一眼レフ等のデジカメ用 SD カードの選び方から、おすすめ SD カードの紹介まで!性能に合わせたコスパの高いカード選び

更新日: 公開日:2016/08/29

Canon EOS シリーズのような通常の一眼レフカメラから、Panasonic HG5 や Sony α7Ⅲ といったミラーレスカメラまで、昨今のデジカメ市場は高性能かつ高画質なのが当たり前になってきています。

その背景にはスマートフォンのカメラ性能の向上が大きく影響していて、スマートフォンを超える能力を持つカメラはどうしても高額になってしまうのです。せっかく良いカメラを手に入れたら、それに見合った性能の SD カードを利用することで、カメラ性能を最大限に活かせるようになります。

一概に SD カードと言っても、同じ容量なのに値段はピンキリです。この価格の差が SD カードの性能差だとお考えください。例えば SD カードの読み込み速度や書き込み速度が遅いものは、それだけ値段も安くなります。しかし速度が遅い SD カードを使うと次のようなデメリットがあります。

  • カメラの連写性能を有効活用できない
  • デジカメからパソコンへの移動に時間が掛かる

特にコンパクトデジカメや一眼レフ、ミラーレス一眼のカメラは、動画も綺麗に撮影できる機種が増えてきました。せっかく高画質で撮影できるカメラを持っているのに、SD カードが能力不足だと、動画を撮影してもカクカクした映像になってしまうことがあります。

そこで用途に応じて適切な SD カードを選べるように、カメラの能力に合わせた おすすめの SD カードを紹介していきます。

その前に、SD カードの種類や性能について簡単に説明しておきましょう。

SD カードの種類

携帯電話やスマートフォンで使われる miniSD や microSD といった大きさが違う話は割愛しますが、昔から今に至るまで、SD カードの規格は次のように進化を遂げてきました。

規格ロゴ特徴
SDsd-logo最大容量 2GB まで。FAT 12 or 16 に対応。
SDHCsdhc-logo最大容量 32GB まで。FAT32 に対応。
SDXCsdxc-logo最大容量 2TB まで。exFAT に対応。

性能が高い順に SDXC > SDHC > SD となります。

2010年以降に発売されたデジカメは、ほぼ SDXC に対応していると考えて良いです。動画撮影をするならば SDXC でないと長時間撮影できないので、お気をつけください。

SD カードの転送速度の種類

SD カードの規格に応じて最大容量が異なる点は理解いただけたかと思いますが、転送する速度に関しては スピードクラスと呼ばれる定義が存在します。これは最低限の転送速度を保証するものです。

スピードクラスによる転送速度の違い

クラスロゴ最低保証レート最大転送速度
Class 2speed-class-2-logo2MB/秒25MB/秒
Class 4speed-class-4-logo4MB/秒25MB/秒
Class 6speed-class-6-logo6MB/秒25MB/秒
Class 10speed-class-10-logo10MB/秒25MB/秒

※ ロゴは左横に Class と書かれている場合もあります。

最低保証レートの値が大きい方が、転送速度が速い SD カードになります。理論上の最大速度は 25MB/秒 となります。この値はスピードクラスに依存しませんが、あくまで理論値なので最低保証レート相応と考えるのが無難です。

このクラス値に関して理解していない人が多く、格安な SD カードを買ってしまい後悔してしまう原因の1つとなっています。例えば家電量販店で、ワゴンセールで売られているような激安 SD カードがありますが、大半が Class 10 に満たないものばかりです。

デジカメ用に使うのであれば、安物 SD カードは買わないようにしましょう。

新規格 UHS について

SD カードには上記スピードクラスとは別に、新しい高速転送の規格である「UHS」(Ultra High Speed)が併記されていることがあります。

UHS には UHS-IUHS-II が定義されていて、これは最大転送速度を表しています。

UHS-IUHS-II
最大転送速度104MB/秒312MB/秒

2017年現在 UHS-I が SD カードの定番となっています。

更には UHS クラス(ウルトラハイスピードクラス)と呼ばれる最低保証レートも定義されており、実際に SD カード上には、ご覧の様にロゴと共に各種マークが載せられています。

recommended-sd-card-for-digital-camera02

前述のスピードクラスと UHS クラスが併記されているのは、機器が UHS に対応していない場合は、スピードクラス側の規格で読み書きが行われるためです。

UHS クラスによる転送速度の違い

UHS クラスはスピードクラスの上位クラスとなり、“1” もしくは “3” の2つが定義されています。最低保証レート、最大転送速度は次の通りです。

クラスロゴ最低保証レート最大転送速度
UHS-IUHS-II
1uhs-class-1-logo10MB/秒104MB/秒312MB/秒
3uhs-class-3-logo30MB/秒104MB/秒312MB/秒

なお、UHS-I の記載があっても、UHS クラスが明記されていない SD カードもあります。この場合は UHS クラス1の扱いとなるので、覚えておいてください。

