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Velbon カーボン三脚 Geo Carmagne E445M を型落ちで安く購入できました

更新日: 公開日:2016/05/31
Velbon Geo Carmagne E445M

初めてデジタル一眼レフカメラを手に入れたのが2007年のこと。820万画素ながらに、ずっと相方として頑張ってくれた Canon EOS 30D を使い続けて丸9年。

今となっては古いカメラになってしまったけれど日中撮影するには何ら支障のないので、つい先日まで現役バリバリでした。そろそろ ISO 感度が高いカメラが欲しくなり、EOS 80D が発売されたことを機に値段の下がった EOS 70D を中古で購入しました。

新しいカメラを手にすると、初めて一眼レフカメラを手にした時のようなカメラ熱が自身の中で沸き起こり、あれこれと新しい機材が欲しくなってしまうのが心情というもの。これまでは街撮りやポートレート、旅行先の観光ついでに撮る程度でした。カメラを新調したを機に夜景撮影にトライしたくて、きちんとした三脚を買うに至りました。

そこで手に入れた三脚が、日本の老舗メーカーであるベルボンのカーボン三脚 Geo Carmagne E445M です。

なぜ Velbon の三脚を選んだのか?

参考にした情報は YouTube

カメラ機材に関しては JETDAISUKE さんを始めとし、数多くの YouTuber がレビュー動画をアップしているので、まずはそちらを参考にしました。ただ YouTube で紹介されている三脚は Manfrotto 製品が多く、他のメーカーとの違いがあまりよく分かりません。

それでも用途に応じた選び方のコツがあるようで、実際に僕の目的に合った三脚を探すために譲れないポイントを挙げてから対象商品を絞り込んでみることにしました。

僕が求める三脚の条件

  • 持運びに便利な重量 (2kg 以内)
  • 脚段数4段以上 (縮長 60cm 以内)
  • 雲台の交換が可能な方が良い
  • 全高 150cm 以上
  • 耐荷重 2kg 以上

三脚購入の目的は外での撮影です。できれば軽くてコンパクトなのが望ましいです。ただ軽さだけを求めると、高さが足りなかったりパイプ経が小さく撮影時の安定性に欠けるデメリットがあるので注意が必要です。脚の段数は3段だと安定性は増す一方、畳んだ状態で長さが 60cm を超えてしまうので理想は4段です。

アルミ製かカーボン製か、素材の条件はありません。より安く買うならアルミ製。軽さを重視するならカーボン製。ここは値段と相談して選びたいところ。

雲台は好みと撮りたい被写体に依るところが大きいかもしれません。風景画像をメインで撮るなら、自由雲台よりも 3way 雲台の方が使い勝手が良いと思っています。また雲台を単体で買うと10,000円前後するので、セットで売られているものを対象に考えています。

全高を 150cm 以上としているのは、全体の画角を稼ぐためです。持ち運びやすさと相反する要素ではあるものの、低くて後悔するよりは背の高い三脚を選びたいです。

耐荷重は持っているカメラ EOS 70D に標準ズームレンズを付けた重さに対して設定したものです。フルサイズ一眼や超望遠レンズを載せるには、力不足のスペックです。今のところ大型レンズを付ける予定はないので、5kg 以上の耐荷重がある三脚である必要はありません。

事前調査で候補に挙げた三脚

上記条件に基づいて家電量販店へ実物を見に行くことにしました。ビックカメラやヨドバシカメラなど数多くの商品が並んでいるので、いきなり行って探すのは大変です。最低限見ておきたいモデルを、予めピックアップしておくと良いです。

僕が候補として挙げた三脚は次のものです。

旧商品で販売終了した商品もあるので、ご了承ください

他にも魅力あふれる商品は数多くあります。ネット上で見ていてもキリがないので、できればお店に足を運んで実際に手にとってみるのが望ましいです。

家電量販店は数が多すぎて迷子になる

向かったお店はビックカメラ有楽町店。数をかぞえるのが大変なくらい、三脚の品数があります。候補に挙げていた商品を探すのが大変だったので、他に似たような仕様の三脚も手にとって確認しました。

触ってみるとカーボン製の方が質感の高さが良い感じ。でも値段はアルミ製が優位です。金額にして10,000円近く差があります。安くて程良いものを探すか、お金を払って納得のいく商品を見つけるか、小一時間の葛藤です。

三脚売り場を舐め回すように、一本ずつ仕様を確認し一通り見終わろうとした時のこと。平置きのお買い得品にさり気なく置かれていた商品が Velbon Geo Carmagne E445M でした。

型落ちの三脚に出会えて新品を格安で購入

Velbon Geo Carmagne E445M は2012年4月に販売開始された、希望小売価格40,000円の商品で、2016年5月の時点ではネット上の最安値が24,000円くらいでした。

しかし、ビックカメラで売られていた値段はなんと
税込 20,304円!

