Microsoft Surface の選び方を徹底解説!全機種レビューから導き出した用途別おすすめ端末はこれだ!

現行の Surface シリーズは、ノートパソコンだけで6機種も販売されています。どれも同じように見えて、自分の用途にはどれが合っているのか分からない?!
そんな人のために用途に合わせた Surface のパソコン選びを紹介します。
ここで紹介している機種は、全て筆者が実機によるレビューを実施しています。興味のある端末が見つかったら、ぜひレビュー記事も参考にしてください。
それではいきましょう!
Surface シリーズ機種別のおすすめ用途
性能と携帯性による比較表
この表が全てです。性能を比較する場合は、上下の並びをチェック!上にあるほど高性能です。同じ高さにあるものは、性能が同じと判断します。そして左右の並びは持ち運びやすさ。右にあるほど小型・軽量の端末になります。
こうして比較すると、性能が3段階で別れているのがよくわかると思います。
それでは高性能な上位機種から順番に紹介しましょう!
グラフィック処理に長けた Surface Book 3
Surface ノートパソコンで、専用グラフィックボード が搭載された唯一のモデル。それが Surface Book 3 です。動画編集や高画素な写真現像など、負荷の掛かる処理を得意とする最上位モデルです。
本体とキーボード部分が分割してモニターの向きを逆にして接続すれば、グラフィック性能がずば抜けたタブレットのような使い方もできます。
Surface Book 3 に最適な用途
最上位モデルは GTX1660Ti を搭載し、4K 動画編集のような、高負荷な処理に強いプロ向けマシンとして活躍するのはもちろん、ゲーミング用マシンとしても存分に力を発揮してくれます。
- 4K 動画編集
- RAW 画像データの現像
- エフェクトを多様する写真編集
- 3D データ編集
- FPS 等の高負荷なゲーム
Surface Book 3 の実機レビュー
使い慣れた形の Surface Laptop 3
グラフィックボードが搭載されていないモデルは、Surface Go を除き性能面ではほぼ横並びです。あとは使い方次第で、最適な端末が変わります。
Surface Laptop 3 は標準的なノートパソコンで、飛び抜けた機能があるわけではありません。特別な作りをしているわけでなないため、誰が使っても使いやすい万能な端末です。持ち運ぶ必要がなければ画面の大きい 15 インチの使い勝手が良いです。
持ち運びも考慮したいなら 13.5 インチモデルでも結構おすすめできます。なお CPU は、13.5 インチが Intel Core i シリーズ、15 インチには Ryzen シリーズが搭載。どちらの CPU であっても、性能はほぼ同じと思ってください。優位性も特にありません。
なお後半に出てくる Surface Laptop Go は、更に画面が小さく携帯性は抜群です。(サブ機として最高の端末)
個人的には、Surface Laptop シリーズのデザインが一番スッキリしていて好みです。
Surface Laptop 3 に最適な用途
携帯性を重視するなら 13.5 インチ、画面の見やすさを重視するなら 15 インチがおすすめ。
- Microsoft Office をつかった作業
- プログラミング
- テキストワーク全般
- 写真現像 (Core i7, Ryzen 7 推奨)
- 画像編集 (Core i7, Ryzen 7 推奨)
Surface Laptop 3 の実機レビュー
万能モデルの Surface Pro 7【おすすめ】
使い勝手の幅が広く、最もおすすめする端末が Surface Pro 7 です。ノートパソコンとしてだけでなく、タブレットとしても使いやすい同モデル。
僕自身は Pro シリーズをメインで3年以上使っています。仕事中はノートパソコンとして利用する機会が多いものの、タブレットモードにすれば大きなスマホのような扱いができるのが個人的に気に入ってるポイントです。
ソファーに座りながらネットサーフィンしたり、電車やバスの移動時でも使いやすさを損ねないタブレットモードは、生活習慣に一度取り入れてしまうと他の端末が使いづらく感じます。
性能面でも新しい Core i シリーズ搭載で、ビデオ会議などのリモートワーク用端末としても最適です。性能はパソコンなのに本体の薄さはタブレット相当で、常にカバンの中に入れっぱなしでも邪魔にならない点も好きなところです。
