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【レビュー】CHOETECH ソーラーチャージャー 19W アウトドアや災害対策として活躍する充電機器

更新日: 公開日:2017/04/14

CHOETECH(チョーテック)社からの提供によるソーラーチャージャーのレビューです。

外出先でスマートフォンのバッテリーが無くなった場合、みなさんどのようにして充電しているでしょうか。モバイルバッテリーを持ち歩いているケース、アダプターを持ち歩いてコーヒーショップ等のお店で充電するケースと様々あるかと思います。

容量にもよりますが、モバイルバッテリーが手元にあれば2日くらいは電源が無くても充電に困ることはありません。一方、アダプターの場合は電気が通っている環境がないと、充電することができません。日常生活においては差し支えありませんが、地震などの災害時には完全に電気が使えなくなることも考えられます。すると、モバイルバッテリーすらも充電できなくなってしまいます。

災対用に手回しの充電器を使いますか?

少なくとも、それは最適な方法ではありません。スマートフォンのような機器を充電する場合、手回し用の充電器ではいくら時間を掛けても十分なバッテリー残量まで回復しません。詳細については以下のページにもまとめているので、参照いただければと思います。

電源がない環境でも充電できる最良のアイテム、それがソーラーチャージャーです。

こちらの製品は、販売が終了してしまったのか在庫切れの状態が続いています。我が家でこれとは別に使っている Anker の製品は、使い勝手がほぼ同じで性能面での満足度も高いです。参考として、そちらの製品のリンクも掲載しておきます。

CHOETECH ソーラーチャージャー 19W の概要

製品構成
  • ソーラーチャージャー本体
  • 充電用マイクロ USB ケーブル
  • 取扱説明書(英語)

充電用ケーブルは、おまけで付属しているものです。ご自身が利用する機器に応じたケーブルを用意する必要があります。

昨今は、スマートフォンのコネクタもマイクロ USB から USB Type-C へ仕様が変わってきています。様々な機器に対応できるよう、複数ケーブルを用意しておくか、もしくは携帯性に優れたマルチに使えるケーブルと一緒に管理しておくと良いでしょう。

製品仕様

  • 最大出力: 5V / 3A (2ポート同時使いの合計)
  • ポート最大出力: 5V / 2.4A
  • 電力: 19W
  • ソーラーパネル: 3枚
  • 重量: 510g (ケーブル含めた実測値)
  • サイズ(広げた場合): 53cm x 26cm
  • サイズ(閉じた場合): 26cm x 16cm
  • 急速充電: 対応

こちらのソーラーチャージャーは、太陽光により電気を発生するための機器であり、モバイルバッテリーとしての機能は保有していないのでご注意ください。イメージとしては、接続した機器を太陽光で充電するアイテムと捉えていただければ結構です。

ソーラーパネルはアメリカの SumPower 社のものを採用しています。太陽光からの変換率が高いパネルで有名な、業界屈指のソーラーパネルメーカーです。

充電可能な状態は LED で確認

USB ポートの間に赤い LED ランプが付いています。光があたって充電可能な状態になると、この LED ランプが点灯します。かなり弱い光でも点灯するのですが、光量が少ないと USB に機器を接続しても充電が開始されません。

太陽が出ている状態が最も光量が多く、曇り空であっても充電することは可能です。ただしいくら天気が良くても、光の射す方にソーラーパネルが向いていないと、生じる電力は低下します。できる限り、光の向きに対してソーラーチャージャー本体の角度を調整してあげることが重要になります。

CHOETECH ソーラーチャージャー 19W の性能をチェック

2ポート同時接続は難しい?

USB ポートは2つありますが、両方に接続した場合の最大出力が 5V / 3A と少々非力です。これは機器の性能が悪いのではなく、ソーラーパネルの枚数によって引き出される能力です。終日天気が良く、長時間充電できるのであれば、2ポート同時の充電も問題ありません。

しかしせっかく急速充電に対応しているので、スマートフォンのようなモバイル機器を充電するのであれば、1ポートのみを利用して短時間で充電する使い方のほうが望ましいと思います。

充電対象機器の出し入れが簡単

この USB ポートが付いている部分は、チャックによる開閉ができる仕組みになっています。また中央部にゴムバンドが付いているため、充電する機器を固定することができます。試しにモバイルバッテリーを充電してみましたが、フタが開いた状態でもしっかりとホールドしています。

写真撮影ように敢えて開けっ放しにしておきましたが、本来はきちんとチャックを閉めて利用してください。ネット状になっているので、閉めても外側からきちんと充電の状況を確認することができます。

全体的にチャックが開くので、機器の入れ替えも簡単に行なえます。他のメーカーのソーラーチャージャーは、単に袋状になってマジックテープで止めるタイプが多く使い勝手が悪いと感じていたので、この CHOTECH の製品は取り回しが良く好印象を受けました。

1点、理想を言えば、ゴムバンドの位置をもう少しずらして欲しかったですね。ご覧いただいた写真の通り、大きめのモバイルバッテリーを装着したら、下の USB ポートと被ってしまい、2つの機器を同時に充電するのが難しい状態になってしまいました。

