「わからない」を「わかった」に変えるブログ

東京オリンピック柔道、敗者復活戦の権利はベスト8に残ること。銅メダルが2人になる理由はこれ

公開日:
TOKYO 2020 オリンピック

日本人選手の活躍で熱が冷めやらない、東京オリンピック 2020 大会。日本のお家芸ともされる柔道においても、各階級で好成績を残している。

そんな柔道の試合を観ていて、気になる点がいくつかある。1つは有効の判定がなくなったこと。これは柔道の判定ルールを、国際的な競技として分かりやすくするために、技あり・一本に絞られたようだ。

そしてもう1つが敗者復活戦について。テレビでは、敗者復活戦の試合数が少ないように思える。実際に調べてみると、試合に負けた全選手が敗者復活戦に出られるわけではないようなのだ。

敗者復活戦の権利はベスト8から

敗者復活戦の出場権は、準々決勝まで勝ち残った選手に与えられる。つまりベスト8に残った選手のうち、準々決勝で負けた4人の選手だけが敗者復活枠へいけるのだ。

そして準決勝に勝ち残った4人のうち、負けた2人で3位決定戦が行われる。

オリンピック柔道の敗者復活戦の権利

つまりベスト8に残ると、そこから最低2試合、1戦でも勝つと3試合戦うことになる。ちなみに8人中6人は、3試合行う。

銅メダルが2人に贈られる

敗者復活戦の権利を得た4人の中で頂点に立つと、銅メダルが付与される。そして3位決定戦の勝者にも銅メダルが授与される。個人競技なのに、表彰式で銅メダルの選手が2人いるのはこのためだ。

また柔道に限らず、レスリングやテコンドーといった格闘技種目において敗者復活戦が用意されている。これらの競技は、決勝戦まで残った2選手に直接対決で負けた選手が敗者復活戦に挑む仕組みだ。

レスリングやテコンドーは柔道と異なり、階級ごとの参加選手が16人と少ない。そのためこのような敗者復活戦が可能になる。

柔道の場合、元々ベスト4まで残った選手に直接対決で敗れた選手が、敗者復活戦の権利を与えられていた。しかしこれだと試合数が多くなりすぎるため、2009年8月の世界選手権以降、現在のルールとなった経緯がある。

\ この記事をシェアする /