定価の半額以下で、かつ一番安く購入できると言われているネット上の価格より5,000円以上も安く売られています。しかも中古品よりも安いので、かなり衝撃的な価格と言わざるを得ません。

なぜこんなに安く売られていたのか。これは同型番の三脚が Geo Carmagne E445M II として リニューアルされたことによる、型落ちの在庫処分に巡り会えた結果です。

型落ちと言えど、リニューアル版の E445M II と性能が変わるものではありません。家電と異なり極端に性能が向上するものでもないので、ここまで安く買えたのはタイミングが良かっただけ。長年使える機材として、良い買い物ができました。

Velbon Geo Carmagne E445M の特徴

Velbon Geo Carmagne E445M 全体像

製品仕様

全高 (EV含)1,680mm
全高 (EV無)1,370mm
EVスライド量306mm
最低高225mm
縮長515mm
脚径/段数22mm/4段
質量1,540g
推奨積載量2.5kg ※ 最大ではなく推奨値
雲台PH-G40D
雲台取付ネジUNC1/4 ※細ネジ
クイックシューQB-62

耐荷重の表記はメーカーによって基準が異なります。大抵のメーカーは最大積載量として記載されていますが Velbon 社の場合は、推奨積載量として明記されています。つまり構造上の限界値ではなく、三脚を機能的に使える重さの想定値を表しています。

通常、三脚の最大積載量よりも軽いものを載せて運用するのが一般的です。Velbon 社の三脚の場合、推奨積載量に応じて利用すれば快適に使えることを意味しているので、初心者には分かりやすいのではないでしょうか。

メモリ付きエルロック構造

Velbon メモリ付きエルロック構造

三脚の脚は、太いパイプが細いパイプをくわえてロックする構造になっています。カーボン製で軽いため、ロック解除状態でも自重で脚が伸びることはありません。そのためそれぞれの脚を手で伸ばしてあげなくてはいけませんが、裏を返せば4段でも安定性を保てるような造りになっていると言えるでしょう。

脚にはメモリが付いています。最大の高さまで伸ばさない場合に、このメモリを目安に縮める位置を決められるのが便利です。

おもりを付けるエンドフックとストーンバッグ

センターポール下部には、取り外し可能なエンドフックが付属しています。カバン等をおもり代わりに引っ掛けて、三脚全体の安定性を増すために利用するものです。

Velbon エンドフック

風の強い日には、エンドフックに荷物をぶら下げてもゆらゆら揺れてしまいます。そんな時は付属のストーンバッグを利用します。エンドフックより設置の手間が掛かりますが、マジックテープ方式で脚にぐるぐると巻きつけられるので、簡単に取り付けられます。

Velbon ストーンバッグ

ローポジション撮影はセンターポールを分解

カーボン三脚とは言えど、カメラ本体を支えるセンターポールは丈夫なアルミ製です。このセンターポールは分解できる構造になっていて、次のようにネジをゆるめて外せます。

センターポールのネジをゆるめた状態

センターポールを取り外せる

センターポールが短くなることで、脚が大きく開脚できるようになります。これでローポジション、つまり低い位置での撮影が可能になるのです。

Velbon 三脚 ローポジション撮影

クイックシュー付き 3way 雲台 PH-G40D

Velbon PH-G40D

雲台はネジ止め式の一般的な 3 way 雲台です。クイックシュー付きなので、三脚撮影からすぐに手持ち撮影に切り替えられるメリットがあります。もちろん雲台は交換できるので、必要になったら自由雲台やギア付き雲台を買い増すかもしれません。

水準器は必要最小限、丸型水準器が付いています。ただし縦撮りには対応していません。カメラを 90° 回転させて縦に設置する場合は、水平が分からないのが残念です。

Velbon PH-G40D 水準器

クイックシューにはネジのツマミがあります。ネジを締め上げるために、コインを用意する必要はありません。

ハンドルグリップをまとめてコンパクト収納

いかにコンパクトにまとめられるかで、持ち運びの利便性が変わります。縮長は 52cm ほど。ギリギリではありますが、機内持ち込み用のスーツケースにも入れられます。

3 way 雲台の場合、ハンドルグリップが2本別々な方向を向いているため、収納時に出っ張りやすい問題があります。しかしこの雲台は、パンハンドルを外してティルトハンドルと一体化できる構造になっています。

パンハンドルとティルトハンドルを一体化できる構造

Velbon Geo Carmagne E445M 折りたたんだ状態

専用ケース付き

Velbon Geo Carmagne E445M 収納ケース

付属のケースは、肩がけ用のストラップと上部に取っ手がついています。高級感はありませんが、作りは頑丈です。全ての付属品が難なく格納できます。ポケットの類はありません。

強いて要望を挙げるなら、内側にポケットを付けて欲しいです。エンドフックやストーンバックを別途収納できた方が、もっと使いやすくなると思います。

おわりに

このレベルの雲台付きカーボン三脚を、2万円で購入できたのはラッキーとしか言いようがありません。

家電もそうですが、型落ちの処分セール品はネットよりも大型家電量販店の方が、早く値段が下がる傾向にあります。店頭に抱えられる在庫の量を考慮すると、新商品が出れば旧型は在庫を減らすように動きますので、型落ちを狙う際は足繁く通うことをおすすめします!

以上、カーボン三脚 Geo Carmagne E445M の新品を格安で購入した話でした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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