カーリングで１人だけ長袖？半袖のプレイヤーと役割が違う？

カーリングの試合を見て、ふと気になったことはないでしょうか。

氷の上なのに、半袖でプレイして寒くないのだろうか？しかも、その半袖を着たプレイヤーと一緒に、長袖など温かい格好をしたプレイヤーもいる。カーリング選手の中には、やたら寒がりの人がいるのだろうか？

カーリングは半袖と長袖のプレイヤーがいる

藤澤五月さんだけ長袖？！

カーリング女子日本代表であるロコ・ソラーレの試合を見ていると、藤澤五月さんだけ長袖にネックウォーマーと、誰よりもホカホカな格好でプレイしている姿が印象的だと思います。

【#北京オリンピック】速報#カーリング 女子 予選リーグ

カナダ vs 日本

第9エンドに #藤澤五月 選手がダブルテイクアウトで安全に1点を加点。8−5とリードを広げ、俄然有利な立場で最終エンドを迎えます✨#Beijing2022 #gorinjphttps://t.co/oOdJns2eqZ pic.twitter.com/jFGK5jxw57

— gorin.jp (@gorinjp) February 11, 2022

2022年北京オリンピックの代表選手は、こちらの５名。リザーブは補欠として登録が必要なプレイヤー。通常、試合はリザーブ以外の４人でプレイします。

そして北京オリンピック予選。初戦のスウェーデン戦、２戦目のカナダ戦と、やっぱり１人だけ長袖。

なぜ長袖を着ている？

氷の上が寒いから長袖を着ている。

実は当たり前の答えでした。以上、長袖を着ている理由でした。

……と終わらせる前に、じゃあ半袖のプレイヤーはどうなのよ？という話もしておきましょう。こちらも結論は

半袖を着ている理由は「暑いから」

なのです（笑）。

長袖を着ているのは寒いから。半袖を着ているのは暑いから。同じ氷上にいるのに、この違いは何なのか？それは各プレイヤーの役割が違うためです。

スイーパーは暑くスキップは寒い

カーリングのストーンを投げる上で、４人の役割は次のように割り振られます。

ストーンが意図する方向に滑るように、スイーパーは手に持ったブラシでゴシゴシと氷を擦ります。この作業をずっと繰り返すのですから、体が熱くなるのも想像できる思います。

そしてチームリーダーでもあるスキップは、司令塔としての役割があり、ストーンの狙う位置、スイーパーがゴシゴシするタイミングを指示するのです。当然スキップもストーンを投げるので、そのときは別のプレイヤー（一般的にはサード）が指示を出します。

ポジションの役割

このようにスキップは、スイーパーのポジションにつかないため、体が熱くなるほど筋力を使わないのです。そして投石者（デリバリー）として、正確なプレイも求められるので、体が冷えて筋肉が硬直しないよう、常に長袖や温かい格好をしているというわけです。

ただ相手のストーンが、エリアのティーラインを超えたものはスイープ（ゴシゴシ）できます。この時は、スキップがスイープする場面を目にすると思います。また味方のストーンの滑りが悪いときも、２人のスイーパーに加えて、スキップがスイープすることもあります。

それでも頻繁にはスイープしないので、半袖になるほど体が熱くならないのでしょう。

まとめ

ちなみにリード・セカンド・サードの３名も、試合が始まった直後は長袖を着ている場合もあります。そして第１エンド、第２エンドが終わる頃には半袖になっています。また競技場のコンディションによっても体感温度が変わるので、絶対に１人だけ長袖とは限りません。

こちらのインスタグラムの画像を見るとわかる通り、最初の１枚目はみんな半袖で、２枚目はまだ長袖の上着を着ています。

最初から見ていると服装が変わるタイミングがあので、そのあたりを気にして試合を見ると分かりやすいと思います。