Canon EOS シリーズのカメラに赤い点(ホットピクセル)が現れたので対応した話

中古で購入した一眼レフカメラの EOS 70D。バリアングル液晶モニター搭載で、様々な角度から撮影しやすくなり、動画撮影時にもオートフォーカスが効く AI サーボオートフォーカス機能を搭載。ミドルクラス機として、何年も使い続けられる名機でした。
先日、とあるイベントへ出向いて、動画撮影したときのこと。帰宅後に撮影した映像を確認すると、画面の一部に赤い点が映っていることに気づきました。撮影した動画を全て確認したところ、他の映像にも全く同じ位置に赤い点が確認されました。経験的に、おそらくこれは ホットピクセル だろうと推測。
明るいところで撮影した映像は、よく見ないと気付かない程度ですが、暗い場所の映像は赤い点がずっと点灯しているのが気になるほど。中古品ゆえに正規のサポートは切れている状態。修理にはお金が掛かるため、何か対応策を調べてみると、ピクセルマッピング で直るケースがあるとのことでした。
結果的にこの方法で直すことができました。僕のカメラは EOS 70D でしたが、ミラーレスカメラの EOS R 等もこの方法で直った報告が挙がっています。まずはお金を掛けずに対応できる方法として、お試しください。
Canon EOS の一眼レフカメラのホットピクセルを修正する方法
手順は撮像素子の清掃モード、つまりセンサークリーニングの手動モードを起動するだけです。本来はイメージセンサーを清掃する機能なのですが、何故かホットピクセルが解消する報告がネット上で散見されます。
論より証拠と言うことで、実際にやってみましょう。
手順1:下準備
レンズは付けたままでも外しても構いません。シャッターを上げた状態にするため、レンズを外す場合はボディーキャップは付けておきましょう。なお本来センサークリーニング機能を利用するときは、レンズもキャップも外した状態で行います。
僕の場合、レンズを外してボディーキャップを付て実施しました。
手順2:手動センサークリーニング
カメラの電源を入れ、メニューから [センサークリーニング] を選択します。画像は EOS 70D ですが、Canon の一眼レフカメラであれば同様のメニューが用意されています。古い機種だと [撮像素子の清掃] と表示されている場合もあります。
センサークリーニングのメニューから [手作業でクリーニング] を選択。
確認画面が表示されます。ここから先に進むと、記載の通りミラーアップされた状態になります。確認し OK を選択。なお、十分なバッテリーの残量がある状態で行わないと、エラーになります。
手順3:30秒放置し電源 OFF
手順2で OK を選択すると、シャッター音が鳴りミラーアップされます。あとはこのまま何もせず、30秒放置するだけ。時間が経ったら、そのまま電源を切ってください。
これで作業は終了です。あとはレンズを装着し、改めて撮影をして確認します。
僕の場合は、部屋を真っ暗にして動画のテスト撮影を行いました。先ほど画面に映っていた赤い点は、完全に消えました。どうやら無事に、ホットピクセルが直ったようです。
ここで紹介した方法は、キヤノンに直接問い合わせても回答が得られるものではないようです。公式にアナウンスされた方法ではないので、隠し機能なのか裏技なのか、結局よくわかりません。ただ修理費用を掛けずに、無事にホットピクセルがなくなったのでよかったです。
以上、Canon EOS シリーズのカメラでホットピクセルを直す方法のご紹介でした。