Windows 10 にアップグレードしたパソコンを Windows 7 へ戻す方法

Windows 10 の無料アップデートは2016年7月29日までなので、自宅の PC を全て Windows 10 へ更新することにしました。Windows 8.1 のデスクトップ端末とノート PC 1台は事前に更新済みだったので、残るは Windows 7 が搭載された ThinkPad X61 です。
Windows 10 で不具合が発生
SSD化やメモリ増設を行い、9年間も使っている端末ではありますが、今でも現役で使っています。Windows 10 へのアップグレードまでは手順に沿って行えたので、あとは動作確認です。概ね動作の問題はなさそうに思えたのですが、どうも Wi-Fi の調子がおかしいのです。
更新前まで問題なく接続していたアクセスポイントへ接続できず、エラーとなってはじかれてしまいます。他のノート PC やスマートフォンからのアクセスに問題はないので、端末による問題が大きいと考えられます。再起動すれば改めて接続できるようになりますが、接続できる時とできない時が繰り返し生じてしまいます。これでは、ノートパソコンのいつでもどこでも使える利便性が損なわれてしまいます。
流石にネットがつながりにくい状況は、我慢できる範囲を超えています。原因は Windows 10 へ更新した影響であることは明らかです。端末が古いので新しい OS に耐えられないだろうと予測はしていましたが、実際に使えないと分かると残念です。
このまま不便な状態で使い続けるのは困難なので、元の Windows 7 へ戻すことにしました。Windows 10 にアップグレードした端末は、その後1ヶ月間に限り元のバージョンへ戻すことが可能です。今回はそちらの機能を使ってダウングレードを行っていきます。
Windows 10 から更新前の Windows 7 へダウングレードする方法
まずは、Windows 10 のスタートメニューの下側にある [設定] メニューを開いてください。通知領域のアクションセンターのメニューからアクセスしていただいても結構です。
設定画面へ遷移するので、そこで [更新とセキュリティ] を選択します。
続いて [回復] メニューを選択して次へ進みます。
画面上に「Windows 7に戻す」と記載された項目があります。もし Windows 8.1 からアップグレードした場合は、それ相応の表示名称になります。ここで [開始する] を選択すると、ダウングレードの手続きに移ります。
ただし、このメニューが表示されるのは Windows 10 にアップグレードしてから1ヶ月間だけです。それ以上の期間が経つと、同メニューは表示されなくなるため、元に戻すことができなくなります。
ダウングレードが開始されると次のような画面が表示されるので、以降は指示に従って項目を選択してください。
以前のバージョンへ戻す理由について確認されるので、ここは自身の理由に応じて選択してください。使いやすさや利便性については、正直言って慣れてしまえば Windows 7 より使いやすいと思います。Windows 8 や Vista といった例外の OS はありますが、大抵は新しい方が便利な機能はたくさんあります。
続いて更新プログラムのチェックについて聞かれます。パソコンの機能的な面での問題点は、Windows 10 に適したドライバを更新することで解決することがあります。単に動かなくなったと焦る前に、更新プログラムを適用してみてください。僕の場合は、既に最新の状態にして動かないことを確認したので、こちらのチェックは行いませんでした。
この後はいくつか注意点が表示されるので、内容をよく読んでおくようにしましょう。
確認が終わって最後に [Windows 7 に戻す] を選択すれば、ダウングレードの処理が開始されます。ここから先に進んだら後戻りできません。今一度、元の WIndows に戻して良いかを確認してからボタンをクリックするようにしてください。
この後は自動的に処理が進みます。無論、この間はパソコンを使うことはできません。処理に掛かる時間は20~30分程度です。マシンの性能が良ければ、時間はもう少し短縮されます。
元に戻しても通知される更新情報
こうして無事に元の Windows 7 へダウングレードしたわけですが、立ち上げ直して早々に、Windows 10 へのアップグレード通知が表示されました。既に一度 Windows 10 にアップグレードしているわけですから、このような通知は出ないように調整してもらいたいものです。
通知を消す方法もありますが、Windows の設定機能に詳しくない人が手を出すには少々リスクが高いので、こちらへの掲載は控えさせていただきます。無償アップグレードも7月29日までなので、それまで我慢する方を選んだ方が無難かと思います。
結果、Windows 7 へ戻したことで、Wi-Fi 機能も無事に問題なく動作するようになりました。原因は Windows 10 と考えるのが濃厚そうですね。
最後に、個人的には Windows 10 への更新は賛成派です。今回元に戻したのは、端末が古すぎたのが大きな要因だと分かっているので仕方なく戻しましたが、これから新しいパソコンを購入するのであれば、間違いなく Windows 10 を選択します。
更新を諦めた ThinkPad X61 は Windows 7 のサポートが切れる 2020年の1月まで現役で使ってあげたいですね。とは言いつつも、最新機種に心が揺らいでいるのは否めませんが。
以上、Windows 10 にアップグレードしたパソコンを更新前のバージョンへ戻す方法でした。