初めての USJ を楽しく過ごすための予備知識!無駄な待ち時間を過ごさないためのコツ
自宅のある東京から片道 500km の道のり。ひょんなことからペアチケットをもらったので、初めて USJ に行ってきました。せっかくなので出掛ける前に念入りな情報収集したところ、事前に調べておいてよかったと思うことが多々ありました。
予備知識なくディズニーランドやディズニーシーのような感覚で行ってしまうと、きっとルールの違いに戸惑うと思います。そこで、初めて USJ へ行っても思う存分に楽しむことができるように、経験から学んだことを紹介していきます。
USJ へ行くための事前準備
チケットは事前に用意する
まずは入場券が無いと、何も始まりません。チケット購入でならび、入場するために並ぶのは非効率です。開園前に並んでいる多くの人は、事前購入したチケットを手に入場待ちしています。
チケットの事前購入方法は大きく2つ。
- USJ のサイトから購入
- ローソンチケットでネット予約して店頭で受け取る
USJ のサイトから購入すれば、スマートフォンに QR コードを表示するチケットレス入場や、パークでの引き換え、そして宅配が選択できます。一番楽なのはチケットレスです。
スマホのチケットレス入場は QR コードがなかなか読み込めず、スムーズに入場できないことがあります。流れるように入場するために、紙に印刷されたチケットも用意すると良いです。
パーク引き換えは当日チケット購入と手間が変わらず、チケット交換・入場と2度並ばなくてはいけないので、USJ に行く前にチケットが手元にある状態にしておくことが重要です。
初めて行くならユニバーサルエクスプレスパスも用意したい
東京ディズニーリゾートにはファストパスと呼ばれる、アトラクションに乗るために並ぶ時間を短縮できるチケットが存在します。無料で手に入る反面、一枚取得したら次のファストパスを取得できるようになるまで2時間ほど待たなくてはいけません。
一方で USJ にはファストパスと同様、もしくはそれ以上の効果のあるエクスプレスパスが存在します。しかしこのパスはパーク内で手に入れるチケットではなく、事前購入が必要になります。しかも乗り物ごとに購入するのではなく、予め決められた乗り物が複数セットになったものが数種類用意されています。
値段は時期によって変動し、タイミングが合えば 5,000 円程度から、一番最上位のチケットで 20,000 円を超えてきます。これは入場券とは別のチケットになるので、USJ を楽しむには相当お金が掛かってしまうことを覚悟しなくてはいけません。
エクスプレスパスも入場券と同様に WEB で購入できます。当日 USJ に着いてからスマートフォン経由で購入し、QR コードを表示して利用できます。ただし一点だけ注意が必要です。
エクスプレスパスは発行枚数が限られているため、混雑が予測される日はかなり早い時期から購入しておかないと手に入らない場合があります。
空いている平日を狙って出掛けても、人気のハリーポッターのチケットが付いたエクスプレスパスは一週間前に品切れになることもあります。基本的に当日購入は期待できないものと考えておいてください。
ちなみに僕は、常に待ち時間が3時間を超えている「フライング・ダイナソー」のパスが付いた「エクスプレスパス4」を購入しました。なお、フライングダイナソーは大人気のため、パス購入時に入場時間が指定されるので注意してください。(30分単位で候補の時間から選びます)
一番人気のハリーポッターのパスを選ばなかった理由は後述しますが、簡単に言ってしまうとオープンと同時のダッシュでアトラクションに乗れてしまうからです。
USJ が空いている曜日を狙って行く
土日祝は言うまでもなく混雑しています。また日曜・祝日の翌日も、学生たちの振替休日により混雑していると言われています。金曜日は週末の前乗りにより混雑するため、狙い所は火曜日・水曜日・木曜日です。
目安として、エクスプレスパスの値段が安くなっている日を選ぶのが一番簡単ではないかと思います。前述の WEB チケットストアのサイトから、エクスプレスパスの [今すぐ購入] を選択し、入場日の選択画面を開くと日付と共に金額が表示されているので、そちらを見るだけでも参考になります。
USJ 当日の動き
USJ の開園時間は予定通りではない
まずは USJ の営業時間を確認ください。
遅いと開園時間が 9:30 や 10:00 になっている日もあります。しかし 9:30 オープンだからといって、その時間に合わせて USJ へ向かっても、開園時間前に既にオープンしているのが USJ なのです。
開園時間の1時間前には開園するものと考え、開園予定の2時間前には現地に到着しておきたいです。冒頭で載せた入場待ちの写真は、開園予定1時間前の状況です。後ろにも同じくらいの人数が並んでいます。この日は 9:30 開園予定でしたが、8:30 にオフィシャルホテルに宿泊した人の先行入場が始まり、その15分後に一般入場が開始されました。
公式サイトの営業開始時間は当てにならない。
入場チケットがスマホの QR コードだった場合、読み込みに時間が掛かることがあるので、並んでる列がスマホ認証だらけだと列の進みが遅いです。しかし並んだ列の状況がどうなのかは、運にまかせるしかありません。
最初にハリーポッターのエリアを目指す