機器を固定できるのは良いアイデアでしたが、中途半端に実装された感があるので残念でなりません。

固定用の穴を使って広がる用法

上部に大きな穴、そしてサイドにはマットの耳のようなものが付いているので、そちらに紐を通したりフックに引っ掛けることで固定させることができます。アウトドアでの利用においては、テントに引っ掛けたり、リュックに固定するような使い方ができるのでとても便利です。

上部の大きなリングは1点で全体を支えることができるので、S字フックのようなものを一緒に持ち歩くと利用できる幅が広がります。

折りたたんで収納しやすいコンパクトサイズに

折りたたんだ状態では、長辺が 26cm ほど、厚みは 2cm 弱になります。リュックや防災バッグにもスッポリ収まるコンパクトなサイズです。

全体的な作りはしっかりしている上、簡単には傷付かないような素材で覆われています。また、多少の雨に降られても平気なので、アウトドア環境の利用においても適しています。(ただ USBコネクタ部分が直接濡れるような状況は避けるようにしましょう。)

直射日光で最大の力を発揮

実際に CHOETECH のソーラーチャージャーを使って充電を行いました。充電する対象機器は、バッテリー残量がある程度分かるモバイルバッテリー(1000mAh)です。ただし細かい残量は把握できないため、充電容量は概算値となります。

充電実施その1
  • 天気: 晴れ
  • 外気温: 20℃
  • 計測時間: 13:00 ~ 17:00
  • 設置場所: 直射日光が当たらない明るい場所
  • 充電量: 1時間あたり 500mAh ~ 1000mAh
充電実施その2
  • 天気: 晴れ
  • 外気温: 18℃
  • 計測時間: 13:00 ~ 17:00
  • 設置場所: 直射日光に当てて充電
  • 充電量: 1時間あたり 1000mAh ~ 1300mAh
充電実施その3
  • 天気: 曇り
  • 外気温: 15℃
  • 計測時間: 13:00 ~ 17:00
  • 設置場所: 可能な限り明るい場所で充電
  • 充電量: 1時間あたり 500mAh 前後

直射日光に当てた場合に、発電量が高くなっていることが分かります。逆に曇りだと半分以下の充電量になってしまいました。この数値は充電する機器によっても変わるので、あくまで参考程度に留めておいてください。

ちなみにソーラーパネルの発電効率が最も高いのは、春から梅雨入り前と言われています。驚くことに、光量が最も強い夏場ではないのです。この原因として、ソーラーパネルの素材が高温により機能が低下してしまうことが挙げられます。

つまり、暑い夏場にソーラーパネルを直射日光に当てて、長時間放置しておくのはベストコンディションではないのでご承知ください。

おすすめの利用環境

  • アウトドア・キャンプ
  • 災害時の充電対策
  • 車での旅行

アウトドアや災害対策に関しては、用途をイメージしやすいのではないかと思います。

一方、車での利用ですが、日中ダッシュボードにおいておけば、かなり発電パワーが得られることが分かりました。僕の用法として、ダッシュボードにソーラーチャージャーを置いて充電するのはモバイルバッテリーです。

もちろんシガーソケットから給電することも可能ですが、基本的にスマートフォンの充電用として空けておきます。(充電の口は2ポートあるものの、自分と嫁の2台分を充電するので、すぐにふさがってしまうのです。)

移動手段が車であれば、モバイルバッテリーを積んでも荷物になることはありません。そして旅行中だとかなりの頻度で写真を撮るため、充電の減りが早いのは分かっているものの、うっかり充電し忘れることがあります。そこで観光地を巡る際は、スマホのバッテリー切れ対策としてモバイルバッテリーを持ち歩くようにしているのです。

スマートフォンの充電が十分あれば、駐車中もそのままソーラーチャージャーで充電しっぱなしにしておきます。日中は終日充電しているような状況になるため、10,000mAh ほどのバッテリーであってもフル充電できてしまいます。

充電切れの保険としてモバイルバッテリーを用意している割には、旅行先で利用する頻度が高いので、車に1つ積んでおくと重宝します。

使用感は概ね満足

普段は防災バッグの中に、車で旅行するときは携帯するのが僕の用法です。天候に左右されやすいデメリットはあるものの、場所を問わず充電できる利点があるのは大きいです。利用する上で困ったこともなく、期待通りの能力を発揮してくれるので満足度は高いです。

光に当てる時間に対して充電する量が少ないと感じる人も、中にはいるかもしれません。ただ、直接コンセントから充電するようなパフォーマンスを得られるものではないのはご承知ください。確実な電力を得るためには、より大きなワット数が必要になり、そのためにはパネル数を増やさなくてはいけません。そうなると重量も重くなり、携帯性が損なわれてしまいます。

なお、パネルの枚数が減れば充電できる能力は劣ります。同製品にはソーラーパネルが2枚構成の 12W のタイプもありますが、パネルの枚数は多いに越したことはありませんので、選ぶのであれば 19W のほうをおすすめします。

以上、CHOETECH(チョーテック)ソーラーチャージャーのレビューでした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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