前段が長くなりましたが、以上の性能に関する予備知識をふまえ、おすすめの SD カードを紹介していきます。

デジカメに最適な おすすめ SD カード

コンパクトデジカメやデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼レフで利用する場合、フルハイビジョン(Full HD)での動画撮影や、高速連写で撮影するのであれば、UHS-I に対応して、かつ高速な SD カードが必要になります。また 4K 動画を撮影するなら、更に高速な UHS クラス3の速度が求められます。

下位の性能である SD カードを使っても撮影することはできます。ただ、カメラが持つ性能を活かせなくなることがあるので、出来れば性能重視で選択していただきたいです。

デジカメで撮影したデータはパソコン等に移すのが一般的なので、転送速度が遅いとデータ移動の時間が掛かるため注意が必要です。

以下、紹介する SD カードは、スピードクラスが全て Class 10 となりますので、仕様表記から割愛する旨ご了承ください。

万人におすすめできる SD カード
通常撮影から フル HD 撮影まで対応

  • UHS-I
  • UHS クラス … 1
  • 最大転送速度 ………… 90 MB/秒
  • コンパクトデジカメ … ◎
  • デジタル一眼レフ …… ◎
  • ミラーレス一眼レフ … ◎
  • Full HD 動画撮影 …… ○
  • 4K 動画撮影 ………… X

32GB の容量が 2,000円台で手に入ります。安くて性能が良い、コストパフォーマンスに最も優れた SD カードです。何を買ったら良いか迷ったら、これを選んでおけば間違いありません!

2泊3日ほどの旅行であれば、たくさん写真を撮っても 32GB あれば十分です。同時に動画撮影もするのであれば、32GB では足りなくなることがあります。SD カードを複数枚持つか大容量を持つかは個人の好みですが、写真撮影がメインであれば 32GB を複数枚、動画撮影がメインであれば 64GB 以上をおすすめします。

なお、フルハイビジョンの動画撮影は問題なく行えます。ただし 4K 動画の撮影にはパワー不足です。またフルハイビジョンであっても 1080p 30fps までが限界で、1080p 60fps 以上で撮影したい場合は 4K 同様に能力不足となります。

仕様上は最大転送速度 90 MB/秒 です。実際に速度を測ってみたところ、次のような数値が得られたので参考までに。

recommended-sd-card-reader04

  • 読み込み速度 : 94.15 MB/秒
  • 書き込み速度 : 41.65 MB/秒

最後に1点、注意して欲しいことがあります。この SD カード、規格が SDHC なのです。最上位である SDXC との大きな違いは、1ファイルの最大サイズが 4GB までと決められている点です。写真撮影は問題ありませんが、フル HD で動画撮影をする場合、1080p 30 コマで撮影しても、最大で15分程度しか連続撮影ができません。

そもそも動画撮影を考慮するのであれば、32GB だと容量的に厳しい状況に陥りやすいため、最初から 64GB の SDXC 規格の SD カードを選んでおくと安心です。

性能重視で価格とのバランスが良い
動画撮影や連写も安心の書き込み速度

  • UHS-I
  • UHS クラス … 3
  • 最大読込速度 ………… 100 MB/秒
  • 最大書込速度 ………… 60 MB/秒
  • コンパクトデジカメ … ◎
  • デジタル一眼レフ …… ◎
  • ミラーレス一眼レフ … ◎
  • Full HD 動画撮影 …… ◎
  • 4K 動画撮影 ………… ◎

なぜ SD カードではなく micorSD カードなのか。それはデジカメ用の SD カード選びの選択肢として検討しうるレベルの性能を持つためです。

スマートフォンやタブレットを始め、microSD を記録媒体とする端末が増えています。つまり世界的には SD カードよりも microSD カードのほうが販売対象の母数が大きいため、microSD カードの性能がかなり向上してきているのです。

その中でも特に万能な SD カードが、この EVO Plus になります。SD カードのサイズに変換できるアダプターも付属しているので、購入後すぐに通常の SD カードスロットに挿入して使うことができます。

何と言っても 64GB の容量で UHS クラス3であるにも関わらず、実売価格は 3,000円台と、性能・価格どちらの面からも高い評価が得られている SD カードです。

30フレームであれば 4K 動画でも難なく撮影できます。フルハイビジョンであれば 60 fps の撮影も可能です。

ちなみに同製品は 32GB 版もあるのですが、Transcend と同様に規格が SDXC ではなく SDHC となるので、この点もご注意ください。また 4K の場合、フルハイビジョン設定で撮影するよりもファイルサイズが3~4倍に膨れ上がります。

写真だけなら 32GB でギリギリです。動画を撮影する可能性が少しでもあるなら 64GB を選びましょう。もし 4K 撮影も視野に入れているのであれば、128GB モデルの購入を検討しても良いほどです。

とにかく性能にこだわりたい人向け
Samsung が誇る UHS-I 最強の SD カード

  • UHS-I
  • UHS クラス … 3
  • 最大読込速度 ………… 100 MB/秒
  • 最大書込速度 ………… 90 MB/秒
  • コンパクトデジカメ … ◎
  • デジタル一眼レフ …… ◎
  • ミラーレス一眼レフ … ◎
  • Full HD 動画撮影 …… ◎
  • 4K 動画撮影 ………… ◎