ハリーポッターのエリアは大人気のため、エリアへ入場するための整理券が必要になります。こちらは無料で配布しているもので、可能入場時間帯が記載されています。しかし、朝一に限り整理券が不要なので、最初はハリーポッター狙いで行くのが王道スタイルなのです。
ハリーポッターのエクスプレスパスを持っていれば、エリア入場の確約パスも付いているので急ぐ必要はありません。しかし敢えてハリーポッターのエクスプレスパスを購入せず、最初にハリーポッターのエリアへダッシュで向かえば、少し待つだけで「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」に乗ることができるのです。
8:45 からの入場開始で、実際にゲートをくぐれたのは 8:55 です。そこから小走りでハリーポッターエリアへ向かい、9:05 には乗り物に並ぶことができました。その時点で待ち時間はたったの30分です。空いている曜日に行ったお陰もありますが、朝一のハリポタエリアは比較的短い行列で乗ることができます。
ハリーポッターのエクスプレスパスは 9:20 から解禁されるので、それまでに並ぶのがコツ。
空いていればフォービドゥンジャーニーに乗った直後に、隣にある「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ」に並んでしまいましょう。朝一の流れで、こちらはもっと空いているので、続けざまに乗っても15分程度の待ち時間で乗ることができます。
ハリポタ後は混雑が予想されるアトラクションを狙う
USJ で人気のあるアトラクション(混雑するアトラクション)は次の6つです。
- ザ・フライング・ダイナソー
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
- ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド
- ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド – バックドロップ
- スペース・ファンタジー・ザ・ライド
- アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド
平均して2~3時間待ち。もしこれらのアトラクションの待ち時間が 60 分を切っていたら、有無を言わず並びましょう。この中には入っていませんが、フライングダイナソー人気に押され、ジュラシック・パーク・ザ・ライドも空いていたりするので、午前中はチャンスがたくさん転がっています。
僕の時はハリーポッター直後のジュラシックパークが 30 分待ちでした。乗車後は 60 分待ちに膨らんでいたので、早めに判断して並んで良かったと思っています。(エクスプレスパスを持っていましたが、この時は使わずに並んで乗りました。)
ジュラシックパークのおかげで、朝からずぶ濡れになりました。
フライング・ダイナソーとハリウッド・ドリーム・ザ・ライドは朝から混雑しているため、空いているタイミングを見つけるのは難しいです。基本的にこれらはエクスプレスパスを使って乗るアトラクションと思ってください。(並ぶのは時間に余裕がある人だけ。)
並ぶ場合は2時間以内のアトラクションに抑えておこう
たくさんのアトラクションに乗りたければ、長時間待つ乗り物は極力避けてください。ジェットコースター系の人気アトラクション以外は、夕方を過ぎると一気に待ち時間が短くなるものがあります。例えばスパイダーマンの場合、12:30 に並んで乗った時は 70 分待ちの表示でしたが、19:30 には待ち時間 15 分でした。
僕が乗ったアトラクションのうち、最長の待ち時間だったのが、このお昼に並んだスパイダーマンでした。あとはエクスプレスパスの効果もあって 60 分も待たずに乗れています。
ジェットコースター系は朝から晩まで同じ混雑具合です。並んで乗るにはそれなりの気合と根性が必要になるので覚悟してください。
一席空きができた時に乗れるシングルライダー狙いで並ぶのも手段の1つですが、行列の短さの割に全く進まない印象を受けました。普通に並ぶよりは早いのかもしれませんが、運的な要素が強いので友達同士でシングルライダーにならぶ際は、しばらく離れ離れになることも覚悟しておいてください。
エクスプレスパスを使うとあっという間に乗れる
ディズニーの場合ファストパスを使っても、アトラクションによって 20 分くらい待つことがあります。しかし、USJ のエクスプレスパスはお金を払って買っているだけあって 10 分程度の待ち時間で済みます。並んでいる人が少なければ、パスの入場ゲートを進み、全く待たずして乗ることもできます。
エクスプレスパスで時間指定のないアトラクションの場合、時間帯によって多くの人が並んでいますが、それでも待たされるような感覚はほとんどありません。一番人気の最強ジェットコースターであるフライングダイナソーは、時間帯指定のエクスプレスパスを使っても 15分ほど並びました。この時、通常の待ち時間は 180 分です。
スペースファンタジー、ハリウッドドリームの場合、エクスプレスパスを使った待ち時間は 10 分ほどです。これらは時間指定のないアトラクションなので、ここからもフライングダイナソーの人気っぷりが伺えます。
USJ の人気アトラクションに1日で全て乗れるのか?
