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「ファームウェアで仮想化サポートが無効になっています」の対処法

更新日: 公開日:2019/09/28
「ファームウェアで仮想化サポートが無効になっています」の対処法

Windows 10 May 2019 Update (バージョン 1903) で追加された Windows 10 Pro の新機能である Sandbox を使おうと思った時のこと。Windows の機能を有効化しようと思ったら、グレーアウトしてチェックが入れられない状態だと気付きました。

Windows サンドボックスがグレーアウト

またサンドボックスだけでなく、同じく仮想化ツールである Hyper-V においても同様のエラーが出ている状態でした。

サンドボックスをインストールできません

該当の項目にマウスカーソルを当ててみると、次のようなメッセージが表示されました。

エラー内容

エラーメッセージ

Windows サンドボックスがインストールできません: ファムウェアで仮想化サポートが無効になっています。

つまり仮想化サポートを有効にしないと使えないのです。

そもそも仮想環境が使えないのか?

仮想環境が利用できるかどうかは、CPU に依存します。Intel Virtualization Technology に対応した製品であれば仮想化できます。

Intel Core i シリーズであれば、大抵の CPU は対応しています。また CPU の型番を把握しているのであれば、直接 Intel のサイトから仮想環境が使えるのか確認する方法もあります。

このようにインテル バーチャライゼーション・テクノロジーの対応状況「はい」であれば、仮想環境が利用できます。

インテル バーチャライゼーション・テクノロジーの対応状況

対応方法

仮想環境を使えるようにするには、Intel Virtualization Technology を有効化する必要があります。

なお設定は BIOS 上で保持しているため、Windows から設定変更できません。というわけで、BIOS を起動して設定を変更していきましょう。

BIOS はパソコン起動時に特定のキーを押下すれば呼び出せる設定機能です。F2F10 など、メーカーによって起動させるキーは異なります。

BIOS の設定を変更する

BIOS 画面を開いたら CPU 設定 の項目を探します。僕の使ってる ASUS のマザーボードのように、メーカーによっては簡易表示から拡張表示にする必要があります。

ASUS BIOS トップ画面

ASUS のマザーの場合は、右下の [Advanced Mode(F7)] に進んで、[詳細] タブにを開くと [CPU 設定] があります。

CPU 設定メニューへ遷移

[Intel Virtualization Technology] を [有効] にします。

Intel Virtualization Technology の有効化

Ryzen など AMD 製の CPU を使っている場合、Intel Virtualization Technology の項目は存在せず、代わりに SVM Mode を有効化します。

あとは終了画面で変更内容を保存すれば完了です。

BIOS 変更の保存

最近のマザーボードは BIOS の変更内容を確認した上で保存できるので便利ですね。ここで対象項目以外が変更されていないか、きちんと確認した上で [OK] を選択します。

BIOS 保存前の確認

Windows サンドボックスが選択可能になる

再起動後は仮想化サポートが有効になっているので、これでサンドボックスも Hyper-V も選択できるようになります。

サンドボックスが選択可能になる

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