また他の Surface シリーズと違い、マイクロ SD カードを使えば簡単に容量を拡張できます。総合的に使いやすいマシンです。
Surface Pro 7 に最適な用途
Surface Laptop の 13.5 インチモデルを包括して、プラスアルファでタブレット的な用法ができる。それが Surface Pro シリーズの魅力です。
- タブレットして手軽に使う
- ペンを使って絵や文字を書く
- Microsoft Office をつかった作業
- プログラミング
- テキストワーク全般
- 写真現像 (Core i7, Ryzen 7 推奨)
- 画像編集 (Core i7, Ryzen 7 推奨)
ペン型デバイス「Surface Pen」を最も効果的に使える端末であり、ただのノートパソコンの括りで終わらせるのは勿体ないマシンです。
Surface Pro 7 の実機レビュー
パソコン本体だけでなく、付属のタイプカバーキーボードと Surface ペンのレビューも実施しています。
用途が明確なら Surface Pro X もあり
Surface Laptop 3 や Pro 7 との違いは、CPU が ARM 版であること。Apple の M1 チップのように、Microsoft も Surface Pro X 向けにオリジナルの CPU を搭載しています。そのため、基本的には Windows ストアにあるアプリしか使えない点です。ただし2020年末から x64 エミュレーション機能 に対応して、一部の 64bit 版アプリが使えるようになりました。
2020年11月発売の M1 チップ搭載 Macbook が強すぎて、Microsoft SQ1 や SQ2 の物足りなさが際立ってしまったのが残念なところ。ただ ARM 版 CPU や省エネで発熱しにくく、内蔵バッテリーでの駆動時間が長いのは評価できるポイントです。
CPU が一般的な Intel や AMD 製ではないため、パソコン初心者の方には不向きです。また SIM スロット搭載で、LTE 通信できるもの大きな特徴です。
Surface Pro X に最適な用途
Surface Pro 7 と同等のことが出来るのに、ARM 版 CPU 搭載の特色を理解していないと活かせない玄人向けの端末です。
- Surface Pro 7 と同等の用途に対応
- バッテリー駆動時間を重視する人向け
- ARM 版 CPU 対応アプリを効果的に使う
Surface Pro X の実機レビュー
CPU は SQ1 と、2020年冬に発表された第2世代 SQ2 があります。性能はわずかに向上したものの、誤差程度です。使ってみて分かるような進化は全く感じられません。
小型の最強サブマシン Surface Laptop Go【おすすめ】
パソコンをフル活用して仕事をする人には頼もしいサブマシンになり、ライトユーザーには手軽に買える小型のメイン端末としても利用できる。そんな幅広いユーザー層をカバーできるのが、Surface Laptop Go です。
12.4 インチの小型サイズでありながらも、第10世代の Intel Core i5 搭載(万能な CPU) している点も評価が高いです。手軽に使えるノートパソコンとして、おすすめできる1台です。
Surface Laptop Go に最適な用途
Surface シリーズで唯一指紋認証を搭載し、マスクを付けている状態でも生体認証できます。小型で携帯性が高いだけでなく、パソコンの性能を必要とする Web 会議も問題なくこなせます。リモートワーク用にも使える万能さは、もっと評価されて良いところだと思っています。
- 外出先での利用
- 事務作業(外部モニター利用推奨)
- プログラミング
- テキストワーク全般
- 教育機関用
メモリ 4GB は仕事用途では性能不足なので、8GB モデルでかつ容量 256GB を選択するのがおすすめ。
Surface Laptop Go の実機レビュー
僕の評価は Surface Pro 7 の次におすすめできる端末。用途によってはメインとして使えるコスパの高いマシンです。
初心者向けの小型端末 Surface Go 2
携帯性は抜群。唯一のデメリットは、CPU 性能が他の端末と比べて弱いこと。
用途に合っていないと、性能不足にストレスを抱えることになります。安く買える手軽に使える Windows パソコンである反面、ネットサーフィンや事務作業など軽度の作業しかできない端末です。
