Windows で指定時間に自動的にシャットダウンさせる方法

Windows にはタスクスケジューラと呼ばれる、指定した時刻に設定したプログラムを起動させる機能があります。ソフトによってはインストールすると、自動更新用のプログラム等が仕掛けられることもあり、Windows の標準機能としても複数のプログラムが登録されています。
今回は指定した時刻において、自動的にシャットダウンするためのタスクスケジューラの設定方法について説明していきます。
タスクスケジューラを用いて指定時刻にシャットダウンする方法
タスクスケジューラの起動
まずはコントロールパネルを開いて「管理ツール」を選択してください。もし一覧上に管理ツールが無い場合は、右上の「表示方法」を小さいアイコンに変更すれば表示されます。
また Windows 10 においてコントロールパネルの開き方が分からない人は、以下の手順を参考にしてください。
管理ツールを開くとショートカットアイコンが並んだフォルダが立ち上がります。そこからタスクスケジューラのショートカットを選択すると次の画面が起動します。
前述の通り、タスクスケジューラには既に様々なプログラムが設定されています。以下の説明内容以外では余計な操作をしないように気をつけてください。
シャットダウンのタスクを作成する
では指定時刻にシャットダウンが行われるよう、処理を組み込んでいきましょう。
まず左側のツリーメニューから「タスクスケジューラ ライブラリ」を選択します。そして右側にある操作項目から「タスクの作成」を選択してください。
タスクを作成する画面は5つのタブに項目が分かれています。全ての項目に入力する必要はありません。1つずつ見ていきましょう。
まずは「全般」タブからです。ここではタスク表示用の名前だけ入力すれば OK です。一目で分かるような名前にしておきましょう。
続いて「トリガー」タブです。ここでは、プログラムの起動条件を設定します。左下の「新規」から登録を行います。
「タスクの開始」にはログイン時等の選択肢がありますが、今回は時刻指定なので初期選択されている「スケジュールに従う」のまま進めます。実施頻度は1回とし、実行時刻を設定します。
設定が終わったら OK ボタンを押下してください。
次は「操作」ダブです。実際に起動するプログラムを指定します。先ほどと同様に左下の「新規」から登録を行ってください。
シャットダウンのプログラムを起動させるには、プログラムと引数の登録を行います。それぞれ次のような内容で登録を行います。
[プログラム] C:\Windows\System32\shutdown.exe
[引数の追加] /s /t 120 /f /c "指定時刻強制シャットダウン"
シャットダウン時に保存していないデータは全て破棄されるので注意してください。この設定は引数により制御しています。それぞれ設定した引数について、簡単に説明しておきましょう。
引数 | 内容 |
---|---|
/s | シャットダウンを実行します。もし、再起動にしたい場合は s ではなく r を指定してください。 |
/t 120 | 定刻になってからプログラムを起動するまでの時間(秒)を設定します。指定しなくても動作しますが、念の為に 120 秒のバッファを設けておきます。 |
/f | ユーザーに警告せずにアプリを強制終了します。この設定があると保存していないデータがあっても、強制終了されます。 |
/c "コメント" | Windows イベントログに出力するためのコメントです。 |
「条件」タブ「設定」タブについては、特に設定を変える必要はないので割愛します。最後に右下の OK ボタンを押下すれば設定完了になります。
これでタスク一覧にも次のように「指定時刻にシャットダウン」のプログラムが仕込まれます。あとは指定した時刻になれば自動的にシャットダウン処理が行われます。
ここで設定したタスクは、処理が終わっても自動的に消えることはありません。再度処理を登録する場合は、登録済のタスクを右クリックしてプロパティを開けば、改めて時刻設定等を行えます。
以上、Windows で指定時間に自動的にシャットダウンさせる方法でした。