エリアの大きさで比べると、ディズニーランドよりも USJ の方が大きいのですが、パーク内を歩ける範囲で考えると USJ の方がコンパクトにまとまっているので、様々なアトラクションへのアクセスが容易になっています。エリア毎の世界観を楽しむのであればディズニーに軍配が上がりますが、短い距離で次のアトラクションに移動できるので、USJ の方が疲れにくいかもしれません。
大型の乗り物はディズニーより少ない分、人気が集中してしまうので、全ての人気のアトラクションを制覇するには、最上位のエクスプレスパス7を持っていないと難しいです。
全て制覇するにはハリーポッター、フライングダイナソー、バックドロップをいかに効率良く乗るかが重要になります。
バックドロップでなくても、初めてであれば通常の前向き乗車のハリウッド・ドリーム・ザ・ライドで十分に楽しめます。
実際に乗れたアトラクション一覧
僕が実際に乗ったアトラクションを時系列で並べてみましょう。
- ハリー・ポッター
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
- ジュラシックパーク
- バックドラフト
- スパイダーマン
- スペース・ファンタジー・ザ・ライド
- ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド
- エルモのゴーゴー・スケートボード
- フライング・ダイナソー
- ジョーズ
- ジュラシックパーク(2回目)
- スパイダーマン(2回目)
USJ へ行った日は 2016年9月14日(火)です。天候は悪く、時折雨が降っていました。エクスプレスパスは、フライングダイナソーがメインのエクスプレスパス4です。上記の朱字になっているアトラクションがパスを使って乗ったものです。
バックドロップに乗ることは出来ませんでしたが、USJ に行ったら乗っておきたいアトラクションは制覇したのではないかと思っています。
ハリーポッターの入場制限が無い時間帯がある
入場客数が少ない日は、ハリーポッターエリアの入場規制が解放されることがあります。僕が行った日は、昼から夕方に掛けて整理券の配布が行われず、自由入場となっていました。19時台からは再び整理券の配布が復活していました。
日中のフリータイムに入場するのもありですが、ハリーポッターのエリアは夜の方が世界観を味わえます。朝一はアトラクションの為にダッシュして、そして夜はエリアを楽しむために整理券を手に入れるのはいかがでしょうか。
屋外アトラクションは夜に乗ると雰囲気が違う
USJ は主要アトラクションが屋外モノばかりです。日が沈んでから乗ると昼とは違った雰囲気を楽しめます。ジョーズやジュラシック・パークは、夜に乗るほうが断然おすすめ!
ただジュラシック・パークは時間帯に関係なく、かなりの高確率でずぶ濡れになります。寒い時期は風邪を引かないようにお気をつけください。またジョーズも左側中央部に乗ってしまうと、かなり濡れます。夜におすすめと言いながら、どちらも濡れ系なので覚悟の上で乗車ください。
USJ で遊ぶ際の疑問を解決!
事前調査はして行ったものの、いくつか疑問が残る点がありました。おそらく初めて USJ に行く人は誰もが抱く疑問かと思うので、いくつか情報共有をしておきます。
飲食物の持ち込みはできるのか?