先ほどの Samsung EVO Plus の上位製品である PRO+ シリーズの microSD カードです。以前は PRO Plus の SD カードをおすすめしていたのですが、2018年モデルになって microSD が刷新されて、SD カードの性能を上回ってしまいました。

ここまで高性能な microSD カードが出ているのであれば、わざわざ SD カードを選ぶ理由はありません。しかも最新のノートパソコンは、SD カードスロットではなく microSD カードスロットに変更している傾向にあるため、世間の流れが変わってきていることが伺えます。

SD カードのアダプターを装着することで、性能が落ちるようなことはないので安心してください。60 FPS の 4K 動画撮影も全く問題ありません。

なおこの PRO Plus は、UHS-I で 最も能力の限界値まで引き上げられた SD カード と言える製品です。性能が高ければ値段も上がるは当然の話ですが、価格面ではかなりお買い得だと言えます。

プロ用フラッグシップ機向け
UHS-II は転送速度が爆速

  • UHS-II
  • UHS クラス … 3
  • 最大読込速度 ………… 300 MB/秒
  • 最大書込速度 ………… 260 MB/秒
  • コンパクトデジカメ … ×
  • デジタル一眼レフ …… ◎
  • ミラーレス一眼レフ … ◎
  • Full HD 動画撮影 …… ◎
  • 4K 動画撮影 ………… ◎

フラグシップモデルとは各メーカーが販売している最上位モデルを指します。Canon EOS 5D Mark4 や Sony α7Ⅲ、Panasonic Lumix GH5 などが該当します。

転送速度をご覧頂いても分かるように、上記で紹介した製品よりも3倍の性能を持ちます。この SD カードは UHS-II の性能を持ち、プロ用機材に向けた製品になります。

ここまで能力が高くなってしまうと、写真撮影で必要になるレベルは優に超えています。どちらかと言うと、動画撮影に向けた記録媒体になります。4K 60 FPS はもちろん、120 FPS のようなハイフレームレートでも余裕を持って扱えます。

ここまで速くなると、評価するのも難しいです。書込みに関しては、カメラが UHS-II に対応していないと、最大限に能力を発揮することができません。そのためコンパクトデジカメ用には、宝の持ち腐れになってしまいます。

東芝の SD カードはどうなのか?

SD カードの定番とも言われている東芝の製品ですが、残念ながらおすすめできる良い製品がありません。

東芝の SD カードは売れ筋の製品は性能が低く、転送速度は Transcend の半分しかないのに値段は同じくらいなのです。また高性能なものは、Samsung と同等であっても値段は倍近くするので、コストパフォーマンスは最悪です。

あくまでも個人的な見解なので、参考程度にとどめていただければと思います。

まとめ

数多くある SD カードの中から、僕なりに厳選して紹介させていただきました。簡単にまとめると次の通りです。

写真撮影が目的で動画は撮らない場合

  • 容量は 32GB 以上
  • UHS-I UHS クラス1で良い
  • SDHC の規格でも問題ない

写真も動画(Full HD)も撮るの場合

  • 容量は 64GB 以上が望ましい
  • 30 コマ動画撮影までは UHS-I UHS クラス1で良い
  • 15分以上撮影するなら SDHC ではなく SDXC を選ぶ

4K 動画撮影が目的の場合

  • 容量は 64GB 以上
  • UHS-I UHS クラス3が必要
  • SDXC の規格を選ぶこと

冒頭で記載した通り、SD カードは目的に合ったものを正しく選んであげることが大切です。性能が良すぎるものを選ぶ分には問題ありませんが、安価で能力が低い SD カードを選んでしまうと、後悔することになります。

今回紹介した製品の数こそ少ないものの、僕なりに経験を踏まえて厳選しているので、どれを選んでも高い満足度が得られると思います。

SD カードは何年か経ったら、また買い替えが必要になる消耗品です。個人的には、購入時に最もコストパフォーマンスが高いものを選び、数年経ったら買い換えるサイクルを繰り返すのが、最も賢いやり方だと考えています。

本当なら、他にどんな製品が売れ筋なのか、Amazon と楽天のランキングを載せたいところなのですが、皆さんは値段で選ぶ傾向が強いようで、利点よりも欠点が目立ってしまう製品ばかりがランクインしていました。

おすすめするにも程遠いくらい酷いランキングであるのは、おそらく何を選んだら良いか選び方が分からない人が多いからではないかと感じました。

もし SD カード選びで悩んで僕のサイトにたどり着き、目的に合った SD カードが見つかってくれれば幸いです。他に悩んでいる友人や家族がいたら、是非教えてあげてください。

以上、デジタルカメラに適した SD カードの選び方、そして、おすすめ SD カードの紹介でした。

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NJ

元システムエンジニアから、個人事業主として独立。Web サイト運営、動画制作など活動の場を広げています。このブログでは、困ってたどり着いた人に、分かりやすく答えを提供できるように心掛けています。

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