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【レビュー】1万円以下の格安 4K アクションカメラ WIMIUS L2 の性能を様々な角度からチェック

更新日: 公開日:2018/05/26
WIMIUS アクションカメラレビュー

日常の記録は、画像から映像へ。

日々の出来事を写真で撮影して SNS で投稿するのは、当たり前となっている昨今。時代は動画での記録に移り変わろうとしています。様々な場面を、映像で切り取るために欠かせないのがカメラです。

もちろんスマートフォンでも十分事足りるものの、動きのある状態で撮影するには限界があります。そこで選択肢に挙がるのが、アクションカメラです。有名なものでは GoPro 等がありますが、それなりの価格であるため、少し手を出しづらいところがあります。

そこで今回紹介するのが、実売価格7,000円を切ったアクションカメラ WIMIUS L2 です。

格安アクションカメラって画質はどうなの?使い勝手はどうなの?そういった疑問を解消すべく、様々な観点からレビューしていきます。

WIMIUS L2 4K アクションカメラはこんな人におすすめ

  • 初めてアクションカメラを使う人
  • 価格を抑えたカメラを買いたい人
  • コンパクトな動画撮影端末が欲しい人
  • 水中撮影を楽しみたい人
  • バイク用カメラとして使いたい人
  • タイムラプス撮影をしたい人

とにかく手軽にアクションカメラを使ってみたい!そんな想いのある人にぴったりなのが、この WIMIUS のアクションカメラです。

WIMIUS L2 4K アクションカメラの概要

性能/仕様

ビデオ解像度4K 24fps / 2.5K 30fps / 2K 30fps / 1080P 60fps / 1080P 30fps / 720P 120fps / VGA 240fps
タイムラプス撮影間隔1 / 2 / 5 / 10 / 30 / 60 秒
撮影ファイル形式MP4
防水性能ハウジング利用で水深 40m まで
記録媒体microSD カード(最大 64GB)
写真解像度12M / 10M / 8M / 5M / 3M
露出設定-2.0EV ~ +2.0EV
レンズ視野角 170° の超広角魚眼レンズ
背面液晶2.0 インチ LCD
タッチパネル操作非対応
給電撮影可能
ドライブレコーダー機能あり
出力端子micro HDMI
バッテリー1,000mAh x2
重量71.9g(バッテリー含)

動画は最大で 4K まで対応。720p の解像度まで落とせば 120fps での高フレームレートで撮影できます。つまり再生アプリが対応していれば、スローモーションでの映像を綺麗に描画することが可能です。

豊富な付属品

WIMIUS のアクションカメラは様々な状況下において撮影できるように、多くの付属品がセットで付いてきます。

WIMIUS L2 付属品一式

アクションカメラは長時間撮影する機会が多いので、最初からバッテリーが2つセットになっているのは嬉しいですね。

また、これらの付属品を全て格納できる、丈夫な専用ケースが付属しています。普段の収納にはちょうど良いですが、持ち運ぶには大きいので収納ポーチの使用をおすすめします。

WIMIUS 収納ケース

付属品の組み合わせにより、自転車やバイク、カバンのショルダーやヘルメットなど、様々な場所へ固定できるようになります。もちろん、三脚に設置することも可能です。

付属品の組み合わせによる使用例

外観

WIMIUS L2 外観

機器の構成はシンプルです。電源ボタンは、モード切り替え機能を有しています。右のプラス・マイナスボタンで項目選択、録画ボタンで決定と操作性も悪くありません。

左側面の各種端子、および microSD カードスロットはむき出し状態になっているので、本体そのものは防水・防塵機能は持っていません。

底面に三脚穴があるので、ケースを使わなくても三脚へ固定して撮影することが可能です。

防水性能は水深 40m まで

WIMIS 防水性能

上の画像は、防水用のハウジングを装着した状態のものです。ケースに入れても、各種ボタンが操作できる作りになっています。水中でこれらのボタンを押しても、中に浸水することはありません。防水性能は水深 40m まで対応しています。

また、本体の右側にキャップが付いているのが確認できると思います。このキャップを外せば、防水ケースを付けたままケーブルで充電することができます。なお、バッテリーは本体に USB 接続して充電する仕組みになっています。

なお防水ケースを付けてしまうと、本体上部のマイクが覆われてしまいます。撮影時の音の拾いが悪くなりますが、これはアクションカメラの性質上、仕方のないものと考えてください。

WIMIUS L2 性能をチェック

動画の画質

販売価格に対する性能は、概ね良い印象を受けました。画質については言葉で伝わりにくい部分もあるので、動画でまとめたものをご覧になってください。

動画性能について評価をまとめると、次の通りです。

  • 魚眼レンズなので全体的な歪みは許容範囲
  • 明暗差にはあまり強くない
  • タイムラプス撮影が簡単に撮れる
  • 手ブレ機能(Gyro RSC)を ON にすると揺れは思ったよりも軽減される
  • 暗いところにフォーカスすると、明るい場所が白飛びしやすい
  • 空の青色の表現が綺麗
  • 自転車やバイクに固定すると、振動や揺れの影響を受けてしまう
  • 静止画像の撮影はスマートフォン以下

格安アクションカメラだから、もう少し画質が悪いかと思っていましたが、いい意味で裏切られました。もっと高画質を求めるのであれば、低価格帯のアクションカメラでは需要は満たされません。

