Android のキャッシュデータはアプリ不要で削除できる!一括削除できたのは旧バージョンまで

Android のキャッシュデータは、本体の内部ストレージ上に保存されています。そもそもキャッシュデータとは、画面表示用にダウンロードしたデータを保存しておくことで、次回以降の表示において無駄な通信を行わず、アプリの表示を速くするために利用されます。
たくさんのアプリを使っているとキャッシュデータ全体の容量も増えるので、場合によってはメンテナンスが必要になります。
キャッシュデータは削除していいのか?
キャッシュデータを削除するとどうなるのか?結論としては何も変わりません。
キャッシュのメリットは表示速度
例えば Twitter や Instagram で画像などを閲覧すると、キャッシュデータとして保存されます。そしてもう一度同じ画像を開く際に、スマホ内のキャッシュデータが読み込まれます。もしここでキャッシュデータが無ければ、改めてインターネット上から画像データが取得されます。
キャッシュデータの表示はネット回線を経由しないため、表示が速い特徴があります。
ユーザーIDやパスワードのようなログイン情報は、キャッシュデータではありません。基本的にはネット上から取得した情報がキャッシュされると考えてください。
キャッシュデータ削除によるデメリット
そもそもキャッシュデータは、Android 内で定期的に削除されます。つまりキャッシュデータが消えたところで、困ることは何もありません。
もしキャッシュが消えてしまうと、必要な情報がネット上からダウンロードされます。そのためキャッシュ利用時よりは表示まで時間が掛かります。とは言っても、体感的に気になるほどではありません。
キャッシュデータを消すとネット上からデータを取得しなおすため、データ通信量が増える傾向にあります。キャッシュはそもそも快適にするための機能ゆえ、悪いものと考えるのは間違っています。
一方でキャッシュデータがストレージの容量をひっ迫して、動作を重くする要因になっているのも事実です。Android では手動でキャッシュを削除する機能があるので、Android が快適に動作するように何を意識してキャッシュを削除すれば良いかを解説していきましょう。
Android のキャッシュデータを削除方法
キャッシュデータ量の多いアプリを中心に削除
Android 8.0 以降のバージョンは、キャッシュデータの一括削除機能が無くなりました。端末性能の向上やストレージの大容量化に伴い、むやにやたらにキャッシュを消す必要性が無くなったためです。
表示データの内容が変わりづらいアプリは、キャッシュデータの利用効果があるので削除不要です。しかし常に新しいデータが表示されるアプリは、キャッシュが大量に蓄積される割に活用されにくい傾向にあります。
具体的には次のようなアプリが挙げられます。
- ブラウザ (Chrome 他)
- LINE
- TikTok
- 他の SNS アプリ
キャッシュだけで 100MB や 1GB を超えるケースもあります。つまりストレージの容量が少なくて困っている場合は、これらのアプリのキャッシュ削除が空き容量を増やす効果があります。
アプリ毎のキャッシュ削除方法
Android の設定画面から [ストレージ] → [その他のアプリ] を選択します。
キャッシュデータの大きなファイルを識別するために、アプリメニューからではなくこのような手順で参照しています。
この手順でアプリ一覧を開くと容量の大きい順に並ぶので、どのアプリがデータ使用量が大きいのか一目で分かります。
あとは上からアプリ詳細を開き [キャッシュの削除] を実行するだけ。
キャッシュ削除するのは、ブラウザと SNS 系アプリだけで十分です。キャッシュサイズが数百メガを超えるようであれば、削除してしまいましょう。
これでストレージの空き容量に余裕が出来ると思います。
【旧バージョン】キャッシュ一括削除
Android 4.2 から Android 7 のバージョンまでは、キャッシュを一括で削除する機能がありました。もし古い端末を利用しているなら、一括削除してしまうのも方法の1つです。
一括削除の手順は次の通り。設定画面から [ストレージとメモリ] を開き [内部共有ストレージ] を選択します。
一覧に [キャッシュデータ] があるので、選択すると削除確認メッセージが表示されます。OK をタップすれば削除処理が実行されます。
キャッシュデータの容量が大きいと、削除するのに少し時間が掛かります。完了するとデータの容量が更新されます。
裏で動いているアプリがあるため、キャッシュデータの容量がゼロにならないことがあります。
キャッシュを削除したらアプリのデータはどうなる?
キャッシュ削除の処理は、アプリ内のデータを初期化する処理ではありません。よってアプリ内のデータ自体はそのまま残っています。つまりキャッシュを削除しても、通常使っている時には何かが消えたような感覚は全くしません。
削除したキャッシュは、時間が経てば再びアプリ側で蓄積を始めるので、定期的に削除処理をすることをおすすめします。
以上、Andoroid のキャッシュデータを削除する方法でした。