でも圧倒的に軽くコンパクトなのはアドバンテージがあります。使うかどうかわからないけどパソコンを持ち歩かなくてはいけない状況において、最もストレスなく持ち運べる端末です。
Surface Go 2 に最適な用途
エントリー機である以上、他の端末のほうができることが多いのは事実で、それを踏まえて Surface Go 2 ではここまで出来るよ!というものをまとめておきます。
- テキストワーク全般
- 事務作業(外部モニター利用推奨)
- 小型タブレットとしての活用
- 教育機関用
メモリ 4GB は何をするにも性能不足です。教育機関用モデルとして K-12 における用途を満たす最小限の性能であり、一般用途においてはメモリ 8GB のモデルを選択しましょう。
Surface Go 2 の実機レビュー
用途別おすすめ構成【まとめ】
動画編集・ゲーム用途
Surface Book 3 の 15 インチで GTX1660Ti 搭載の最上位モデル一択です。専用グラフィックボード搭載した端末を使うのに、グラフィック性能が劣る小型の 13.5 インチモデルを選ぶのは携帯性を重視する場合のみ。
ゲームをする場合に限り、ストレージは 1TB の最上位まで上げたいところ。メディア編集の場合、USB 接続の SSD など外部ストレージを駆使すると 512GB でも足ります。ただ 4K 動画の編集を考えているなら 1TB あるほうが便利です。
- CPU: Intel Core i7
- グラフィック: GTX1660Ti (15 インチモデル)
- メモリ: 32GB
- ストレージ: 512GB or 1TB
リモートワーク・Web 会議
Surface シリーズは、ミドルスペックの上層に位置するラインナップで取り揃えられています。エントリー機の Surface Go を除けば、どの端末でも快適な仕事用端末として活用できます。
CPU は i5 より i7 が 10% ほど性能が高いです。分かりやすく伝えるならば、どちらの CPU でもできることは同じで、コストパフォーマンス重視なら i5 を選び、お金で時間を買うなら i7 を選ぶと良いです。僕は以前まで i5 派でしたが、仕事が急がくなってから i7 派に鞍替えしました。
でも僕の場合はゴリゴリにパソコン作業をするので、一般的な用途においては i5 の CPU にストレージ 256GB 搭載のマシンをおすすめします。メモリは 8GB でも十分。アプリやブラウザのタブをたくさん開くなら、16GB あるとより快適になります。
- CPU: Intel Core i5
- メモリ: 8GB or 16GB
- ストレージ: 256GB ~ 512GB
持ち運びを想定しなければ 15 インチの Surface Laptop 3 が使いやすいです。画面が大きいほうが、高い作業効率を維持できます。
携帯性を重視するなら Surface Pro 7 もしくは Surface Laptop Go を推奨。タブレット用途の需要の有無や、デザインの好みで判断すると良いです。
携帯性も重視したいけど広い作業領域を求める人には、外部モニターの併用が圧倒的におすすめ。Surface シリーズの CPU は内蔵グラフィックでもそこそこパワーがあり、4K モニターを接続しても快適に利用できます。
Surface Laptop Go の登場で印象が薄くなってしまった Laptop 3 13.5 インチ。飛び抜けた特徴がなくておすすめしづらいだけで、性能や使い勝手に悪いところはありません。Surface Pro 7 がデザイン的に好まないと、こちらを選ぶ傾向にあります。
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満足度の高い Surface シリーズの端末
僕自身、3年以上メインのノートパソコンは Surface Pro シリーズを使っています。普段パソコン作業で生計を立てている身としては、Surface Pro の薄さとずば抜けた携帯性が、僕の仕事環境を改善する大きな一歩になってくれました。
用途に応じて適正な端末を選べば、間違いなく高い満足度を得られるのが Surface シリーズの魅力です。最後に改めて各端末のレビュー記事のリンクを掲載しておきます。気になる端末があったら、是非こちらの記事も参考にしてください。