それでも 6,900 円 で、ここまでの能力があるのは十分に評価できるのではないでしょうか。

明るい屋外での撮影に最適

先程の動画で撮影したものの一部を切り出した画像がこちらです。空の色が強調されているのが特徴的ではないでしょうか。

WIMIUS撮影イメージ

被写体が明るいと色味の強さがはっきりと出る一方で、暗い部分の鮮明度はかなり落ちます。撮影環境の明るさが常に一定であれば、画質はそれなりに期待ができます。

暗い場所でも、一部で強い光が入り込むようなことがなければ、そこまで画質は悪くなりません。ただ被写体が暗い場合、逆に明るい場所は白飛びしやすいので注意が必要です。どうしてもセンサーの処理能力は値段と比例してしまうので、明暗差の表現力が落ちてしまうのは仕方ありません。

ちなみにセンサーは SONY IMX078 が搭載されています。

WIMIUS L2 のアクションカメラの能力を最大限に発揮するには、明るい環境での撮影が最適だと感じました。

マイク性能に期待してはいけない

本体丈夫に小さく空いたマイク穴で集音するには限度があります。これは高価なアクションカメラでも同じことが言えます。例えば GoPro HERO6 であっても、内部マイクはほぼ使い物になりません。

ましてや防水ケースに入れてしまうと、マイク穴が完全に塞がれてしまうため、一般的な動画撮影用カメラのような輪郭がはっきりした音では録音されません。

そもそもアクションカメラは、音声を綺麗に録るような作りではないので、環境音をついでに録るくらいの気持ちでいたほうが良いです。ちなみに周りで大きな音が鳴っても、音割れはしにくいです。

水中撮影は概ね良好

アクションカメラの醍醐味は、普段は電子機器を持ち込めないような環境での撮影が行えるところです。残念ながら映像は用意できませんでしたが、水中撮影においても期待を裏切るようなことはありませんでした。

陸上よりも暗い環境での撮影になってしまうため、どうしてもノイズが出てしまうものの、画質が落ちるようなこともなく、むしろ全体的に明るさが一定になりやすい環境なので、画質自体は安定していました。

撮影時間はフルハイビジョンで90分

この 90 分とは、1本のバッテリーで撮影できる時間です。これ以上の長時間での連続撮影をする場合、対応として2つの方法があります。

  1. 電源接続して充電しながら使う
  2. モバイルバッテリーを接続して使う

どちらも、本体に直接給電することに変わりはありません。WIMIUS L2 は本体に給電しながら撮影できるため、AC 電源でなくてもモバイルバッテリー接続で対応することもできます。

外出先でバッテリー残量が気になるようであれば、モバイルバッテリーをセットで持ち歩いていれば安心です。

ドライブレコーダーとしても使える

WIMIUS L2 には車載モードの機能があります。どのような機能か簡単に説明すると、本体に給電されると録画が開始して、給電が終わると録画が停止する機能です。

つまり車のエンジンを掛けると録画が開始され、エンジンを停止すると録画が停止します。シガーソケットからの給電が必要になるので、配線は考慮しなければいけません。付属の両面テープでマウントを固定すれば、ダッシュボードでもフロントガラスにひっくり返しても取り付けることが可能です。

本体をひっくり返して設置する場合は、[画像反転] の機能を ON にすることで、上下逆さまにしても正しい向きで撮影が行えるようになっています。

個人的なオススメ機能はタイムラプス

タイムラプス撮影

動画の画質」で載せた動画の冒頭に、タイムラプスで撮影したものがあります。タイムラプス撮影とは、指定した秒数の間隔で写真を撮影して、それをつなぎ合わせて動画のように表現する機能です。

サンプルの動画では雲の動きをご覧いただきましたが、太陽の沈む様子なども撮影できます。暗所は苦手なので、星の動きは記録できません。

一眼レフカメラのような本気カメラでタイムラプス撮影しようとすると、撮影した写真を一枚一枚つなぎ合わせる編集作業が必要になります。しかしそんな面倒な編集は一切不要で、タイムラプス撮影を終了すると既に動画として記録されているのが、WIMIUS のタイムラプス撮影の機能なのです。

タイムラプス撮影に関しては、僕が想像していた以上に綺麗に撮影することができました。この機能を使うためだけでも、十分お金を払う価値があると思ってしまうのは僕だけでしょうか。

自然だけでなく人の動きがある環境においても、タイムラプス撮影では面白い映像が撮れます。撮影間隔は1秒から最大で60秒まで指定できて、この設定を変えるだけでも映像の雰囲気がガラッと変わります。

WIMIUS L2 はアクションカメラ初心者に最適

WIMIUS L2 4K アクションカメラは初心者におすすめ

画質・価格・性能を考えると、この WIMIUS の格安アクションカメラは「初めてのアクションカメラ」としてはピッタリです。

実際に安いものを使ってみて、もっと性能面で求めるものがあれば、それに合わせた上位機種を購入すると良いでしょう。価格が安いことで、ある程度は乱暴にも扱えるので、手軽に使えるオモチャ感覚で手にしてみるのも悪くありません。

前述で性能はセンサーに比例すると書きましたが、格安アクションカメラを探してみると、大抵はこの WIMIUS L2 と同じ SONY IMX078 が搭載されています。そして同じセンサーを載せている機種の中でも、かなり価格を抑えて提供している機種になります。

1万円以上する機種と性能はほとんどありません。コストパフォーマンスの高さは WIMIUS L2 の方が上回っているのは確かです。総合的に見ても、最初の1台としてオススメできる機種なので、興味のある方はぜひリンクから詳細を確認してください。

以上、格安 4K アクションカメラ WIMIUS L2 のレビューでした。

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このブログの運営者

NJ

元システムエンジニア。ガジェットのレビューや、パソコン・スマホ操作のノウハウをブログで発信。現在は個人事業主として独立。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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