「ファームウェアで仮想化サポートが無効になっています」の対処法

Windows 10 May 2019 Update (バージョン 1903) で追加された Windows 10 Pro の新機能である Sandbox を使おうと思った時のこと。Windows の機能を有効化しようと思ったら、グレーアウトしてチェックが入れられない状態だと気付きました。
またサンドボックスだけでなく、同じく仮想化ツールである Hyper-V においても同様のエラーが出ている状態でした。
サンドボックスをインストールできません
該当の項目にマウスカーソルを当ててみると、次のようなメッセージが表示されました。
エラー内容
Windows サンドボックスがインストールできません: ファムウェアで仮想化サポートが無効になっています。
つまり仮想化サポートを有効にしないと使えないということです。
そもそも仮想環境が使えないのか?
仮想環境が利用できるかどうかは、CPU に依存します。インテル バーチャライゼーション・テクノロジー に対応した製品であれば仮想化できます。
Core i シリーズであれば大抵の CPU は対応しているので心配は要りません。CPU の型番が分かっているなら、直接 Intel のサイトを調べてに対応しているか確認する方法もあります。
↓ ここが「はい」であれば、仮想環境を利用できます。
対応方法
Intel Virtualization Technology の設定は Windows ではなくBIOS で制御されています。そのため BIOS を起動して設定変更が必要になります。
BIOS はパソコン起動時に特定のキーを押下すれば呼び出せる設定機能です。F2 や F10 など、メーカーによって起動させるキーは異なります。
BIOS 設定を変更する
BIOS 画面を開いたら CPU 設定 の項目を探してください。マザーボードのメーカーに依っては、簡易表示から拡張表示にする必要があります。
ASUS のマザーの場合は [詳細] から [CPU 設定] に遷移できます。
スクロールして Intel Virtualization Technology の項目を [有効] に変更します。
Ryzen のような AMD 製の CPU を使っている場合、有効化する設定項目は SVM Mode です。同じく CPU 設定の欄に用意されています。
あとは終了画面で変更内容を保存すれば完了です。
最近のマザーボードは BIOS の変更内容を確認した上で保存できるので便利ですね。ここで対象項目以外が変更されていないか、きちんと確認した上でから [OK] を選択してください。
Windows サンドボックスが選択可能になる
再起動後は仮想化サポートが有効になっているので、これでサンドボックスも Hyper-V も選択できるようになります。
以上「ファームウェアで仮想化サポートが無効になっています」とメッセージが表示された場合の対処法でした。