USJ の公式サイトには「飲食物の持ち込みは全面禁止」と記載されています。しかし現実はそうではありませんでした。まず入場口で開園を待っている最中、周りの人はコンビニで買ってきたと思われるサンドイッチやペットボトルのお茶を飲んでいました。パーク内に入っても似たような光景が見られました。
禁止とされながら、飲食物を持ち込んでいる人はたくさんいます。クルーが少ないせいか、ディズニーランドのように注意されることはありません。入場時の手荷物検査もないので、表向き NG となっているだけです。
USJ 内で買うとどれも高いので、持ち込みたくなる気持ちは分かります。ルール上は禁止です。ただ、持ち込んでいる人は多くいます。僕が語れるのはここまでです。あとは自己責任で判断してください。
チケットは高額なのに、USJ はどうして人気があるのか?
入場券とエクスプレスパスを買ってしまったら、一人あたり 15,000 円近く掛かります。しかもエクスプレスパスに至っては、子供料金の設定が無いため大人と同額です。
ここまでお金が掛かるテーマパークなのに、どうして絶えず人が大勢集まるのか。その疑問は、年間パスポートの値段を見れば一発で解決します。
年間パスの種類 | 大人 | 子供 |
---|---|---|
ユニバーサル VIP 年間パス | 37,800 円 | 25,800 円 |
ユニバーサル年間パス | 26,800 円 | 17,800 円 |
ユニバーサル年間パスライト | 19,800 円 | 13,800 円 |
いつでも使える VIP 年間パス、入場できない日が約20日ある年間パス、そして入場できない日が70日ある年間パスライトと3つのプランが用意され、低価格で購入できます。ディズニーランドの年間パスポートは 70,000 円近くするので、金額だけ比較すると USJ が格安なのが分かります。
頻繁に行ける人であればエクスプレスパスが無くても、朝一に並べば目的のアトラクションにすぐに乗れます。中には閉園ギリギリに入場して、1つだけ乗って帰る強者もいるようです。
お土産はいつ買えば良い?
閉園時間直前が一番混雑しています。予め買うものが決まっているなら最後に買っても良いですが、あれこれ見たいのであれば、時間を見つけてちょっとずつお店に寄って買い物すると良いです。ただ、足元に荷物を置くアトラクションの中には、水で手荷物が濡れることもあるので、事前に購入したらまとめてロッカーに入れておくと便利です。
平日の場合は、最後にまとめ買いするのもありです。お店の中は混んでいても、レジはスムーズに進みました。お土産を大量買いする人が少ないと感じましたが、これも年間パスポート利用者が多いのを示していると思います。
空いてるならエクスプレスパスを買わなくても良いのでは?
こればかりは Yes とも No とも言えません。また USJ に行く機会を作れるならば、買わないのも選択肢の1つです。次はいつ行けるのか分からないなら、後悔しないためにもエクスプレスパスを買ってしまいましょう。
「パスが無くても頑張れば乗れたのに!」となるかもしれません。しかし、少なくとも1つ2つは大幅に時間短縮しているはずです。
"エクスプレスパス7" が金額的に敷居が高ければ、”エクスプレスパス4” でも十分です。購入するか迷うくらいなら、エクスプレスパスを買ってしまった方が結果的に高い満足度を得られると思います。
ディズニーと USJ はどっちが楽しい?
これもはっきりと答えるのは難しいです。何を目的として「楽しい」と判断するかによって異なります。僕の感想としては、テーマパークとしての世界観を楽しめるのは東京ディズニーリゾートで、アトラクションに刺激を求めるなら USJ です。
USJ はちょっと中途半端な部分を感じることがいくつかありました。バック・ドラフトやジュラシック・パーク・ザ・ライドは、前半部分が時間稼ぎのために作られた手抜き感を覚えることがあったし、クルーも接客業と言うより決められた仕事だけをしている印象が強く、ディズニーの世界観の作り方の凄さを改めて実感しました。
その一方で、フライング・ダイナソーやハリウッド・ドリーム・ザ・ライドのように、ディズニーでは味わえないアドレナリンを放出させるアトラクションがあるのは大きな魅力です。ハリーポッターやスパイダーマンの 4D アトラクションも、本当に映画の世界に入ったような錯覚に陥るので、純粋にアトラクションが楽しいと言えるのは間違いありません。
ディズニーは老若男女問わず楽しめるテーマパークであり、USJ は小学校高学年以上、つまり大人料金が発生する年齢から楽しめるテーマパークだと言えるかもしれません。
東京からだとなかなか遊びに行けない場所なので、初めての USJ にかなりお金を使ってしまいました。しかし、たくさんのアトラクションを体験できたので概ね満足しています。次に行く機会があれば、乗れなかったアトラクションを中心に周りたいですね。