下

僕が出向いた日は、気温が30度を超える蒸し暑い日でした。冒頭で説明した通り、採掘場へ向かう道のりで感じた冷気は地下からやってくるもので、採掘場内の気温はたった 10℃ しかありません。

年間を通しても平均的に 10℃ 以下です。出掛ける時は、何か1枚羽織るものがあると良いです。外があまりに暑かったので僕は半袖のまま採掘場内を過ごしましたが、出る頃には体がキンキンに冷えてしまいました。

大谷石地下採掘場の様子

採掘場跡内は順路がある程度決められており、ゆっくり歩いても40分から1時間程度で全体を見てまわれます。地下内部は風が無いので極端に寒さは感じないものの、半袖短パンで行くような場所ではないことは覚えておいてください。

あの有名なプロモーションビデオも大谷石採掘場跡で撮影された?!

大谷石採掘場跡で行われたレセプション

こんなにも独特な空間は日本でも類を見ないロケーションであるため、有名アーティストのプロモーションビデオや、大手企業のレセプション会場としても利用されています。上の写真はドン・ペリニヨンのレセプションで使用されたもので、そのまま採掘場内に展示されています。

他にもドラマや映画、CM にも利用されており、その数は優に 100 を超えている状況です。僕が「どこかで見たような感覚」があったのは間違いではなく、映像を通して確かに目にしたことがあるものでした。

採掘場内には「この場所で○○の撮影が行われました」と書かれている場所もあり、過去の記憶とシンクロすれば感動すること間違いなしです。

大谷地下採掘場跡で撮影されたミュージック PV

あまりにも数が多いため、メジャーなところをいくつかピックアップしておきます。

  • X JAPAN「Forever Love」1996年
  • GLAY「SOUL LOVE」1998年
  • 工藤静香「BLUE ZONE」1999年
  • Bz「MAY」2000年
  • フジファブリック「モノノケハカランダ」2005年
  • 東京事変「喧嘩上等」2006年
  • JUJU with JAY’ED「明日がくるなら」2009年
  • 板野友美「Little」2014年
  • 三代目 J Soul Brothers「S.A.K.U.R.A.」2014年
  • androp「Dreamer」2015年
  • [Alexandros]「NEW WALL」2016年
  • BiSH「Stereo future」2018年
  • MAN WITH A MISSION「DarkCrow」2019年

映画であれば「るろうに剣心」や「仮面ライダー」そして「セーラー服と機関銃」でも撮影が行われました。僕は完全に GLAY 世代なので、あの SOUL LOVE の撮影場所が日本国内のしかも関東圏だったことに驚きを隠せませんでした。

他にも多くの撮影で利用され、その一覧が撮影実績として大谷資料館の公式サイトに掲載されています。興味のある方は是非ご覧になってください。

大谷資料館は宇都宮のおすすめ観光地!

大谷石地下採掘場のライトアップ

ここへ行くまでは、宇都宮観光ついでの寄り道程度に考えていました。しかし実際に足を運んでみると、観光目的の需要を十分に満たしてくれる最高の場所でした。

平日で閉館間際の時間帯だったこともあり、ほとんど人も居なく貸切に近い状態。ゴールデンウィークのような観光シーズンはかなり多くの観光客が訪れるようですが、あまりにも地下空間が大きいので人の多さはさほど気にならないと思います。

車だと宇都宮駅から20分

せっかく宇都宮まで遊びに行くなら、餃子を食べたらおしまい!では勿体ないです。大谷資料館は宇都宮駅前から車で20分程度の距離にあります。

路線バスも JR 宇都宮や東武宇都宮駅から1時間に1、2本走っています。時間に余裕のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

最後に大谷資料館の情報をまとめておきます。

大谷資料館について

住所栃木県宇都宮市大谷町909
地図Google マップ
電話番号028-652-1232
料金大人 800円 (高校生以上)
子供 400円 (小・中学生)
※ 未就学児は無料
営業時間4月 ~ 11月: 9:00 ~ 17:00
12月 ~ 3月: 9:30 ~ 16:30
※ 最終入館は30分前
休館日4月 ~ 11月:なし
12月 ~ 3月: 火曜日(祝日の場合は水曜休み)
12月26日 ~ 1月1日
※ 他、臨時休館があり、電話での確認を受け付けています
駐車場あり(300台以上)
公式サイト大谷資料館

大谷資料館までのアクセス

大谷資料館 入口

車の場合

【東北自動車道】
・ 鹿沼 I.C. から約20分
・ 宇都宮 I.C. から約12分
【北関東自動車道】
・ 宇都宮/上三川 I.C. から約40分
・ 壬生 I.C. から約30分

※ JR 宇都宮駅からは約30分の道のりです

バスの場合

・ JR 宇都宮駅西口6番乗場より約30分
・ 東武宇都宮駅からは、東武駅前バス停より約20分

資料館入口のバス停からは、徒歩5分で資料館に到着します。帰りは「大谷経由・JR宇都宮駅行き」のバスに乗車してください。分かりやすいように時刻表のリンクを載せておきます。

ちなみに「東武駅前」のバス停は駅前ではなく、少し離れた大通り沿いにあります。場所が分からない人は Google で「東武宇都宮駅から大谷資料館まで」と検索すれば、バス停の位置が分かります。

カメラでの撮影においては、三脚や一脚、自撮り棒を使用することが禁止されています。他にも注意事項があるので、予めチェックしておきましょう。

※ 許可なく2時間以上にわたる撮影と、三脚・一脚や自撮り棒など撮影用器具等を使用した撮影や、階段・踊り場・狭い通路などでの立ち止まっての撮影及びカメラを床や手摺りなどに固定しての撮影は、一般のお客様から迷惑行為のご指摘が多いため禁止とさせていただきます。更に、モデル立ちしての撮影等や、人形や小道具などを使用した撮影と、コスプレや奇抜な衣装等を着ての撮影も有料となりますので、申請して許可が必要となります。なお、当館で撮影した映像を無断で商業目的に使用する事はできません。お客様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

※ 館内で大声を上げたり楽器の演奏や石舞台上などでのダンスパフォーマンスなどは、他のお客様のご迷惑になりますので禁止とさせていただきます。(小・中学校の団体での合唱などは、事前に申請して許可が必要です。)

※ 当館地下坑内での飲食は禁止です。さらに飲酒をされたお客様の入館は原則としてできません。万一の事故・怪我などの責任は負いかねますので、あらかじめご了承ください。

アクセス情報 – 大谷資料館

資料館のすぐそば!高さ 約27m の「平和観音」

大谷石の採掘場跡の岩壁に彫られた平和観音

大谷資料館から徒歩10分の場所には、大谷石の採掘場跡の岩壁に彫られた巨大な観音様が立っています。(近くに市営の無料駐車場あり。)

この観音様は、高さ 88尺8寸8分(26.93メートル)もあり、第二次世界大戦の戦没者への慰霊と世界平和を祈念して彫刻された像です。昭和23年から6年の歳月を掛けて、全て手掘りで作製されました。

この像が立つ大谷公園への入場料は掛かりません。すぐ裏手にある大谷寺・大谷観音を含め、宇都宮の観光地としては有名な場所のようなので、時間のある方は資料館の見学ついでに立ち寄ってみてください。

以上、宇都宮の観光スポット「大谷資料館・大谷石採掘場跡」の紹介でした。

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このブログの運営者

NJ

東京在住の個人事業主。まとまった仕事が片付くと妻と日本中を旅しているので、その記録を残しているブログです。移動手段は車がメイン。本州であれば車中泊しながら温泉に入ったり、あちこちの神社・仏閣巡りをしています。

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