Android で GPS の位置情報を偽装する方法!ただし疑似ロケーションをアプリ上で反映するのは不可能

Android には、疑似ロケーションを有効にする設定が存在します。つまり位置情報を偽装して、アプリに認識させることができるのです。
そもそもこの機能は開発者向けに用意されたものです。位置情報を利用したアプリを作るためにわざわざ現地に行って動作確認をしていては、開発に莫大な時間とお金が掛かってしまいます。そこで利用されるのが、この疑似ロケーションなる機能なのです。
ゲームなど位置情報を使うアプリは、公開時に偽装された位置情報を認識しないよう制御されることが多いです。つまり GPS を偽装しても、ゲーム等には活用できないのでご注意ください。
あまり活用できる機会は少ないとは思いますが、どうすれば GPS の情報を偽装できるのか、詳しい手順を紹介していきましょう。
位置情報を偽装するまでの流れ
- 位置情報を偽装できるアプリをインストール
- 疑似ロケーションを有効にする
- アプリ側で擬似的な GPS 情報を設定する
GPS 偽装アプリをインストール
現在地の情報を操作できるアプリを予め用意しておきます。どのアプリを選んでも機能は同じなので、ここでは次のアプリを使って説明していきます。
アプリをインストールしたら次に進みます。
疑似ロケーションを有効にする
冒頭での説明の通り、これは開発者向けの機能です。開発者向けオプションの項目の1つとして設定情報があります。しかし開発者向けオプション自体が非表示に設定されているので、まずはメニュー項目として表示させます。
詳しい手順は次の記事を参考にしてください。
あとは設定画面から [システム] → [開発者向けオプション] と進みます。
画面をスクロールすると [デバッグ] 項目の中に [仮の現在地情報アプリを選択] とあるので、そこからインストールしたアプリを選択します。
Android のバージョンによっては、メニュー表示名が異なる場合があります。メニューの場所は同じなので、上の画像で位置を確認してください。
アプリで GPS 情報を偽装する
ダウンロードしたアプリの利用方法は簡単です。
画面上に地図が表示されるので、偽装したい位置まで移動して [スタート] をタップすればダミーの GPS 情報に切り替わります。上部の検索メニューから場所を指定することも可能です。(日本語で検索できます)
Google Map を開いて現在地情報を確認してみると、偽装した位置情報が反映されています。ただこの擬似的に操作した GPS 情報を使えないアプリの方が多いので、もし位置情報が取得できない等のエラーが出た場合は、疑似ロケーション非対応だと考えてください。
終了時は設定を切るのを忘れずに
アプリ上の [停止] をタップすれば、擬似的な GPS 情報は OFF になります。
[開発向けオプション] の設定はそのままでも大丈夫ですが、頻繁に使う機能ではないのでこちらもアプリの連携を切っておきましょう。[仮の現在地情報アプリを選択] で [なし] を選択しなおせば、アプリ連携が解除されます。
以上、Android で GPS の位置情報を偽装する方法でした。